アイウエオ チップス。 【救急関係者必見!】意識障害の原因判別をわかりやすくまとめました!【動画あり】

研修医当直御法度 意識障害〜高血圧編

アイウエオ チップス

医学生は、意識障害の原因を AIUEO TIPS(アイウエオチップス)と覚えます。 これは、意識障害を誘発する疾患の頭文字を覚えやすく並べたものです。 本稿では、それ以外について頻度の多いものから解説します。 意識障害の患者でまず最初に疑うべきは、やはり脳疾患です。 その中でも頻度が圧倒的に高いのは、脳血管障害です。 突然発症、急速な進行、血圧の上昇、片麻痺、瞳孔不同、言語障害などは、脳血管障害を疑う所見といえます。 血圧の上昇は、特に 重症の脳出血やくも膜下出血で顕著な傾向にあり、しばしば収縮期血圧で200mmHgを超えます。 ただ、脳梗塞でも心原性塞栓(心臓で出来た血栓が脳に飛んで脳血管が突然閉塞する)の急性期には血圧は高くない傾向にあります。 意識障害を生じる他の疾患では、血圧が平常より高くなることは比較的少ないといえます。 脳梗塞との鑑別が比較的難しいものとしては、糖尿病性低血糖です。 麻痺を伴うこともあります。 意識障害の患者さんについては、必ず真っ先に血糖値を確認する必要があるといえます。 そして、血糖値を確認したらすぐに補正するのが正しいと言えるでしょう。 低血糖を誘発するのは、糖尿病の持病があって血糖降下薬を服用している方が殆どですが、稀にインスリノーマという腫瘍の方なども低血糖の原因となります。 低血糖と反対に、高血糖でも意識障害を起こします。 アルコール性の意識障害は、急性アルコール中毒によるもので、しばしばみかけるものですが、患者の状態と病歴から概ね推測がつきます。 薬物中毒による意識障害も比較的頻度の高いもので、救急外来ではときどき見受けられます。 うつ状態の患者さんなどに多く、睡眠薬などの大量服薬によるものが多いようです。 内服直後であれば胃洗浄を、内服からかなりの時間が経過していれば大量点滴が中心となります。

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AIUEOTIPS(アイウエオチップス)の覚え方|医学的見地から

