なぜこれほどまでには私たちを引きつけてしまうのでしょうか? 3人に1人は(18歳から24歳では半数が)夜中にも少なくとも1回はスマホをチェックする。 その後に旅行した南欧州や中東と比べると「落ち着いた大人の国」の印象を抱いた。 11月に刊行されたアンデシュ・ハンセン著/久山葉子訳『スマホ脳』はそんなうっすらとした不安に正面から答える一冊です。
アンデシュ・ハンセンさんが『スマホ脳』に込めたメッセージを要約すると、そうなります。 人間がストレスを感じるのは、そのような生存競争の中で、人間に不安感を与えることで身体を急激に戦闘モードへと導くために必要なシステムだったからです。
フェイスブックの元副社長は「私たちが作り出したのは、短絡的なドーパミンを原動力にした、永遠に続くフィードバックのループだ。
日本ではLINEでのコミュニケーションが当たり前になりました。
逃げるにしても戦うにしても、どちらにしても筋肉を使うからだ。
依存性ではヘロインに匹敵するからと。 ではこのスマホ脳を改善するためにはどうしたらいいのでしょうか? 明確な答えはありませんが、『スマホ脳』のアンデシュ・ハンセン氏は数百の研究事例から確実に、人間がより知的レベルを上げる方法、ストレスを解消する方法、より人生を豊かにする方法を本書の中で紹介してくれています。
4この本ではそれを自覚し人間の身体特性をハックし返すことを提案している。
とはいってもスマホの悪影響についてIT創業者たちに「責任」を問うことはできないだろう。
ともに新潮新書のヒット作なのも同じだった。
評論や社会運動でも「この人なら」と世界から信頼がおかれるリーダーがでてきてほしい。
いつの時代にもあった、モラル・パニックに過ぎないのではないか、と。 スマホは、それらの欲求を疎外している可能性が高い。
社会の尺度がしっかりしていると思われるスウェーデンでも、国民の暮らしはスマホ一色らしい。
あとは書斎のパソコンで• 生活の劇的な変化と身体の変化がアンマッチになっています。
その印象は今も変わらないけれど、この国がいろんな深刻な問題を抱えてきたことも報道で知っている。
最後に『スマホ脳』を紹介して終わります。
フェイスブックやインスタグラムなどは、何か大事な更新がないか、「いいね」がついていないかを常に確かめたいという欲求を利用者に起こさせるようにできているという。 少し画面を見るだけで・・・ ホントかよ?どうせ研究者が言うことなんて、、、 そのように思うこともありましたがこれが事実でした。 誰も1日6時間も電話で喋らなかったし、コートのポケットにテレビを入れて持ち歩く人もいなかった。
17敵や動物や気候などの環境変化を早く察知するほど、生き延びられる可能性が高まるからだ• さらに 日本ではiPhoneに競争するようにアンドロイドも次々と改良が進み、私たちの生活のど真ん中に入り込んできました。
最初にも書きましたが、私自身スマホ依存を認識し、これらの警鐘をしっかり受け止めようと思い実践し始めたところです。
だからといって、わかりやすいのは題名と直結した結論だけで、各論では脳の仕組みをはじめとして学術的で難解な用語が多くなるのもそっくりだ。
まるで、危険な薬やお酒なみの依存性と危険性があります。
デジタル・デバイスがいかに我々や子供たちの生活に深く食い込んでいるか、考えさせられる数字ではないでしょうか。 自らも「ヘビーユーザー」であり、1日に3時間以上ものぞいている、大好きな読書の時さえもいじりたくなる、と打ち明けている。
だから人はを気にするし、から離れられなくなるのだ。
人類は、1万年前までは狩猟採集、1万年前から200年前までは農耕で生活を営んできました。
現在の自分の行動ないし非行動が、将来どのような結果を生むのかを予測するために、脳は存在する。
しかし、それはリアルのコミュニケーションありきのツールです。
思い返せば、スマホが目の前にある時は目の前の人に集中力を欠いていたなあと実感しています。 スマホやITの悪影響を主題にしている点では 新潮新書、2013年 と同じ線上にある。
ドーパミンは、この「かもしれない」という期待に反応します。 例えば「あの動物があちらに移動しているので、もしこの道をこのまま進んだら遭遇するかもしれない。
走ることで気分爽快になる理由 走ると気持ちが上がります。
その本能を支えるのがドーパミンで、脳は新情報を得ると喜ぶ報酬システムができている• 枕元に置かない• いや3人に1人が 18-24歳では半数が 夜中にも1回はスマホをチェックするという。
だから今でも、狩猟や採集のために必要だった運動や睡眠を欲求するし、他者とのかかわりも欲求します。