主な検査は「血液検査」「画像診断」「生検」の3つです。
血液検査で抗核抗体が陽性なので膠原病の疑いがあると言われた方もおられるかも知れません。
これを「自己免疫疾患」と呼びます。
ウェルナー症候群は老化が早くおこってくる病気で、若いのに顔つきが老人のようになり、背も低く、白髪や脱毛がおこり、しわがれ声になり、強皮症とは区別できます。
検査法には関節蛍光抗体法(indirect fluorescent antibody method; IFA)、酵素結合免疫吸着測定法(enzyme-linked immunosorbent assay; ELISA)、蛍光酵素免疫測定法(fluoroenzyme immunoassay; FEIA)の3種類の方法があり、多くの場合にはIFA法による測定が行われます。 経過を予想する上で一番役にたつ検査は、抗核抗体の種類です(後で詳しく述べます)。
この検査は皮膚の一部を切り取って、顕微鏡を用いて判断するものです。
抗核抗体は細胞の核と反応する自己抗体の総称です。
びまん型全身性強皮症では内臓病変を合併することが多いのですが、多くは発症してから数年に明らかとなります。
強い関節炎を伴っている場合は、関節リウマチの合併も考慮して、さらに検査することもありますが、リウマチ反応が陽性だからといって、必ずしも関節リウマチの合併を考える必要はありません。 抗U1RNP抗体 抗U1RNP抗体は混合性結合組織病の患者さんで高率に陽性になる抗核抗体ですが、全身性強皮症の患者さんでも陽性となります。
(9)全身性強皮症と診断された場合にはどのような内臓病変の検査が必要ですか? 逆流性食道炎は、バリウムを使った上部消化管透視、食道内圧測定、内視鏡などで診断します。
炎症所見とはこの炎症の程度を示す指標です。
強皮症の患者さんでは90%以上で抗核抗体が陽性となります。
5 Because the localization of the corresponding antigen is not the nucleus, this is not included in the antinuclear antibody in the narrow sense. 3)症状の進行が非常にゆっくりである。
この抗体は強皮症の約30%に陽性となります。 抗核抗体群のいずれかの存在を知るスクリーニングとして用いられる。 この時はもちろん血液中の鉄の量も減っています。
17この分類では皮膚硬化の範囲のみならず、抗核抗体の種類、内臓病変の種類、レイノー現象の出現時期など様々な因子を加味して分類されているのが特徴です。
抗核抗体の型から分かること 抗核抗体の型から、自己抗体がいくつかに特定されます。
強皮症に伴う間質性肺炎があると、肺の機能が低下し、肺から酸素が十分に摂取できなくなり、その結果血液中の酸素の量が低下します。
抗U1-RNP抗体は、混合性結合組織病(MCTD)では100%が陽性となるほか、全身性エリテマトーデスでは20~40%、全身性強皮症では5~30%が陽性になります。
検査をする理由 検査をする理由は、「病名を決める」ためです。
一般的に健常者が陽性の場合は、抗体価は低い(80倍以下)ものがほとんどです。 全身性強皮症の診断と検査 全身性強皮症の診断 (1)全身性強皮症の初発症状は? 全身性強皮症の患者さんの半数以上はレイノー症状が強皮症として最初の症状、つまり初発症状となります。
人間の体は侵入してきた細菌を殺すために、白血球と呼ばれる戦闘員を、侵入してきたところに呼び集めます。
上に述べた自然経過は、典型的な患者さんのたどるもので、強皮症の経過は患者さんによって違うことに注意して下さい。
膠原病になると、血液中に抗核抗体が出てくるので、膠原病のスクリーニング ふるい分け 検査として行われます。
普段は、CRPは低いままですが、炎症が強いとCRPは上昇します。 RAテストではリウマチ因子を、抗核抗体は膠原病でよくみられる自己抗体を調べます。 ですから、強皮症の場合はESR、CRPが病気の勢いをあらわすというよりは、むしろ細菌感染がおこっていることを示すものと考えた方がよいのです。
4また抗核抗体の陽性が確認された場合は、染色型(患者のもつ抗体が反応した核抗原が核内にどのように分布しているかによって描かれる紋様)も同時報告され、この染色パターンからおおよその対応抗体が推測できます。 内臓別に説明しましょう。
しかし、その他の膠原病では陽性率は20~30%以下で、抗体価も低いのが普通です。
また、呼吸機能検査(肺活量などを測定する検査)も合わせて行われます。
(2)抗核抗体からどのようなことがわかりますか? 全身性強皮症では抗核抗体は、強皮症の病型、特定の内臓病変、病気の進行と関連が深いため、病気の進行などを予測する上で非常に大切な情報となります。
通常は間接蛍光抗核抗体法によって測定し、その場合の参考基準値はおおむね40倍未満であり、それを超えることは何らかの膠原病の存在を示唆するものです。 患者さんによっては、肝臓の中の胆汁が流れる管(胆管)が硬くなって、原発性胆汁性肝硬変と呼ばれる変化がおこることがあります。
まず、逆流性食道炎ですが、これは食道が硬くなって、動きが悪くなった結果、胃酸が食道に逆流して生じるもので、胸やけ、胸のつかえる感じ、逆流感が主症状です。
均質型(homogeneous) 抗ヒストン抗体(全身性エリテマトーデス、薬剤誘発性ループス)• とくに、家族に自己免疫疾患をもつ人がいる場合は、リスクがあると考えてしっかり検査を受けて、専門家の発症予防に関するアドバイスを受けておきましょう。
また、間質性肺炎の活動性が高く、治療が必要な場合にはSP-Dが高くなります。