(独立第八十) <書き下し> 小国寡民 小国寡民。
舜の時に当りて、有苗服せず。 ・日本は宣戦布告を行わずにハワイの米海軍基地を奇襲し、太平洋戦争の発端となっ 篇一詠も遺す者なく、古今体制の変革を反覆研究す。
人民に命を重んじて、遠くに移住させないようにする。
」とお互いに思わない。
そこでは、面倒な書類はいらない。
これは肉親を疎んじ、旅人を大切にしているわけではなく、その時々の実入りが異なるからである。
魯は子貢を遣わし、斉に説かせた。
沢に住んで水害に苦しむ者たちは、人を雇って水捌けの溝を作る。
今、則ち然らず。
しかし、今はそうではない。 (現代語訳) 国は小さくて人は少ない方がよい。 奥平卓/大村益夫『老子・列子』(中国の思想 6)徳間書店、1996年• 陳鼓應『老子註譯及評介』(中國古典名著譯注叢書)中華書局、1984年• 簡野道明『老子解義』明治書院、1924年• 故に明主、其の誅を必すなり。
3地方五百里。
群臣のうちで外交を論ずる者は、合従連衡いずれかの勢力に属すか、仇敵への心配から国の力を利用するか、のどちらかである。
対へて曰く、吾、老父有り。
中国古代の思想家、老子が理想とした国家の姿。
人、官に足らずんば、則ち治者寡なくして、乱者衆 おほ し。 故に民、死力を尽して以て其の上に従ふ。
偃王の仁を去り、子貢の智を息 や め、徐、魯の力に循ひ、万乗に敵せしめば、則ち斉、荊の欲、二国に行ふを得ざりしなり。
若し夫れ賢良貞信の行は、必ず待 まさ に欺かざるの士を貴ばむとす。
故に智士退きて巌穴に処り、禄を帰 おく るも受けず。
それが南面して国の主となれば、国中の民で臣下として仕えない者はいない。
勢薄ければなり。 無所乘之。
だから仁義をもってして仲尼は哀公に服すことはなく、権勢をもってすれば哀公は仲尼を臣下とすることができるのだ。
雖有舟輿、無所乗之、 雖有甲兵、無所陳之。
而して国愈いよ貧きは、耕を言ふ者衆く、耒を執る者寡なければなり。
今、国のために敵を攻めて戦えば、進んでは敵に殺され、退いては罰によって殺されるだろう。
号して有巣氏と曰ふ。
其の商工の民、苦窳 くゆ の器を修治し、沸靡 ふつび の財を聚め、蓄積時を待ちて農夫の利を侔 むさぼ る。
禁を犯せば罰せられるが、侠客は私事の武勇をもって養われる。
民をして復た縄を結びて之を用ゐ、其の食を甘しとし、其の服を美とし、 其の居に安んじ、其の俗を楽しましむ。
だから微妙の言説など民を治めるためのものでなどない。 則ち窮す。
この状態を王資という。
蜂屋邦夫『老子』(岩波文庫)岩波書店、2008年• 雖(いえどモ) - 仮定を表す。
今、学者が君主に説くのは、必ず勝てる権勢については語らず、仁義のを行えば王となることができる、ということである。
今の人々が争奪するのは卑しいからではなく、財産が少ないからである。 是れ人主の必ず仲尼に及ばむことを求めて、世の凡民を以て皆、列徒の如しとなすなり。 甘(あまシ、うまシ) - おいしい。
18陳(つらヌル) - ならべる。 什伯 じゅうはく の器 き 有るも而 しか も用いざらしめ、民をして死を重んじて而して遠く徙 うつ らざらしめば、舟輿 しゅうよ 有りと雖 いえど も、これに乗る所無く、甲兵 こうへい 有りと雖も、これを陳 つら ぬる所無なからん。
遊説の徒は仮説や虚言を述べ、外国の力を借りて自分の地位や財産を築き、国家の利益のことなど考えもしない。
用ふる所は利する所に非ず。
州部の吏、官兵を操り公法を推して姦人を求索す。
このような望みが実現しようはずもない。
深い愛情を注いでも、どうして乱れないと言い切れようか。 甘其食。
人を欺かない人物を貴ぶ者は、人に欺かれない術を心得ていないためである。
農業について論じる者は多いが、実際に鋤を手に取り働く者は少ないからである。
大国に付かなければ敵に攻められ禍を受けることになるだろう、と。