その過激な性描写と難解な物語故、賛否両論を巻き起こしたことでも知られる本作。
12そこに通りかかった女は恋の痛手と失明の危機から放浪中の女画学生ミシェル。 登場するのは、オスカーという男。
『アネット』は、レオス・カラックスにとって『ホーリー・モーターズ』以来の作品であり、 初となる英語作品だ。
昨今の映画は単調なものも多いんだけど、どうしてあなたの作るキャラクターやシーンはあれほど詩的になるのでしょう? レオス 私は、とくに意識して映画を詩的にしているつもりはないんです。
カラックスの本名はアレックス(アレクサンドル・オスカル・デュポンAlexandre Oscar Dupont)なので、主人公は彼の分身であるとされる。
これらはドニ・ラヴァン演じるアレックスが主人公なので、 アレックス三部作と呼ばれています。 スパークスのボーカリストであるラッセル・メイルは以前、アダム・ドライバーが台詞の大半を歌で表現していると。 でも、それらが本格的に始動する前に「メルド」を撮ることができたというのは、ある意味ラッキーでした。
1ハーモニー・コリンの全ての作品がそうであったように、『ビーチ・バム』は、忘れられた人々、忘れられた土地へのレクイエムを奏でる。 Pola X (1999年) 監督・脚本• 小説で描かれている時代は映画の時代とはかなり離れていますので、携帯電話やパソコンなどはもちろん存在しませんし、舞台となる国も 原作ではアメリカであるのに対し 映画ではフランスです。
ハーモニー・コリンがレオス・カラックスの映画を「死のロマンス」と称したように、新作『ビーチ・バム』には、放蕩詩人ムーンドッグ(マシュー・マコノヒー)を介した「夢の死」へのレクイエムが描かれている。
2人の華やかな生活は、ユニークな才能を持つ娘アネットが生まれたことで、思いがけない展開を迎えます。
ハーモニー・コリンの映画にとって音楽とは、それが地域の伝承音楽であろうが、ブリトニー・スピアーズの大ヒット曲であろうが、ロケーションに対するリスペクト、人間からの共鳴の響きに他ならない。
レオス もちろん、いまいろんなプロジェクトが動いてはいるけど、やはり最大の問題は適したキャスティングが見つからないということなんです。 彼はカラックスと身長・体重が同じであり、カラックスの分身と呼ばれています。 アレックスはミシェルに思いを寄せるようになりますが、やがて運命の歯車が狂い始めます。
2人物 [編集 ] 16歳で学校を中退、18歳から『』誌上で批評家として活動。 1991年『ボーイ・ミーツ・ガール』『汚れた血』に続く連作の終止符として『』を制作。
誰しも自分自身を抜け出すことができない、自分でしかあえりえないという感情。
1999年に『』制作。
』の撮影で時間があり散歩をしていて雨が降ってきて、そのとき偶然散歩をしていた彼と道で会い、お互い食事をしていなかったので食事をしようかということなり取った夕食が彼と出会ってから初めての食事でした」と語る。
現時点でのレオス・カラックスの最後の映画『TOKYO! 曰く「『ポンヌフの恋人』を作った後、次回作を作るのが難しい状況になってしまい、続く『ポーラX』は大失敗でしたから、さらに映画作りが難しくなってしまいました」とのこと。
18しかし、自分を中心に据えて、自分のことをわかってくれる人だけを見つけようとしていては、 限界が来てもあたりまえなのではないでしょうか。 レオス それはとても重要なことだと思います。
『ポンヌフの恋人』 91 のレオス・カラックス監督が、最新作『ホーリー・モーターズ』 4月公開 を引っさげて来日。
アレックスは警察に捕まり、服役中に眼を直したミシェルが会いにきて、ポンヌフの上で再会しようと約束する。
さらに、本作についてこう解説してくれた。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」 現代外国人名録2016について 「レオス カラックス」の解説. もうひとつは、自分を新たに作り出したいという気持ちです。
80年代に3本作り始め、その後10年ごとに3本作ったとして、10本程度は作っていたかった。
『レオン』 1995 で知られるリュック・ベッソン、『ベティ・ブルー』 1987 のジャン=ジャック・ベネックスらと共に、フランス映画界における「恐るべき子供たち Les Enfants Terribles 」と称されます。
掲載号 123. 何も知らないで見れば、どこからどう見てもカラックスのオリジナルストーリーの映画だろうと考えるのが普通、という作品です。
ミシェルを演じるのは、当時カラックスの恋人であったジュリエット・ビノシュ。 その原因の一つには自身の完璧主義が少なからず影響していると言われ、「汚れた血」ではその映像美の実現のために異様ともいえるほどフィルムテストを重ねたために準備期間を費やし、『ポンヌフの恋人』では莫大になった費用の捻出のために撮影が幾度か中断された。 天才的な長編デビュー作『ガンモ』(97)で、レオス・カラックスのアレックス3部作のカメラマン、ジャン=イヴ・エスコフィエを起用した、ハーモニー・コリンのレオス・カラックスへの憧憬は疑いようもない。
12ハンス:• これを見ると映画のほとんどが原作通りの流れで構成されていることが分かると思います。
映画好きなら一度は観て欲しい作品です。
三部作いずれも若者の孤独やエゴ、そして憧れや怒りを詩的な台詞と感覚的な映像にのせ、多くの若者たちにとって自分達自身のことを語っている青春映画として熱狂を博したが、その期待と裏腹に制作スパンが長すぎる面があり、つねに待望論や死亡説などまで飛び交っていた。
- (英語). 途中で制作費が底をついて撮影を何度も中断し、カラックスはビノシュと撮影中に破局を迎えるなど、その波乱に満ちた制作時のエピソードが公開前から知られています。