土砂災害の前兆 がけ崩れ• 災害取材報告• そうなるのをふせぐために、川のとちゅうに石やコンクリートで階段をつくったり、背の低い砂防堰堤のようなものをいくつもつくることによって、 流れの勢いを弱めたり、川底の土砂が下流に流れないようにしたりします。 樹木の少ない山間部では土石流の危険が大きくなります。
2写真の砂防堰堤は、下流側に魚がのぼるための魚道がつけられています。 湧水が止まる、濁る• 土砂災害のリスクがあるときは、速やかに自宅から離れるようにしましょう。
木の裂ける音や石がぶつかる音がする 自宅の中では垂直避難 避難場所への道のりが絶たれてしまった場合や、大雨や夜間などで外出が危険な場合、高齢のため急な移動が難しい場合には「垂直避難」を。
渓流保全工とは、これらの床固工や護岸工などを組み合わせて、土砂や水が安全に流れるようにする工事のことで、流路工(りゅうろこう)ともいいます。
オープンタイプの砂防堰堤は、川の水や土砂を自然に近いかたちで流すことができます。
平成26年の全国の土砂災害発生件数は、1184件に上ります(図2)。
(国土交通省関東地方整備局利根川水系砂防事務所(リンク)) 焼岳• 1986年大阪生まれ。
山腹工 土石流は、大雨などで山の斜面がくずれ、その土砂が谷川を流れ下ることによって起こります。
共有する• 2MB) 御嶽山• がけから水が湧き出る• 過去からの土砂災害発生件数をみると、平均して1年間におよそ1,105件もの土砂災害が発生しています(集計を開始した昭和57年から令和元年までの平均)。
MENU• 資機材のレンタル• 焼岳火山防災マップ焼岳の火山防災マップです。
赤と黄色のいわゆる盛土造成地が、くさび形に入っていることが分かります。
地域防災力向上の支援• 土砂災害とは、 急傾斜地の崩壊、 土石流または 地滑り(これを 急傾斜地の崩壊等といいます)を発生原因として生じる被害のことです。
樹木が傾く• 御嶽山火山防災マップ御嶽山の火山防災マップです。
日本では近年、「集中豪雨」や「局地的大雨」が増えていますが、これらは発達した積乱雲(入道雲)によって引き起こされます。
これを見ても分かるように、ほとんどの都道府県で土砂災害が発生しています。 この大量の土砂が土砂災害を引き起こすため、日本ではむかしから各地で砂防堰堤がつくられてきました(くわしくは「日本の砂防のあゆみ」を見てください)。 自宅の危険度は、ハザードマップで確認できる 目次• 擁壁工の効果• 山の斜面を流れ落ちる沢の途中にも、同じようなものがいくつもつくられていることがあります。
13長さ約1,300m、幅約900m、移動土塊量約6,700万立方メートル(林野庁東北森林管理局の検討会報告書)という大規模なもので、地震による地滑りとしては国内最大級といわれています。 ) 土砂災害警戒情報は、や各都道府県の砂防課などのホームページで確認できるほか、テレビやラジオの気象情報でも発表されます。
土石流などが発生する時には、何か異常なこと、例えば異常な音、臭い、振動などが生ずることがあります。
浅間山直轄火山砂防事業• にも取り上げられる。
砂防堰堤• 土石流 長雨や集中豪雨などの影響で、山腹・川底にある石や土砂が、一気に下流へと押し流される現象。
ポケットが土砂で埋(う)まってしまった場合は、次の土石流に備えてたまった土砂を取りのぞき、ポケットをからにしておくことが求められます。 浅間山火山監視映像浅間山の最新映像を見ることが出来ます。 長野県内には、21箇所のセンサーが設置・運用されています。
12主に宅地造成地で行われた切土(山や丘を切って平地を造る)と盛土(低いところに土砂を盛って平地を造る)の区域とその量を高さとして表示したものです。
また、土砂災害特別警戒区域内で住宅が絶対建てられないわけではないことに注意が必要です。
