聡子は反逆者と疑われる夫を信じ、スパイの妻と罵られようとも、その身が破滅することも厭わず、ただ愛する夫とともに生きることを心に誓う。 ストーカーやセクハラという日本語の元年も1996年です。 平和な時代から戦争という波乱な時代に突入していきます。
15上記のようなカモフラージュと安全対策を兼ねた撮影で、万一の時のために、優作は聡子に金庫の暗証番号を覚えさせたかった。 ところがその直後、ある旅館で女性が殺害される事件を起こり、その女性を満州から連れて来たのは優作であることが判明し、聡子は愕然とする。
現代の中国の方の多くが、この呼称を「日本人による中国に対する蔑称」と捉えており、実際、日清戦争に日本が勝利して以降、日本人が中国人を下に見るようになって「支那」という言葉に侮蔑のニュアンスが含まれてしまった、というのが「差別的」とされる根拠です。
「岸辺の旅」(15)あたりまではキャッチアップできている気がしていたのになあ…。
ありがとうございます。
日本が一辺倒に傾いていくなかで、 隊の監視をどうかわして国際舞台に正義を訴えるか?正義を求めてやまない夫婦が編み出す策略と「愛している!この人だけは決して死なせない!」という夫婦愛に感動しました。 監督:、脚本:、野原位、、撮影:佐々木達之助、音楽:。 そうすると、自然と女性になっちゃうんですね。
20夫の部下が宿泊している旅館を訪問したり、英訳文書を受け取ったり、結果的に機密文書をリークしたり。
正しいかわかりませんが、鑑賞後にハッとしたことは確かです。
ある日、弘子が水死体で隊に発見された。
黒沢清監督作品はVシネマも含め大半を好ましく鑑賞してきたが、この4年ほどの映画には以前ほど乗り切れずにいる。
ネタバレ! クリックして本文を読む 貿易会社の社長の優作が満州で甥とみたものは、日本軍が行っていた人体実験だった。 そのようなセリフを言うことによって、登場人物が、我々の想像以上に、政治的イデオロギーに囚われてしまうのではないかと思ったんです。
何かよくわからないものだとノイズになる。 脚本を手掛けたのは、黒沢自身と濱口竜介 『寝ても覚めても』 、野原位 『ハッピーアワー』脚本 の3人。
通訳の竹下文雄(坂東龍沙)が抗議したが、英国人ドラモンドが逮捕連行された。
彼の大きな誤算は、聡子が実験ノート原本を憲兵に提出してしまったことだった。
舞台は1940年代前半の物語。
と、開き直っています。 高橋一生さんの描く、美しい一挙手一投足に目が釘付けです。
と同時に、この世のありとあらゆる創作物がそうであるように、その存在の根拠が、究極的には恣意的で無根拠な「軽い」思いつきであることが示されてもいる。
ココ最近、BS4Kでの映画視聴にハマっている。
それを狙いはしたのですが、全体の生々しさを殺していく技術との兼ね合いが実に難しく、微妙な暗さを出そうすると、暗いところにノイズが出る。
作中、大きな要素として当時の満州国を舞台とする場面があるからです。
総子が仮面をつけて金庫を襲うスパイを演じ、これを追う文雄が拳銃で撃ち、倒れた聡子を優作が抱きかかえるという自主映画を作って楽しむ優作。
うまい演出だったと思います。
サスペンス映画でありながらどこかテレビドラマ的というか、朝ドラを思わせるフラットな演出(そういえば、もとはNHKドラマか)。
そんななか聡子が着ているのは、あざやかなマスタード色で、首もとに大きなフリルのついた洋服。 表向きエンタテインメント性を強調しながらも、戦争=悪=軍隊というイメージの定着がNHKの意図するところであろう。 第77回ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞を見事受賞した黒沢清監督の最新作です。
7そんな二人の横を通り過ぎる草壁弘子 玄里 と竹下文雄 坂東龍汰。
次回作準備中と言えば聞こえは良いですが、失業中ですね。
携帯電話で、こういう言葉が死んで、軽い人間になったような気分でした。
明日発売、『スパイの妻』小説版についてのウラバナシなどを楽しんでいただく前に、今日は少しだけ真面目なお話。
さん、柔らかい物腰で、実はとても強い心を持っていて、表に出さないが嘘がなく、妻聡子をこよなく愛するブレのない演技がすばらしい。
どこかで腑に落ちる場面があればなー。
そして聡子と優作の双方が、相手のことを考えつつも、自分勝手な面を持ち合わせている。
一歩間違えると滑稽な感じになってしまいそうだが、本作の場合は大げさともいえる演技が、戦争直前・戦中の日本に流れる狂気とうまくマッチしていた。
それで育ったようなものです。 なので、いろんな議論があってしかるべきとは思いつつも、自分の作品においては、特定の(政治的)思想信条、差別的表現というのは極力排除していきたいな、と思っています。
2信じるべきは一体誰なのか!?超一級のミステリーエンタテインメントのメインビジュアルと予告編が解禁! 先日発表された第77回ヴェネチア国際映画祭のラインナップで、日本作品で唯一コンペティション部門に選出され、最高賞の金獅子賞を狙う本作。 相反するものに揺さぶられながら、抗えない時勢にのまれていく夫婦の愛と正義を賭けた様を描いています。
鑑賞後に思わず「ハッ」と思い出したシーンでした。
色々な考察があるようですが… 優作はアドリブの上手い英国のスパイだと思いました。
もとはNHKドラマだったそうで、やや高齢者向けな雰囲気や、説明調のセリフ、大げさな演出や舞台ぽい話し方などは、一般映画と比べると違和感だらけです。