高齢化やライフスタイルの多様化が進む中,夜間や休日でも柔軟な対応が可能な民間センターの意義を強調した。 X線治療(上)はがん病巣よりも心臓などの重要臓器に放射線が当たっている。
その結果と私が感じたことを記事にしたいと思います。 動注療法とは、がんの栄養となる動脈に高濃度の抗がん剤を直接注入する治療法です。
陽子線治療の場合には先進医療となるため300万円近い治療費がかかります。
総合病院と隣接していることも同センターの大きなメリットです。
そのため,きわめて非侵襲的であるが,施設の建設・維持費用は膨大であり,これまで国内で施行可能な施設は公的な6施設のみだった。
そこで「局所療法」の陽子線治療と、「全身療法」の抗がん剤治療との相乗効果でがんを叩こうというわけです。 設置スペースやコストの問題から導入はきわめて困難と言えます。
手術中と手術後に血管造影でカテーテル先端部位を確認する。 一方、骨肉腫のように十分な照射が可能な位置にあるがんには、強いパワーを持つ重粒子線が適しています。
例えば、夕方6時頃に同センターに到着できる時間までは東京で仕事をして、日帰りで治療を受けるということも可能でしょう。
これに対し重粒子線は、陽子線よりも設備が大型であるため、回転ガントリーを導入しようとすると陽子線以上に大掛かりな装置が必要になります。
そこで、進行食道がん患者に、抗がん剤にX線と陽子線の併用治療を実施したところ、がんはほとんど消失しました(図1)。
正常組織にダメージを与えない線量のX線を当てて顕微鏡レベルの転移がんを叩いてから、陽子線でがんの本丸にとどめを刺します。 食道がんではX線単独よりも抗がん剤との併用で生存率が上がることが証明されています。
グループ連携の強みを生かして総合的ながん治療を提供しています。
17カ月経過後もがんは制御されている さまざまながんの治療を可能にしているのが、陽子線と抗がん剤の併用療法です。
そのため、重粒子線治療の照射角度は水平・垂直・45度の3方向に限られます。
当然、ガンの部位によっては体に負担がなく治療を行える可能性があるので、慎重にいろいろな医師の意見を聞いて決定すべきと思います。 正常組織に当てないようにするとがん細胞に十分な量の放射線が当たらない。
1また、がんを攻撃する方法にも特徴があります。
つまり、亡くなった原因ががん自体ではなく、がんを治すために行った放射線治療の副作用によると考えられたのです。
陽子線の線量はある深さにおいてピークに達し(ブラッグピーク)、その後はゼロ近くになるという特性があります(図1)。
「チャレンジしてみる価値がある」とは言われていましたが、やはり無理がありました。
頭頸部がんと食道がん(10年は60例)の治療実績は、「世界の中でもトップクラス」と不破信和センター長(写真)は胸を張ります。 これらの臓器に障害が発生すると致命的になるため、照射を極力避けなければなりません。 4週 脳の悪性腫瘍 60GyE 30回/6週 2009年4月予定 転移性腫瘍 単発腫瘍 56GyE 8回/1. 陽子線治療であれば舌を切除することなく、機能も維持することが可能です。
引用:南東北がん陽子線治療センターホームページより 平成28年に 私の母親が肝臓ガンになり、福島の郡山にある南東北がん陽子線治療センターで、陽子線治療を開始しました。
X線を併用するのは、食道がんは早期の段階でも広範にリンパ節に転移するため、予防域も含めた広い範囲を照射する必要があるためです。
がん検診用とは別に、照射部位を確認するための陽子線治療専用のPET-CTを、世界で初めて導入しています。
以下の記事で陽子線治療が開始するまでの流れを書いています。
したがって食道がんのように、体の深部にあるがんには十分な量の放射線が当たらないうえに、がんに至るまでに正常組織を傷つけてしまうのです。 陽子線は,体内のある一定の深さに達したところで放射線量がピークに達するという特性を持ち,陽子線治療においては,正常細胞をほとんど傷つけることなく,がん病巣のみへの正確な照射が可能である。
渡邉一夫 (財)脳神経疾患研究所理事長 不破信和 南東北がん陽子線治療センター長 南東北がん陽子線治療センター 外観 南東北がん陽子線治療センターに導入された陽子線治療装置 回転ガントリー照射室 国内の民間医療機関では初めて,陽子線によるがん治療施設「財団法人脳神経疾患研究所附属南東北がん陽子線治療センター」が10月1日(金),福島県郡山市に開設される。
照射時に体を固定する固定具をオーダーメードで作成したり、最適な照射方法を検討して治療計画を立てたり、本番を想定したリハーサルを行うためです。
線量集中性が高い陽子線による治療は、頭頸部がんのように重要な組織に近いがんに対して利点が大きい治療法です。