また、読者の興味はあくまでも論文が示す「新しい理論」であるから、 当該研究に対する個人的な動機や経緯などの詳述はしない。
論文の読み手は、ほとんどの場合、まずtitleを見て自分の関連分野かどうかを判断する。
節と節の関係を表す接続詞の意味や関係代名詞や関係副詞の先行詞がどれなのかはとくに読んで理解するうえでよく出会う問題である。
関係代名詞の2つの用法による意味の違い が大きな理解の差をもたらすことがある。
この小文では、なぜ英語の論文を読むことは必要なのか、英語の論文を読むとは具体的には何ができればいいのか、英語の論文を読む力をつけるにはどうしたらいいのかを簡単に見ていく。 (B5くらいの大きさで1段組で通常の字の大きさの場合を想定してい る。 すなわち、高度な研究でもその本質はシンプルなアイデアでできているはずであり、したがって、その結論も端的に表現できるはずなのである。
16論文において一番必要なことは、何をやったかではなく、何を新たな真理として主張するかである。
もちろん、紙の大きさや字の大きさの、段組にもよる。
また、全体を通して念頭に置くべきこととして、「なぜこの研究成果がすばらしいのか」、「研究成果がどれほどスマートでクールなもので、予期しえないものなのか」、といったことがあげられる。
では、abstractやintroductionはどのように書けばよいのであろうか。
しかし、1日の時間は誰にも等しく24時間しか与えられていない。 1つは、圧倒的に多数の人にとって最初はつらいということである。
16その友達のプレゼンが終わり、司会者が通例通り「何か質問のある方はいらっしゃいませんか?」と聞いたとき、とある研究室のとある先生が発言した。
序論は「本論への導入部」となり、読者がすんなり本論に入れるよう、 「本論への理解を助けるための文章」であると覚えておくと良い。
面白そうだ!」と思えるように表現することが大切である。
日本語でも、同じことばでも専門用語としての意味が日常的な意味とはかなりちがうこと はよくあるから、英語に限ったことではないのだが、英語の論文を読む上では1つの壁になる。
今では見る影もないがそもそも今はそういうために設けられた時間であったはずだ。
官僚・政治家のように表現をぼやかして、わざとわかりにくくするのは論文では最低なことである。
ちゃんとポイントを説明しよう。
他人に見てもらったり、議論するのが一番良い。
内容的には、• 専門用語の山なので、いったん慣れてしまえばむしろ楽な部分になる。
2なぜならその別の先生の「気にしなくても良いよ」という発言の前に「あのバカのことは」というのが確かに省略されていることを、みんな空気で感じてしまったからだ。
もちろん自力でである。
また、結論が式である場合も同様で、長い式は言い訳の表れでしかなく、物事の本質は単純で明快な形に表現できるはずである。
中には、abstractの量の制約の中で表現することは難しいという声があるかもしれない。
発表者の学生も「はい。
何か、もう全てがいたたまれなくなり、その場を逃げ出したいような空気になってしまった。
この点が論文において一番重要で難しい点であろう。
最初の章を「はじめに」にして、次の章に続くような論理構成にして書きましょう。
あそこまで良い評価を聞かない先生も、珍しいなぁと思った。
放っておくとこの悪循環からは脱出できず、いつまでも英語の論文を読むのは苦しくしかも時間がかかるばかりである。
初期の段階(たとえば論文を読み始めて1年とか)で弱点を発見し克服して、力をかなりつけてしまうと論文を読むのはかなり楽になるし、逆にそうしないと辛く時間がかかるままになりやすい(いったんそうなってしまうと抜け出すのにはかなりの努力が必要である)。
論文は、似た研究をしている他の研究者による審査(ピア・レビュー)を経ないと発表されないので、他の発表形式に比べて信頼性ははるかに高い。
すみません。
どんな論文も本文自体は「序論・本論・結論」で構成されている。