特に低酸素血症が出現しやすいため、気管吸引後に酸素濃度を高くすることも考慮に入れておく。 Oh H, Seo W: A meta-analysis of the effects of various interventions in preventing endotracheal suction-induced hypoxemia. 高齢患者さんの増加に伴い実施する頻度も高まっているといえるでしょう。
モニター装着時は不要。
適切な評価のもとに必要な気管吸引を行うことによってより効果的に、より安全に気管吸引ができる。
鼻腔吸引の手順 吸引の手順を大まかに以下のようになります。
経皮酸素飽和度モニタがない場合にも低酸素血症を示唆する身体所見がないことを確認しておくべきである。
ALSの患者さんなどは、咳嗽もできなく体位ドレナージしても気管内までカテーテルを入れる必要があります。
20、 吸引が終わったら、スイッチを切り、吸引カテーテルを吸引用ゴム管からはずします。
酸素化のために過換気、過膨張を行うことは特別な理由がない限り必要なく推奨しない。
2001• 口腔内、鼻腔内は未滅菌で良いが、気管内吸引時は滅菌手袋や滅菌鑷子を使うなど、無菌操作が必要• (カテーテル先端の穴の位置により、回転が必要ないものもある) 人工呼吸器の場合には、すぐに接続を戻し、回路確認を行う。
気管吸引は侵襲的な苦痛を伴う処置であることを忘れてはならない。 それが原因で線毛運動がうまく機能しなくなり、自然な痰(たん)の排出が難しくなる可能性もあります。
4長さとしては、約12~15cmです。 3 手洗いをする。
患者さんに処置の説明をし、協力を得る。
吸引カテーテルの洗浄用として水道水の使用についてはエビデンスがない。
アセスメント・結果の評価• 5 陰圧の強さ 推奨される吸引圧は最大で20kPa 150mmHg でありこれを超えないように設定する。
実施者の要件• 滅菌コップも廃棄し再利用しないことを推奨する。 7 咳嗽の誘発が多くなり疲労• Endotracheal Suctioning of Mechanically Ventilated Adults and Children with Artificial Airways. 吸引カテーテルをどこまで挿入するべきか、1回の吸引時間はどのくらいまでかることができるのかなど、基礎知識を身につけておくことが大切です。
4 吸引 吸引カテーテルは、気管分岐部直上から1~2cmまでゆっくり進めた後、多孔式の場合はこよりをねじるように先端を回転させながら引き戻し、その後はさっと引き抜く。
解説 不必要な吸引は患者に苦痛を与え、合併症の可能性を高める。
2004• 吸引前に生理食塩水を注入することによって酸素化の低下をきたす こと、気管チューブより下部の気道に細菌感染をひきおこすことなどが報告されており有害な行為といえる。
用途や気管の具合によって使い分けます。 交換神経系の刺激による血圧上昇• 4 滅菌カップ 滅菌カップには滅菌精製水または生理食塩水を入れて、一回吸引ごとにカテーテル内を洗浄するために用いる。
5吸入器が正常に作動しているか、水を少し吸って確かめるか、吸入カテーテルを閉塞させ、圧の目盛りが作動するかで確認する。 または人工呼吸器による100%フラッシュを行います。
吸引時間は10~15秒以内とする。
では、どのような状態の患者さんが適応となるのでしょうか。
吸引中も必ずSpO2の低下がないかを観察します。
すなわち、 まず吸引チューブ外側をアルコールガーゼで清拭した後に、粘液などの除去のために滅菌水を吸引します。
低酸素血症、不整脈などの徴候が認められた場合は、すぐに人を呼び、医師に報告しましょう。
【吸引の手順と注意点を確認する】 ・ 【その他、気管切開患者さんへの吸引の記事】 ・ 観察項目 実施前 視診、聴診、触診などを用いて、バイタルサインや呼吸状態、呼吸音、SpO 2など、患者さんの状態を確認します。
2 患者への説明 意識の有無にかかわらず、吸引の必要性、どんなことをするのか説明する。
16、 吸引終了後、人工呼吸器装着の場合は回路に再接続します。