ブルーヨンダーが得意とするのは、こうしたプロセス全体を管理するシステムなのだ。 会見に同席した樋口泰行専務執行役員は、企業の買収を巡っては安定した経営基盤に加えて「しっかりとした経営者がいる」ことが一つの基準だとし、ブルーヨンダーとは経営哲学も合致していることから社内文化の親和性が高いと述べた。 同時にコンサルティングなども手掛け、顧客企業との継続的な取引を目指す戦略に活路を見いだした。
6モバイルソリューションズ事業部長の坂元寛明は、一連の導入プロセスについて次のように述べています。
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パナソニックは、この管理システムに目をつけた。
リッシが旧JDAのCEOに就任したのは2017年1月のことだ。
そこからAIの力を借りて、これから発生しうる問題をどう回避するかを考える。 SCM領域におけるソフトウェアの開発、販売、導入、運用コンサルティングを主な事業としており、これまでに4000社を超える顧客への導入実績を持つグローバルリーディングカンパニーだ。
19「世界中で、子どもたちもパナソニックの名前を知っている。
約10年前の三洋電機買収後に伸び悩んだ経験を教訓に、今度こそは事業モデルの変革を実現できるのか。
買収価格については「安いというバリュエーションではないが、評価は未知数で今後様子を見ていかなければならない」との見解を示した。
次に導入(基礎工事)フェーズとして、業界ベストプラクティスをベースにハイレベルなソリューション設計するため、1)デマンド管理、2)グローバルサプライ管理、3)統合的なPSIシステム(Production(生産)、Sales(販売計画)、Inventory(在庫))、4)安全在庫計算、5)サプライチェーン柔軟性・リスク管理など、数多くのプロセス項目を対象に、多種の製造・流通業向けソリューションのソフトウェアパッケージを順次導入。
主力のSCMソリューションのサブスクリプションビジネスへの転換を急速に進めており、2020年の売上高に占めるリカーリング比率は67%に達している。 白鳥は「おそらく、このような緊急事態にできることは3つぐらいしかない」と説明する。 主要なエンタープライズアプリケーションやSaaSベースのアプリケーションをLuminateプラットフォームに接続することで、計画・実行・輸配送の各機能をエンドツーエンドで連携させることが可能になります。
17買収の検討が明らかになった翌日(3月9日)のパナソニック株式の終値は前日の終値である1424円から7%下落した。 幾度とない現場との意見交換、社内での調整作業など、SCM先進企業を目指すパナソニックの取り組みを紹介する。
パナソニックは自社の武器であるエアコンや洗濯機、冷蔵庫等のハードウェアに、同社のソフトウェアを融合させることを望んでいます。
ひとつの製品はメーカーが部品や材料を調達して製品をつくり、倉庫に運び、最終的に小売店で消費者の手に渡る。
BYのリカーリングレベニュー(継続収入)の比率は67%、SaaSへの移行も順調に推移していると開示されている。
これら製品にブルーヨンダーのソフトを組み合わせることで、高い精度をもった在庫管理サービスなどとして提案しやすくなる。
9そして2020年10月27日、オンライセミナー「日本製造業におけるサプライチェーン・マネジメント改革」で、その全容を明らかにした。
パナソニックは、2019~2020年度に事業入れ替えや資産売却を進めたことで約1兆円の資金創出超過になっていたということで、買収の原資が十分に担保されてはいますが、7000億円超が巨額の買収であることに変わりはありません。
ブルーヨンダーは人工知能(AI)を活用し製品の需要や納期を予測するソフトを手掛け、顧客企業のサプライチェーンを見直し、収益改善を支援する。
買収総額には有利子負債の返済分も含まれている。
ムーディーズはこの買収総額の半分近くについて、パナソニックが手元現預金で賄うことができるとみている。 買収後も、ブルーヨンダーのギリッシュ・リッシ最高経営責任者(CEO)らマネジメント幹部が同社に残る方針だという。 ブルーヨンダーは1985年にJDAソフトウエアとしてカナダで創業した。
「パナソニックは、企業向けソフトウェアの能力を持つ我々のようなパートナーを必要とする一方で、我々が持っていないエッジデバイスやIoTの能力がある。
CNS社とブルーヨンダーは2018年2月から協業を開始したが、より関係を深めるきっかけになったのは、2019年11月の合弁会社の設立と、モバイルソリューションズ事業部でのSCMソリューション導入だった。
ブルーヨンダーの買収を巡っては、ブルームバーグが23日午後に合意に近づいていると報じた。
「アセスメントから導入に至る、全てのステップにおいて、Blue Yonderの国内外スタッフがMSBDのメンバーと緊密に連携し、パナソニックの現場の状況とニーズを深く理解すると共に、プロジェクトを成功に導く、強力なコンサルティングとサポートを提供してもらいました。
システムの提案に対して、企業の経営層が意思決定をする。 従来の家電製品を単体で売り切るBtoCビジネスは安売り競争に陥りやすく、売り上げが不安定な商法でした。
人間が商品を発注してきた英国のあるスーパーは、ブルーヨンダーのシステムに置き換え、注文の99%を自動化したという。
モバイルソリューションズ事業部を皮切りに、今後は複数事業部に展開する予定で、SCM先進企業への進化を加速します。
しかし、製品デザインやUX ユーザー目線の機能設計 、販売戦略などが劣っているため、持てる力を十分に発揮できずにいるのです。