試食販売に立った小出社長に創業家出身の妻が付き添っていた。 「町山智浩 アメリカ流れ者」傑作選を中心に、「おばあちゃんのつぶやき」DJエナSP、コロナ治療の特別対談など盛りだくさんでお送りしますので、是非どうぞ~。
1営業の現状を点検してみると、知名度はむしろ足かせになっていたようだ。
赤江さんと竹山さんはリスナーの皆さんを代表して試食(いい役割!)を毎週できるという、ホントに有り難い企画です。
だが、瓶が小さくて見えづらいのが課題だった。
写真は「ごはんですよ!」を調味料として使ったチャーハン(左)。
だが、食べるラー油はすぐに大手食品メーカーに模倣された。 1987年に発売されたロングセラー商品で、麻竹(マチク)のタケノコから切り取った穂先部分だけを使用しています。 レシピは営業のツールとして様々な場面で生きた。
(かつての実績である)年間売上高300億円は目指せる数字です。
何度も「商品は子供だ。
2015年に「桃屋バリューブック」というものを作りました。
スーパーが売り場の提案力を高めたいときに役立つ商品構成だとみている。
「この商品はこの棚のこの位置で」と本部が決めても、最後に商品を積み上げるのは店舗の人の手だ。 もし美味しくなかったら嫌ですよね。 それで継ぐことを決めました。
16商品開発担当者と「メニュー開発会議」を毎月開催。
だが、試食販売を重ねた小出氏の考えは違っていた。
つまり、海のエキスが佃煮に濃縮されているので、ご飯と炒めると、それが美味しいダシのような味に変化するのです。
経営計画のつくり方も営業主体に改めた。
売り場との距離を縮めることで買い手へのアピールを続けるというこの10年間の戦略をさらに進める考えだ。 桃屋の商品を食べたことがない人が多くいるという前提のもと、「いまある商品を育てる」という旗を掲げた新社長の営業改革が始まった。
毎年1対1で面談もしています。
この時点では営業担当者によるお願いベースの域を出ない。
あっても使い方が分からなかったら使わない。
こうした流通の変化ともうまく合致した。
家庭にない商品を連発 昨年、創業100年を迎えた桃屋。
桃屋の原料や製造のこだわりは分かっていても、営業に生かせていなかった。
いつものように2人前のチャーハン(お茶碗2杯分400g)を作り、仕上げに「ごはんですよ」を大さじ3杯、加えて炒め合わせるだけ。
全国に散らばる約70人の営業担当の全員がこうして自ら調理する。
しかし同時に、海苔の佃煮なので、きっと甘いんだろうな、ということも想像できました。 入社して感じたのは、お客様は桃屋の商品を思ったほど知らないということです。
桃屋の商品は肉、魚、野菜のいずれにも組み合わせることができる。
味を調えるしょうゆや塩こしょうは使わない。
しかし、それでも、この黒チャーハンを作ってみようと思ったのは、「やわらぎメンマ」で美味しい炊き込みご飯体験をした直後だったからです。
6mの特製の陳列棚に、桃屋の17種類の商品が並ぶ。 2009年に発売されて以来、瞬く間に定番人気商品に。 店舗に何を提案するかが会社の命運を握るという意識は、営業担当の士気を高めている。
15営業の力を通じ、ザーサイやきざみしょうがといった主力品を食べたことがない層に訴求していく。 日本の食卓にないものを生み出すという伝統的なイノベーションの力は今も桃屋にある。
ものづくりの過程を映像化して流したり、実際に桃屋の商品を食べてもらったりしています。
このままでは売り場で埋もれてしまう。
小出社長はこの手法を営業改革に持ち込んだ。
だが、チャーハンの調理の様子をみせてくれた平田氏は「やってみたら意外と個別の店舗でも商談できた」と話す。 桃屋もこれに応じているが、中期的な営業方針は変わっていない。
1970人いる営業担当者とはずいぶん話しました。
都内のスーパーで開いた「桃屋フェア」。
チャーハンのほか、「きざみにんにく」を使ったアヒージョ、「キムチの素」を材料にしたチヂミなど、約360のレシピを考案した。
5%増。
売れると分かればスーパーも良い場所を用意してくれるようになった。
ごはんですよやきざみしょうがも伸びている。 甘いチャーハンは正直言って苦手です。
社員に加えて流通サイドにも価値を伝えています。
そういう意味では、今の商品は育ち盛りです。
続けていると、きざみしょうがだけでなく、しらすも売れる。