プラグまわりだけに濃い混合気を作って着火させ、火炎放射器のようにシリンダー内に炎を放出することで、燃えないような薄いシリンダ内の混合気を燃やしてしまおうって技術。 逆Y字断面の細い通路で主燃焼室につながっている。
自動車エンジニアリング大手のドイツIAVがこのほど、安価に実現するプレチャンバー技術を開発した。
以下同)。
この小さな部屋の中で混合気に点火すると、部屋の先端に設けられた微細な穴(オリフィス)から火炎が勢いよく噴き出し、メインの燃焼室にある混合気を瞬時に燃焼させる。
アニメーションの最初に登場するのは90度のバンク角を持つV6エンジンの片バンク3気筒分のシリンダーブロックだ。
ただCO 2と水素(H 2)を原料に、再生可能エネルギーを使って生成するe-Fuelのような燃料は製造などで課題がありそうだ。
6月17日にはメルセデスAMGが、やはりF1のMGU-H(熱エネルギー回生システム)に由来する電動ターボを発表している。
しかし希薄燃焼技術が確立したので混合気を薄くしてもエンジンが作動するようになった。
そして、新しい技術の採用に積極的である。 また、電子制御が進んで点火時期を綿密にコントロールすれば、燃費ターボ時代よりもはるかに高い圧縮比にしてもノッキングを避けられるようになった。 第10回は、2014年に採用され現在まで続く2リッター直4ターボエンジン、NRE(ニッポン・レーシング・エンジン)について改めて考察し、当連載の結びとしたい。
フレキバンド• コンパクトな設計で、ワンプッシュによるスピーディーな溶解作業が可能です。
薄い空気で燃焼させれば燃費が良くなるのは道理だが、なかなかうまく燃えてくれない。
プレチャンバー先端のオリフィスからジェット噴流が噴き出したところ。
数年で実用化を目指す」と発表した。
これにより熱効率が飛躍的に高まり、低燃費と高出力の高レベルな両立を実現する。 エンジン単体では、2030年に強化される欧州の燃費規制への対応は難しい。
使用方法• ネットゥーノではポート噴射に適した燃焼状態が存在するため採用に至ったのだろう。
エンジンの効率のいい部分を使うという考え方で、技術開発で目指すところは同じだ。
参考: マツダは「SPCCI (Spark Controlled Compression Ignition)火花点火制御圧縮着火」を開発し、『スカイアクティブ-Xエンジン』としてマツダ3に搭載、日本国内で10月に発売する計画だ。
なかなか市販車に転用が難しいだろうと思っていたら、ホンダのCBR1000RRで採用されているって話がある。 。 車の方向性にもよるので議論はあるだろう。
11このとき燃焼するのは燃料であるガソリンだが、注目すべきは「燃焼ガス」という文言である。 これを「出力ターボエンジン」と呼ぶ。
溶解完了を確認し、輸液セットを装着します。
自動車用語辞典 「プレチャンバー」 pre-chamber プレチャンバーとは、エンジンの燃焼室に設けられた副燃焼室のことで、低燃費と高出力に貢献する希薄燃焼技術のひとつ。
技術関連で今後新たに取り組まなくてはならないと思っているのは、燃料に関する領域だ。
ライバルに打ち勝つため、ときには血の滲むような努力で新技術をものにし、またあるときには規定の裏をかきながら、さまざまな工夫を凝らしてきた歴史は、日本のGTレースにおけるひとつの醍醐味でもある。
研究に着手した。
F1や一部のレーシングカーで開発が進んでいて、F1ではパワーと熱効率の向上が近年著しい。
プレキャン• ロードゴーイングカーの使用条件に合わせた適用技術というわけである。
2030年を見据えた時に、エンジンで一番重要な技術は何か。
今季はこれまでのミッドシップからフロントエンジンに変更になったことでパワーアップしたエンジンの開発まではまだ至ってないようだが、それでも自信が見え隠れする。 点火プラグの先端部を金属製キャップに挿入。
12オリフィスからジェット噴流が噴き出す様子は、別のアングルでも確認できる(6噴孔か)。
マーレパワートレインは現在、80kWから120kWのアプリケーションにおける技術の可能性を示すためのデモンストレーターエンジンの開発に取り組んでいる。
電動車の話題ばかりの中で、新しい内燃機関の開発に熱心なのはマツダばかりかと思っていましたが、「ホンダ、熱効率47%のエンジン開発目処」と言う記事が発表された。
これがターボ過給の仕組みである。
合成燃料のようなものがエンジンを(CO 2の排出と吸収を同じにする)カーボンニュートラルに導いてくれる技術だと考えている。 点検扉• ダンパー• 技術と生産、物流を含めて、二酸化炭素(CO 2)の排出量を削減する方針だ。 プレチャンバー技術で先行するドイツ・マーレ(Mahle)に比べて、安く造れて排ガス性能を高められるという。
13中でも注目しているのが、プレチャンバー(副燃焼室)である( 図3)。
プレチャンバーがカム駆動に連動して回転するというところが面白いです。
なぜ空気の量を増やすとパワーが増大するのか。
(出所:IAV) 4気筒エンジンの場合、追加コストは20~30ユーロ(約2600~3900円)にとどまるとIAVは試算する。
プレフィルドシリンジ• 第10回は、2014年に採用され現在まで続く2リッター直4ターボエンジン、NRE(ニッポン・レーシング・エンジン)について改めて考察し、当連載の結びとしたい。 使用方法• ヨーロッパの自動車メーカーは電動化(とくに電気自動車)一直線に見えるが、内燃機関の開発もしっかり継続しているということだ。 IAVのプレチャンバー燃焼技術。
14パッシブの場合は、圧縮行程中に主燃焼室で形成した混合気を部屋の先端に開いたオリフィスを通じて点火プラグまわりに導く必要がある。 近くに空気補助インジェクターを設置して、混合気をチャンバー内に入れる。
バルブリセスの深さもさることながら、吸気側リセスの間にある円形のくぼみが目を引く。
F1では14年にメルセデスAMGが、15年にはフェラーリがPCIを採用し、16年にルノー、17年に(15年から参戦する)ホンダが適用した(筆者調べ。
つまりパワーが増す。