何の物思いもなさそうな様子を御覧になると、昔、心ときめくことのあった五節の折、何といってもお思い出されるであろう。 主人公が幼女を誘拐って、そんなお話他にあるでしょうか。
12見物に出た玉鬘は、初めて父、内大臣の姿を見る。
だから似てるんだ。
五月雨の頃、 夕霧〔源氏と葵の子〕に紫の上の一周忌の手配を頼む。
双方優劣つけがたく、帝の御前で再び開かれることとなった。
「我さへうち捨てては、この人びとの、いとど嘆きわびむことの、あはれにいとほしかるべき」など、見わたしたまふ。 その後、藤壺が妊娠していることが分かる。
元日の日のことを、「例年より格別に」と、お命じあそばす。
少女を強引に手に入れた源氏 北山の尼が秋の末に亡くなった知らせを受けた源氏。
ここで従者たちと会話をするのですが、「明石の浦はもっとキレイですよ。
そのころ源氏は源典侍という好き者の老女と関係を持った。 後世に、登場人物のひとり「紫の上」にちなんで「紫式部」と呼ばれるようになったと考えられています。 また明石中宮の入内後には、中宮の産んだ女一宮と三の宮()を養育しており、特に愛した匂宮には遺言で二条院を遺した。
3源氏と冷泉帝は残念がるが、玉鬘は予定通り尚侍として出仕することとなった。 年が変わり、源氏は赦免され、都への帰還が決まる。
話の中で、源氏は頭中将が後見のない女性と通じ子まで成したのだが、正妻の嫌がらせを受けいつしか消えてしまったという話を聞く。
「今まで生きて来た月日よ」とお思いになるにつけても、あきれる思いで暮らしていらっしゃる。
房の大きさなどよ。
(マラリアではないか?と言われています) 加持祈祷(かじきとう)をしてもらってはいますが、何度も病気を繰り返しています。 継子いじめは無事に回避されることとなりました。
薫、女二宮と結婚 50 浮舟、二条院に移るも匂宮が言い寄るため宇治に移る 51 匂宮、浮舟と契る。
それほどに紫の上の人間的成長はめざましい。
著者 阿刀田 高 出版日 2015-11-28 著名な現代作家である作者が、『源氏物語』全54帖を現代小説に書き換えたものです。
慌てた髭黒だが、連れ戻せたのは男君だけだった。 とても所在ないので、入道の宮のお部屋にお越しになると、若宮も女房に抱かれておいでになっていて、こちらの若君と走り回って遊び、花を惜しみなさるお気持ちは深くなく、とても幼い。
髭黒、玉鬘を慕う 31 玉鬘、髭黒と結ばれる。
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などと、夜が更けるまで、昔や今のお話で、こ「うして明かしてもよい夜だ」とお思いになりながらも、お帰りになるのを、女も物悲しく思うことであろう。
『源氏物語』の流れをつかむための、文字どおりビギナーズ向けとしては最良の入門書でしょう。 そういう、何か事情のある女にこそ、光源氏は興味があるご様子です。
寝覚の上ははじめから女主人公である。
源氏は紫の上につきっきりで看護にあたった。
「紫」の名はの雑歌「紫のひともとゆゑに武蔵野の草はみながらあはれとぞみる」にちなみ、源氏の「永遠の女性」であるの縁者( 紫のゆかり)であることを婉曲に表す。
『』五十四帖の巻名のひとつ。
このように、人柄が変わりなさったようだと、人が噂するにちがいない時期だけでもじっと心を静めていなければと、我慢して過ごしていらっしゃる一方で、憂き世をお捨てになりきれない。
紅の黄色味を帯びた袴に、萱草色の単衣、たいそう濃い鈍色の袿に黒い表着など、きちんとではなく重着して、裳や、唐衣も脱いでいたが、あれこれ着掛けなどするが、葵を側に置いてあったのを側によってお取りになって、 「いかにとかや。
人々も数多く詠みおいたが、省略した。
顔の表情は明るくて、美しい顔をちょっと隠して、少しほつれた髪のかかっている具合など、見事である。 想い人に似た少女との出会い 夕方になっても発作は起こらなかったが、聖の勧めにより一晩寺に泊まってから山を下りることに決める。
第三段 源氏、手紙を焼く 落ちとまりてかたはなるべき人の御文ども、破れば惜し、と思されけるにや、すこしづつ残したまへりけるを、もののついでに御覧じつけて、破らせたまひなどするに、かの須磨のころほひ、所々よりたてまつれたまひけるもある中に、かの御手なるは、ことに結ひ合はせてぞありける。
父である天皇の妃に手を出して、妊娠させたなんてことがばれればただではすみません!(命すら危うい。
紫の上が世を去り、また新しい年がめぐってきた。
一方、北山の尼君はその後少女と共に都に戻っていた。 寝覚の上は、石山の姫君、まさこ君など幾人もの子を男主人公との間にもうけ、そのうえに、姉君の忘れ形見の小姫君や、婚期にある継娘三人の世話に明け暮れている。 寿命というものは、もう暫くこの世に留まっていても、お会いすることはあるまい」 とて、例の、涙ぐみたまへれば、いとものしと思して、 とおっしゃって、いつものように、涙ぐみなさると、とても嫌だとお思いになって、 「婆ののたまひしことを、まがまがしうのたまふ」 「お祖母様がおっしゃったことを、縁起でもなくおっしゃいます」 とて、伏目になりて、御衣の袖を引きまさぐりなどしつつ、紛らはしおはす。
11夜、僧坊で源氏は尼の兄である 僧都 (そうず)と対面した。
ポイント解説 紫の上 この章ではとにかく「紫の上」がかわいいのです。
これらを読んだうえで、現代語訳や原文でじっくり味わっていただければと思います。
兵部卿宮がお越しになったので、ほんの内々のお部屋でお会いなさろうとして、その旨お伝え申し上げなさる。