ゆえに学問には文字を知ること必要なれども、古来世の人の思うごとく、ただ文字を読むのみをもって学問とするは大なる心得違いなり。
謎の多い「桃太郎」のお話は、それゆえにさまざまな解釈を生み、人々に楽しまれてきたのです。
一身独立して一国独立するとはこのことなり。
西洋の言葉にてこれをレシプロシチまたはエクウオリチと言う。
法の 苛 ( から )きと 寛 ( ゆる )やかなるとは、ただ人民の徳不徳によりておのずから加減あるのみ。
またいわく、「親と主人は無理を言うもの」などとて、あるいは人の権理通義をも 枉 ( ま )ぐべきもののよう唱うる者あれども、こは有様と通義とを取り違えたる論なり。 前条に言えるとおり、人の一身も一国も、天の道理に基づきて 不覊 ( ふき )自由なるものなれば、もしこの一国の自由を妨げんとする者あらば世界万国を敵とするも恐るるに足らず、この一身の自由を妨げんとする者あらば政府の官吏も 憚 ( はばか )るに足らず。
20譬 ( たと )えば、いろは四十七文字を習い、手紙の 文言 ( もんごん )、帳合いの仕方、 算盤 ( そろばん )の稽古、 天秤 ( てんびん )の取扱い等を心得、なおまた進んで学ぶべき箇条ははなはだ多し。 初編第六葉にも言えるごとく、「日本国中の人民一人も残らず命を棄てて国の威光を落とさず」とはこの場合なり。
すなわちこの条のはじめに言える、人に依頼して悪事をなすとはこのことなり。
第二条 内に居て独立の地位を得ざる者は、外にありて外国人に接するときもまた独立の権義を伸ぶること能わず。
2020. 畢竟 ( ひっきょう )その学問の実に遠くして日用の間に合わぬ証拠なり。
「桃太郎」のお話を丁寧に振り返ってみると、このようにさまざまな疑問・ツッコミどころがあることに気づきます。 いわゆる売り言葉に買い言葉にて、はてしもあらず。
国とは人の集まりたるものにて、日本国は日本人の集まりたるものなり、英国は英国人の集まりたるものなり。
嫉妬する自分自身を見つめ、沈思黙考することから、人間にとって嫉妬とは何かについて語る言葉を見出したのでしょう。
その挙動はほとんど人間の所業と思われず。
大正ロマンのカンカン帽の男性が福沢桃介で、一人飛んで右が川上貞奴です。
05 『JR東日本 桃太郎電鉄 昭和 平成 令和も定番 デジタルスタンプラリー in 東北』開催決定!• その気風とはいわゆるスピリットなるものにて、にわかにこれを動かすべからず。
そもそも事をなすに、これを命ずるはこれを 諭 ( さと )すに 若 ( し )かず、これを諭すはわれよりその実の例を示すに若かず。
或る人いわく、「民はこれによらしむべしこれを知らしむべからず、世の中は目くら千人目あき千人なれば、智者上にありて諸民を支配し上の意に従わしめて 可 ( か )なり」と。
本論につき二、三の問答あり、よってこれを巻末に記す。 [#改段] 近来ひそかに識者の言を聞くに、「今後日本の盛衰は人智をもって明らかに計り難しといえども、つまり、その独立を失うの 患 ( うれ )いはなかるべしや、方今目撃するところの勢いによりてしだいに進歩せば、必ず文明盛大の域に至るべしや」と言いて、これを問う者あり。
12政府一新の時より在官の人物、力を尽くさざるにあらず、その才力また拙劣なるにあらずといえども、事を行なうに当たり 如何 ( いかん )ともすべからざるの原因ありて、意のごとくならざるもの多し。
しかるにその不誠不実、かくのごときのはなはだしきに至る 所以 ( ゆえん )は、いまだ世間に民権を首唱する実例なきをもって、ただかの卑屈の気風に制せられその気風に雷同して、国民の本色を 見 ( あら )わし得ざるなり。
されども今、広くこの人間世界を見渡すに、かしこき人あり、おろかなる人あり、貧しきもあり、富めるもあり、貴人もあり、下人もありて、その有様雲と 泥 ( どろ )との相違あるに似たるはなんぞや。
独立の気力なき者は必ず人に依頼す、人に依頼する者は必ず人を恐る、人を恐るる者は必ず人に 諛 ( へつら )うものなり。
Tips! 人民もやや権利を得るに似たれども、その卑屈不信の気風は依然として旧に異ならず。
恥を知らざるとや言わん、法を恐れずとや言わん。
百姓・町人らが安穏に家業を営み、盗賊・人殺しの心配もなくして渡世するを、政府の御恩と言うことなるべし。
これを上策と言うべからず。
先に 著 ( あら )わしたる一冊を初編となし、なおその意を 拡 ( おしひろ )めてこのたびの二編を綴り、次いで三、四編にも及ぶべし。
7もとより私立の事業は多端、かつこれを行なう人にもおのおの所長あるものなれば、わずかに数輩の学者にて悉皆その事をなすべきにあらざれども、わが目的とするところは事を行なうの巧みなるを示すにあらず、ただ天下の人に私立の方向を知らしめんとするのみ。
いやしくも人身窮理の義を明らかにし、その定則をもって一国経済の議論に施すことを知る者は、この理を疑うことなかるべし。
前条に言えるごとく、国と国とは同等なれども、国中の人民に独立の気力なきときは一国独立の権義を伸ぶること 能 ( あた )わず。
初編の 首 ( はじめ )に、人は万人みな同じ位にて生まれながら上下の別なく自由自在云々とあり。