腎障害• また直腸やS状結腸といった遠位の場合はSASPの方が5-ASAより有効性が高いことが知られており、病状に応じて現在も使われている。 そのため、治療には炎症による痛みや腫れといった症状を抑えたり、過剰となっている免疫反応を抑制する薬剤が使用されるのが一般的です。 経口投与されたサラゾスルファピリジンの約3分の1は小腸でそのままの形で吸収されますが、大部分は大腸に運ばれ、そこで腸内細菌の作用をうけて5-アミノサリチル酸とスルファピリジンに分解、吸収されます。
1 リウマチ薬(DMARDs) 合成DMARDSs(疾患修飾性抗リウマチ薬、DMARDs)(表1) 関節リウマチの自然経過を変えうる薬剤、すなわち関節破壊抑制効果を有する薬剤の総称で、関節リウマチと診断がつけば早期より使用されます。
1 血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
効果が表れるには1~2ヶ月の期間を必要とします。
1 サラゾスルファピリジン錠は潰瘍性大腸炎治療薬ですが、サラゾスルファピリジン腸溶錠は抗リウマチ薬です。
また、全身炎症性の膠原病であるため、微熱、疲労感、だるさ、食欲不振、体重減少などの症状がみられる場合もあり、放置されることで皮下結節、心膜炎、胸膜炎、肺線維症、上強膜炎、末梢神経炎、貧血といった合併症を引き起こすことも少なくないとされています。 その分解物(5-ASA)により抗炎症作用を発揮するのです。
副作用 [ ] サラゾスルファピリジン(SASP)はスルファピリジンに代謝される。 サラゾスルファピリジンは1938年に関節リウマチの治療薬として開発されましたが、当時は感染症が関節リウマチの原因と考えられていたため、抗炎症剤と抗菌剤を結合することで合成されたのです。
May, Harry Millward-Sadler, Matthew C. クローン病の小腸病変には、類似薬のメサラジン(ペンタサ)が適当です。
慢性に推移し、活動期には下痢や血便、腹痛などが激しくなり、ときに重症化します。
また、同様の検査を治療開始後から1ヵ月の間は2週間に1回、2-3ヵ月の間は月に1回、以後は3ヵ月に1回実施する必要があるとされています。
5-アミノサリチル酸では、免疫細胞から産生される炎症に関わるIL-2の産生を抑制しないことが分かっています。 サラゾピリンEN 500mgと同じスルファサラジンを有効成分する薬は、はアザルフィジンEN(参天製薬)、アザルフィジン腸溶、スラマ(日医工)、サラゾスルファピリジン(大洋薬品工業、テバ製薬)、サラゾピリン、サラゾピリン坐剤(ファイザー)、ラノフェン、サフィルジンEN(興和テバ)、ソアレジン、サラゾスフファピリジン(テバ製薬)などがあります。
子供の手の届かない涼しいところで保管してください。
2歳未満の小児には投与できない。
妊婦・産婦• ヨーロッパの治験ではサラゾスルファピリジンと同程度の効果が得られ、米国の成績ではメトトレキサートにX線の骨破壊進行抑制とQOLの改善の点で上回りました。
軽症から中等症における寛解導入に用いるほか、長期の維持療法にも有用です。
同治療薬としては比較的副作用が少ないことから、関節リウマチの初期治療薬として用いられることが多いです。 McGirt LY, Vasagar K, Gober LM, Saini SS, Beck LA Oct 2006. これはもちろん適応外使用なので、疑義照会しなければなりません。
5-アミノサリチル酸は大腸で炎症が起こっている部位に結合し、炎症を鎮めると考えられています。
潰瘍性大腸炎は症状が良くなったり悪くなったりを繰り返し、原因が不明な病気です。
4.ジゴキシン[ジゴキシンの吸収が低下する恐れがある(機序不明)]。
肺障害(間質性肺炎など)..息切れ、息苦しさ、から咳、痰、発熱。 2.本剤の成分により皮膚、爪及び尿・汗等の体液が黄色〜黄赤色に着色することがある。 製剤名 一般名 適応 薬価 アザルフィジンEN錠500mg サラゾスルファピリジン腸溶錠500mg 関節リウマチ 68. 場合によってはメガネに代えたほうがよいかもしれません。