どうしても避難場所への避難が困難なときは、次善の策として、近くの頑丈な建物の2階以上に緊急避難するか、それも難しい場合は家の中でより安全な場所(がけから離れた部屋や2階など)に避難しましょう。
法枠工(のりわくこう) がけくずれの危険(きけん)がある斜面(しゃめん)をコンクリートのわくでおさえて、斜面をくずれにくくする工事のことです。
地鳴りがする• 発生の予知・予測が難しい地震による土砂災害に対しては、過去の災害に学んで行動することにより、少なくとも人の命は守りたいものです。 共同代表。
4水抜きの穴から濁った水が出始めたら要注意です。 関西大学文学部卒業。
雨が降り出したら「土砂災害 警戒情報」に注意 大雨による土砂災害発生の危険度が高まったとき、市町村長が避難勧告などを発令する際の判断や、住民の自主避難の参考となるように、都道府県と気象庁は共同で「土砂災害警戒情報」を発表します。
なお、砂防堰堤のことを砂防ダムということもあります。
これは地震により不安定となった山腹が200mmを超す大雨で崩れ、土石流になったものと考えられています(前出、1923関東大震災報告書)。
すると川底が高くなって、少しの雨でも川の水があふれる原因になります。 家や擁壁にひびが入る• 草や木が生えていない斜面は、雨の力で土がけずられたり、ひびが入ったりして、くずれやすくなっていますが、表面を草や木でおおうと、雨が降っても直接地面には当たらないので、くずれにくくなるのです。
9自分の住む家がそうした場所にあるか、国土交通省のホームページ()で確認するか、あるいは、自分の住む市町村に問い合わせましょう。 イラスト集• 斜面に見える四角いわくが法枠工 写真中央では、わくの中に植えた木がかなり育っています。
また、土砂災害警戒情報や大雨警報が発表されたときには、補足する情報として、「土砂災害警戒判定メッシュ情報」() が提供されますので、気象庁や都道府県のホームページで確認しましょう。
この大雨による広島県の被害は、死者74人、負傷者69人、住宅全壊179棟、住宅半壊217棟、床上・床下浸水が4183棟に上りました(平成27年1月9日現在。
その際は、2階以上で、がけや斜面の反対側にある部屋に避難することがポイント。
大規模な土砂災害への対策 深層崩壊 深層崩壊とは 山崩れ、がけ崩れなどの斜面崩壊のうち、すべり面が表層崩壊よりも深部で発生し、表土層だけでなく深層の地盤までもが崩壊土塊となる比較的規模の大きな崩壊現象を深層崩壊と呼びます。 ・コンクリートスリット砂防堰堤 堰堤にスリット(切れ目)が入っています。
17地面がひび割れたり、陥没したりする• 1923年9月1日の関東大震災では、地震の後の大雨にも注意が必要ということが顕在化しました。 立木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえる• 地面がひび割れ陥没•。
支える• また、水の力で川岸がけずられたり、堤防がこわされたりしないように、川岸や堤防の表面をコンクリートブロックや石でおおって保護します。
しかも、その発生を事前に予測することは非常に難しいです。
日本は、地形・地質・気象などの国土条件から土砂災害が起こりやすい• また都道府県知事は、 土砂災害警戒区域のうち、急傾斜地の崩壊等が建築物に損壊が生じ、 住民等の生命または身体に著しい危害が生じるおそれがあると認められる区域を 土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)として指定することができます。
国土交通省の調べによると、2018年は3,459件の土砂災害が発生。
また、魚や水にすむ虫、動物などが堰堤の上流と下流を行き来しやすいという特色があります。
がけや斜面から水が噴き出す• 例えば、1984年9月の長野県西部地震の際、御獄山(おんたけさん)の山腹で発生した崩壊は、崩壊土砂量約3,600万立方メートルという大規模なものでした。
わくの中にしばや木などを植えることもよくあります。