とても読みやすく書かれているので、読み切るのは難しくはないはずです。
経済的価値を上位に置かないものの創出をやっていくためには、まずつくり手が、価格や売上ではない価値の測り方を提示していかなきゃいけない。
松村 人類学がすごく現実的なオルタナティブを示せるか、と言われると、そうでもないんですけどね、と言いたくなります(笑)。
だからむやみに切り取らない。
この違いは、人間の本能が価値を決めるというモデルでは説明できません。 Photo by Keiichiro Matsumura HZ 移民が多いということは核家族も多いということですよね。 世の中をがらっと変える力があるわけではない。
2(略)爽やかな文体で綴られた力強い信念の結晶だ。
松村:学生が、最初からそれ言えよ、みたいな感じになって(笑)。
そう感じる人は多いと思う。
文化人類学者的なものの考え方ができたり、見方ができる人が社会に1人でも増えたら、ちょっとは世の中がましになるんじゃないかなという淡い希望があるんです。
むしろ、「社長、今度は私がおごります」とか言ったら、失礼になる。 それを新しくしたいというのが最初の提案だった。
文化は、価値の差異を説明したいときに、すごく便利。
ぼくの著作は他人の手によって編集される(リミックスされる)ことが少ないけれど、こういう出来のいい編集構成をされてみると、けっこう気持ちがいいものだ。
学生は、常に各科目について、各教員について情報を交換して、効率よく単位を稼ぐ生き物である。
この機会にぜひ、お手にとってみてください。 エチオピアの農村や中東の都市でフィールドワークを続け、富の所有と分配、貧困や開発援助、海外出稼ぎなどについて研究。 執筆者に「この表現は堅過ぎるので書き直してください」ってお願いして。
。
大学の授業で、ときどき学生たちに問いかける。
HZ なるほど。
亡くなった人の宗教に関係なく、キリスト教徒も、イスラム教徒も一緒に。
今回の『文化人類学の思考法』は、できれば人類学を知らない人にも手にとってもらいたいという思いがあって、若林さんに推薦文をお願いしたんです。 」(2017年10月22日、共同通信社書評 京都大学准教授・藤原辰史氏) 「人と関わる厄介さを排除した日本のシステムは快適だが、一方で窮屈さや社会の分断を生み出しているのではないか。
12もうワンクッション、入り口の敷居を下げて、すっと入りやすくするための「はじめに」を書いてくださいって。 仲がいいから助け合っているわけではない。
スコットは、ゾミア的な場所が、東南アジアに限らず、世界中にあったと述べている。
本号では、「宗教」と「政治」を特集の二本柱に据えました。
ところで、GOTOキャンペーンとともに、大きなお世話だと言いたいのが「ステイホーム」の標語だが、どこかの首長が「どうぞ、ゆっくり本をお読みください」と言っていたのとはうらはらに、圧倒的にネット読みとテレビ視聴率が上がっただけだったらしい。
ーーが日々、進行しているとしか思えません。 スコットは、アメリカの自動車工場で導入された最新の効率的な組み立てラインが、労働者の目立たないサボり行為でたびたび止められ、いらつきや怒りから多くの部品が損傷して欠陥部品が増え、設計が変更された例をあげている。 国家から距離をおいた人びとは、自分たちの社会が国家のように階層的で抑圧的な場所にならないように、慎重に平等的な社会構造を維持しようとした。
6婚姻届が出せなかったら、結婚もできなくなるだろうか? そもそも、なんで自分たちが結婚するのを国に届けて承認してもらう必要があるんだっけ? そうやって考えていくと、案外、国がなくても回っていくかもしれない。
私的所有権の相対化というテーマは、松村さんの前著『うしろめたさの人類学』にも引き継がれていますよね。
でも、それは「あたりまえの外へ出る必要があるからなんだよ」って、一言でばしっと言われてしまった感じがありました。
『うしろめたさの人類学』がオーディオブックになりました!• 久々に愉快な半日だったのだが、前日、大津歴博で義仲寺の蝶夢がなしとげた「芭蕉翁絵詞伝と義仲寺」の展示を見て、その編集ネットワークの成果に大いに驚いた。
小野:いいですね。
松村 私も日本だと、とても気楽だと感じます。
我々の行為の中にこそ政治があり、私たちがここでどう他者と関わるかが福祉の問題であって、格差の問題でもある。
つまり、大学がきちんと「大学」として機能するためには、教員と学生が「まだ自分たちには学ぶべきことがある」という認識を共有しながら、この世界や自分自身のことをよりよく理解するための知的探究の試みに一緒に参加している必要があります。