マークは密かに殺された ウィル・ポールターは、ニクい奴を演じたら最高の俳優ですね。 しかし本作の 本当に恐ろしいポイントはトラウマや死を思い起こさせ、ダニと一緒に観客を巻き込んでパニックに陥らせる様な心理描写です。
こんな狂った状況は現実に起きて欲しくはないけど、自分を支えている価値観が同時に自分を縛るものでもある、というのは理解できますよね。
楽園のようなビジュアル、ヒロインを待つ結末などは確かにひねってあるものの、前作のトラウマ級の独創性には到達していない。
村の長老であるシヴは、ショックを受けたダニーをはじめとするよそ者たちに、「これはホルガの死生観を表現した完全に普通の文化であり、村人は全員72歳になると同じようなことをしなければならないのだ」と説明する。
そして、そのトラウマを作品に昇華させて克服するという 「作家性を全面に押し出す」ような作風が、アリ・アスターの監督術です。 ウプサラの神殿もクリスチャンとジョシュが論文で言い合うシーンの背景に壁画が映り込んでいます。 観客全員、アリ・アスターの手のひらの上 《ヘレディタリー》と《ミッドサマー》の作りで分かる通り、 アリ・アスター監督は「伏線」が大好きなお方ですよね。
14ジャック・レイナー (クリスチャン)1992年、アメリカ・コロラド州生まれ。
ちなみに全くたいしたこと書いてないのに、通常版についてのnoteは約5000文字、DC版についてのこのnoteは約9000文字になりました。
ペレとイングマールに誘われたよそ者であるジョシュ、マーク、コニー、サイモンの4人。
自分の過去のトラウマを、強烈かつ生々しく描くスタイル• ダニーは自己を完全に失い、ついに自由を得た。
しかし、ディレクターズカット版での追加シーンでその全貌が分かりました。
ことが終わって部屋から逃げ出したクリスチャンは、慌てて入った鶏小屋でサイモンの死体を目撃します。
ちょうどこの夏、クリスチャンの友人のペレの故郷・ホルガでは「90年に1度開催される特別な夏至祭」を開催するため、ダニー達はホルガ村へ向かった。
クリスチャンの友人・マークは、いつも頼りっきりのダニーと別れるべきだと助言。
突然の悲劇に見舞われたダニーに同情するクリスチャンは、別れを切り出せませんでした。 アッテストゥパン=飛び降りの儀式 アッテストゥパンとは、スウェーデン語で「崖」を意味する言葉です。 『ミッドサマー』ネタバレ考察/マヤはクリスチャンに恋してた? 1つ目の疑問はマヤはクリスチャンに恋愛感情を持っていたのかという点です。
10『Midsommar』は 日本では邦題『ミッドサマー』として、2020年2月に公開予定です。 戻りたくないけど。
《ミッドサマー》映画パンフレットより と、監督が語る通りです。
ダニーがホルガに来ると知り、男連中の中でペレだけが喜んでいた。
疲労や不安に襲われること間違いなし、それでも思わず笑ってしまうこと間違いなし…。
この年は夏至祭が行われると同時に、ペレによれば90年に一度、9日間だけ行われるという、珍しい「浄化の儀式」が見られるのだという。
登山家のドキュメンタリーとか見て自分探しの旅にでかけるタイプなんだろうたぶん……。
ダニーが求めたものが「クリスチャン」ではなく、あくまでも「家族の代替」だったことは、「ホルガ村の住人が家族になってくれた」瞬間、クリスチャンをいけにえに選んだことから明らかです。
前作ヘレディタリーも、実際の家族喪失セラピーでした。
観終わった今はとにかく「スゴいものを見たな」という感じ。
『ミッドサマー』のマヤの寝床の枕元に草花が置かれていましたね。 DC版ではいくつかのシーンの追加と、モザイク処理の除去がありました。 日本の「おば捨て山」と似た風習です。
14何を隠そう、出演した俳優たち自身がショックを受けて、完成した作品を初めて観た後15分も沈黙してしまったというのです。 才能は国際的にも認められている。
つまり 種の提供という意味で花婿となる為にやってきたクリスチャンに他ならないのです。
動くはずのないものが動いているのである。
近親交配で生まれた障害を持つ人間「ルビン」 映画の中盤、一瞬だけ「奇形」と思しき人間が映り、「これは近親交配してるんじゃ…?」と思いましたが、やっぱりでしたね。
タペストリーは、左から右へ時系列になっています。 焼かれるいけにえは、 ホルガからの志願者4人、外部者4人で、後1人はホルガと外部から候補者を出してメイクーン、つまりダニーに選ばせました。
16しかし外部からの血も混ぜてバランスをとっている」 ここでもまた、察しの悪いやつらだなあ!と思うのである。
「これは『ヘレディタリー 継承』と同じで、僕自身のトラウマを癒すためのおとぎ話なんだ。
荷物を集めるコニーに、村人はサイモンが列車に乗るために先に村を出てしまったと話すが、混乱したコニーは1人で村を出ていき、その直後、遠方では女性の叫び声が響く。
プロメテウスを模し、「火」という伏線をすでに仕込んでいたのかもしれない。
過去の実話を脚色した「90年に1度の夏至祭」で起こる民間信仰を描く「フォークホラー」です。 僕は君と一緒だよ、と共感を示して近寄るの、勧誘者ムーブ過ぎる。 家族を失ったショックから立ち直れないままのダニーだったが、次第にホルガの村の住人の暖かさに触れ、祭りの楽しさもあって、心が癒されていく… 果たしてダニーは立ち直れるのか? 恋人クリスチャンとの関係はどうなる? 日が沈まないホルガの夏至祭はクライマックスを迎え、村一番の女王(メイクイーン)を決めようとしていた… 登場人物• 当然、今作も大いに期待していた。
106人は普通の生贄• 生を象徴する咲き乱れる花々と、死が同じ場所にぶち撒けられ、美しく圧倒的な暴力に身がすくむ。
日が沈まないスウェーデンの奥地では、就寝時刻になっても明るく、不思議な感覚を感じながらダニーは床につくのでした。
メイクイーンは通常の夏至祭でも選ばれるのかもしれません。
ダニーは彼氏のクリスチャンに電話で相談しますが、いまいち相手にしてもらえませんでした。
ダニー一家を殺したのはホルガの人々?• まだ麻痺したままのクリスチャンは解体した熊の体の中に入れられ、他の生贄たちと共に黄色いピラミッドの形をした寺院に連れて行かれました。
13なかでも強烈だったのはエロ。
ダニが泣き叫ぶと女性たちも真似をするのでした。
クリスチャン、ダニー、マーク、そしてジョッシュは、ペレと共にスウェーデンへ。
コニー 演 - 、日本語吹替 - サイモンの婚約者。