特に秀逸なのが第9章 「千鶴」(と第12章 「扉の鍵」)で、諫早と松浦の 二人きりの会話の間に長崎の独白や台詞を割り込ませるという離れ業。
- 『化石少女』16位、『あぶない叔父さん』25位• 西の長・菅平家の次男。
収録作品:「遠くで瑠璃鳥の啼く声が聞こえる」「化粧した男の冒険」「小人間居為不善」「水難」「ノスタルジア」「彷徨える美袋」「シベリア急行西へ」• 登場人物 [ ] 珂允(かいん) 弟・襾鈴の失踪と死の原因を調べるため、謎の村へ。
最初からわかってることじゃないか。
神降市に住んでいる小学生の黒沢芳雄は、同級生とともに市内で続発している猫殺し事件の謎を追いかけます。 ラストに味わう衝撃は数多あるミステリー小説の中でもトップクラスで、どれだけ構えていたところでこの衝撃から逃れることは困難です。 襾鈴(あべる) 珂允の1歳年下の弟。
収録作家:長岡弘樹・青井夏海・・・ほか• 外の世界に興味津々で、いつか外へ出たいと願っている。 本書の中心となる仕掛けの一つは、 視点人物を誤認させる叙述トリックです。
初心者の僕が偉ぶって言えることではないのですが、ちょっとミステリを初めて読む、という方には勧めがたい。
-「化粧した男の冒険」ので作画を担当。
しかし,本作は,登場人物表に「松浦千鶴」という名前と「S女子大学1回生」と明記し,長崎の視点において「紅一点」などと女性であることが明らかであるように描く。
そして,佐世保の共犯者がアキリーズ・クラブに存在していることが分かる。 書き手は、簡単にわからないようにいろいろな罠を仕掛けておく。 探偵役を務めるのは,アキリーズ・クラブの4回生,平戸久志と1回生,島原駿策。
2キュビズムがテーマ(分かる人、僕の原稿の由来です)ですが、僕は読後キュビズムについて一通り勉強しなおして、もう一度読みました。
- 『さよなら神様』 1位• 10年前の連続殺人も今回の殺人も見事に解決したのに、さらっと土砂崩れでみんな死亡ですか。
3』2011年12月)• 初日から雨が降りやまず、唯一の橋は不通になって、クローズドサークル完成。
うまくだませるかどうかは、書くうえでのモチベーションになっていますね」 読者をだますことがモチベーションですか。
そしてそれがトリックの証拠にもつながってくると。 本格ミステリ大賞&推理作家協会賞を受賞した「隻眼の少女」なんかは、麻耶さんの作品にしてはあまりにもフツーの解決だったため(良い意味ですw)、「ほんとうはあの解決は嘘で、じつは真犯人がいるのでは」とファンの間で話題になったほど 笑. このメルカトル鮎というのはお察しの通り人物の名前で、後に登場する木更津と同じ探偵です。 一体この家に何が起こっているのか? これはいい。
最後に放映中のTwitterを紹介して、書評を終わりたいと思います。 確かに素直に読めば、身元不明の女性がフミエで、松浦が助かったように読める。
初読、正直僕は意味が全く分かりませんでした。
玄人受けする本。
メルカトル鮎(メルカトルあゆ) ・を身に付けた謎の人物。
そしていずれの場合であっても新聞記事からだけでは生死が確定できません。 作風 [ ] 根幹にあるのはやのような、な謎解きと、・の構築性に厳格なである。
19しかし、ラストを迎え違和感の正体に気づいたとき、ミステリーの醍醐味と呼べる快感に浸れます。
- 『隻眼の少女』4位、『貴族探偵』20位• 「異質」と指摘されることもある作品の書き手は、ひょうひょうとした空気を漂わせている人だった。
メルカトルは連続殺人で殺される雑魚だもんな。
わたしは読みなれてない上にバカだったのでメルカトルシリーズはちんぷんかんぷんでした。
探偵役の2人がよかったな、また何か他の作品に登場しないかなと思いながら読んでいたらまさかのエピローグ。 麻耶雄嵩らしいといえばそれまでだが。
幼い頃は読書や絵描きを好むおとなしめの子だった。
つまりこのトリックは、それが 重要な手がかりであることに気づかせないという大きな効果を発揮しているのです。
: 私自身も初読時にはわけがわからずに頭を抱えてしまいました。
そのネタの範囲は(作中の言及やタイトルの引用からやを好むと思われる)、(『隻眼の少女』に登場する刑事4名の下の名前は『』のレギュラー刑事から全て引用)、(代表的なものでは『』からの台詞を引用、『』から怪人名やキャラ名を引用など)、(代表として、『』、『』などの少女漫画から固有名詞を引用している他、『』から登場人物の関係性を敷衍させたり、闇雲A子の名は恐らくからの発想である等)、(『』『』『』からキャラ名の引用、また『』『』『』など、実は一番ネタが膨大な分野)、野球(某作において作者いわく「ファンには犯人がわかる」仕掛けが用いられた)、の先行作(某作では事件の根幹に関わる重要な役割を果たした)など多岐にわたる。 (遅っ) もうひとつのトリック、千鶴は実は男装してて作中人物はみな男だと思ってた、っていう一周回って戻っきたみたいな斬新なトリックも、「ボクっ娘!」とか「百合!」とか不都合を勝手に解釈してスルーしてて、さすがに、2つある風呂をわざわざ1つしか使わないのには違和感覚えまくったけど、それでも全く見抜けなかった。 珂允に村を出て行くように進言する。
鮎川哲也作品との出遭い(『鮎川哲也探偵小説選III』2019年8月 ) 対談 [ ]• 麻耶雄嵩(まや )とは、の。
前回の事件から半月、記憶喪失になった主人公。
2002. 菅平 遠臣(すがだいら とおおみ) 大柄な青年。
[ ]• もう一つ言えることは、この人の作品は得てして後味が悪いです。
著作は長編が多いが、本人は長編より短編の方が好きらしい。 珂允という異質な存在が滞在する、そんな状況で、大鏡の信奉者・遠臣が何者かに殺害される。 ・ノックスの十戒(推理小説で守らないといけないルール)を破りまくった本格推理小説 ・登場人物が全員変人だった ・「犯人はいない」で終わる殺人事件 とにかくどこか奇抜な作品ばかり。
櫻花(おうか) 13歳にして一家を支えるために畑仕事を手伝う。 オカルトスポット探検サークル「アキリーズ・クラブ」の学生6人が,同サークルのOBが所有している黒いレンガ屋敷ファイアフライ館にやってきた。
合計8人になる。
1人だけ、あれ、おかしいな。
の『』以降なかなか新刊が出ずをやきもきさせたが、にの新刊『』と『の』を続けて刊行。