13(表2) 表2 クリックで拡大 関節リウマチなどの関節炎疾患の早期診断・積極的治療に取り組み、上記の目標を多数の患者さんで達成しています。 関節リウマチは30代から50代の女性に多くみられる疾患です。
• 機序不明 ジゴキシン ジゴキシンの吸収が低下するおそれがある。
また催奇性があることから妊娠を考えている方には男女とも使えません。
劇的に効く人もいれば、逆にまったく効果がないこともあります。
【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください• ・結晶尿や結石形成のリスクを下げるために、治療中は水分を充分に取るように心がけてください。
当院では医師の指示のもと、理学療法士による理学療法(物理療法、運動療法)と、義肢装具士による装具療法を受けることができます。
現在では、副作用軽減のためにサラゾピリンではなく、ペンタサ、アサコール、リアルダが用いられることが多いです。
しかし、サラゾピリンの方が有効性が高い病態があることも知られており、病状に応じてサラゾピリンも用いられています。
ショック、アナフィラキシー..気持ちが悪い、冷汗、顔面蒼白、手足の冷え・しびれ、じんま疹、全身発赤、顔や喉の腫れ、ゼーゼー息苦しい、めまい、血圧低下、目の前が暗くなり意識が薄れる。 サラゾピリンEN 500mgと以下の薬剤の併用には注意が必要とされています。 (適用上の注意) 薬剤交付時: 1.本剤は腸溶性製剤であり、噛んだり、砕いたりせずに服用するように指導する。
• 副産物のスルファピリジンによる副作用がやや多いのが欠点ですが、どちらの病気にもかなりよく効きます。 Inflammatory Bowel Disease Workup; Author: William A Rowe, MD; Chief Editor: Julian Katz, MD;• また、5-アミノサリチル酸は関節炎発症などの抑制効果もありませんでした。
ただし、大腸に到達してから抗炎症作用をもつメサラジン(5-ASA)に分解されるので、小腸の病変には向きません。
医薬品の個人輸入においては以下の点にご注意いただく必要がございます。
また、アザルフィジンは胃での副作用を防止するため腸溶錠となっています。
効能 【一般】 潰瘍性大腸炎、限局性腸炎(クローン病)、非特異性大腸炎 【腸溶錠(EN錠)】 関節リウマチ 用法 【一般】 通常1日4~8錠(2~4g)を4~6回に分服する。
・経口のスルファサラジン薬剤の使用は、葉酸の吸収や代謝を妨げ、葉酸欠乏症を引き起こす可能性があるとされており、この作用による大赤血球症や汎血球減少といったような重篤な血液疾患を発症することによる、妊娠中の女性の胎児への影響が懸念されています。
気管支喘息• 近年COX-2を選択的に阻害するNSAIDsが開発され、副作用である胃、十二指腸潰瘍の発生を軽減させることが証明されました。
4 サラゾピリン錠500mg サラゾスルファピリジン錠500mg 潰瘍性大腸炎 23. 外部リンク [ ]• 解析後のデータは破棄されます。
本剤は、消炎鎮痛剤などで十分な効果が得られない場合に使用する• (妊婦・産婦・授乳婦等への投与) 1.妊婦:妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい[本剤の動物実験では催奇形作用は認められていないが、他のサルファ剤(スルファメトピラジン等)では催奇形作用が認められており、また本剤の代謝物の胎盤通過により、新生児に高ビリルビン血症を起こすことがある]。
8サラゾピリンEN 500mgを使用した場合、以下の副作用が起こることがあります。
スルホニルウレア系の血糖降下薬や、抗血栓薬のワルファリンの作用を強める可能性があります。
膝、肘、手指、手関節などに適応があります。
血液の白血球を調べたり、肝機能や腎機能に異常がないか検査します。