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意識障害とは?種類や原因と症状などについても 意識障害とは、外界からの刺激に反応がなかったり、周囲の状況を正しく理解できない状態のことですが、意識が混濁しているのに加えて覚醒か認知のどちらかか、もしくは両方に障害が起こっているなど、障害にもレベルがあります。 そして、意識は覚醒と認知の二つで構成されていて、外界からの刺激や呼びかけに反応できない、もしくは鈍い場合は覚醒に障害が起こっていて、周囲の状況を正しく認識できない状態は認知に障害が起こっていると考えられます。 それから、意識障害には「意識レベルの低下」と「意識内容の変化」の二つの種類があり、それぞれ次の通りとなっています。 1、 意識レベルの低下 意識レベルの低下は刺激に対する反応の低下で、次の4つのレベルに分かれます。 ・ 昏睡 自発運動が全くなく、痛覚刺激にも反応しない ・ 半昏睡 自発運動がほとんどなく、痛み刺激には逃避反応を示す ・ 混迷 自発運動があり、刺激に対しても振り払うなどの動作がある ・ 傾眠 刺激をすれば覚醒し、指示に従うことができるが、刺激がなくなると眠ってしまう 2、 意識内容の変化 意識内容の変化は、周囲の状況を認識できずに興奮したり歩き回ったり異常な言動がある状態のことで、代表的な病気にはせん妄があります。 意識障害の原因は? 意識障害は、神経系の疾患が原因となって起こり、覚醒は脳幹、認知は大脳皮質が担っていますので、脳幹か大脳皮質に障害があると現れる症状です。 一方で、似たような状態で意識消失がありますが、意識消失とは失神した状態であり、脳の血流が一時的に減少することで現れるので、心血管系の疾患が原因と言われています。 そして、医療業界において意識障害の原因となる区別しなければいけない疾患は「アイウエオチップス」で覚えることになっているそうで、次のような病気が挙げられています。 ・ A…急性アルコール中毒、アルコール離脱症候群、アシドーシス ・ I…低血糖、糖尿病性ケトアシドーシス ・ U…尿毒症 ・ E…甲状腺疾患、副腎疾患、電解質異常、高血圧性脳症 ・ O…薬物中毒、低酸素血症 ・ T…脳挫傷、脳腫瘍、低体温 ・ I…髄膜炎、脳炎 ・ P…ヒステリー ・ S…くも膜下出血、脳出血、脳梗塞、けいれん、てんかん、ショック 意識障害の検査方法は? 意識障害が疑われる場合は、状態と原因それぞれの診断のための検査を必要としますが、まず行うべきは病態の増悪を防ぐためにバイタルサインをチェックし、救急処置と並行して、電解質や血糖、血液ガスなどを調べます。 また、原因は年齢、経過、呼吸パターンなどが有用とされており、脳疾患の意識障害の際には脳のCT、脳波、髄液検査を行います。 意識障害と認知症は違う! よく意識障害と認知症を混ぜて理解する方がいるようですが、厳密には認知症とは後天的な脳の器質的障害により、いったん正常に発達した知能が低下した状態のことで、それに対して意識障害とは物事を正しく理解することや、周囲の刺激に対する適切な反応が損なわれている状態のことをさします。 そして、認知症は数日で急激に悪化することはないのですが、意識障害は数時間で発症することもあり、例えば、肺炎で高熱を発症したり、心不全で全身の循環が悪化すれば意識障害が起こるという違いもあります。 スポンサーリンク 意識障害の治療法でリハビリなどは? 意識障害の中にもレベルがあり、特に遅延性意識障害といって交通事故などが原因となっていわゆる植物状態になると、ほぼ回復の見込みは難しいと言われています。 なので、これまでは現状の維持をするべく、床ずれや誤嚥障害の予防を行うことがメインとされてきましたが、意識障害を改善し、植物状態の脱却の可能性がある方法として、音楽運動療法など遊びを取り入れたリハビリテーションによる効果が注目されるようになっています。 そして、視覚や聴覚、触覚や運動感覚などの感覚が統合したコンパクトな形の刺激を受けることで、少しずつ改善し、誤嚥障害なども防ぎながら回復に成功した患者は多くいるそうですよ。 まとめ いかがでしたでしょうか? 今回は、意識障害の種類や症状と原因や病気、また、脳との関係やリハビリの効果などについても詳しくお伝えしました。 意識障害には意識レベルの低下と意識内容の変化といった二つの種類があり、外界からの刺激に対する意識レベルが4段階に分けられている状態か、せん妄などのように興奮したり歩き回ったりといった状態のことも指し、原因として区別すべき疾患はアイウエオチップスで覚えるとされていて、脳腫瘍や脳梗塞など、脳幹か大脳皮質に障害が現れることと深く関連しているのでしたね。 そして、意識障害が疑われる場合は、まずは病変の増悪を防ぐためにバイタルサインのチェックや血糖値などの検査を行った上で、脳障害が疑われる場合は脳のCTなども行うのでした。 こうした意識障害は予後も悪く、現状維持のみの治療が行われてきましたが、最近では音楽運動療法などが五感への刺激となって回復する患者も増えているようなので、身近に意識障害の方がいる場合も希望を捨てずにしましょうね。 スポンサーリンク カテゴリー•

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研修医当直御法度 意識障害〜高血圧編

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医学生は、意識障害の原因を AIUEO TIPS(アイウエオチップス)と覚えます。 これは、意識障害を誘発する疾患の頭文字を覚えやすく並べたものです。 本稿では、それ以外について頻度の多いものから解説します。 意識障害の患者でまず最初に疑うべきは、やはり脳疾患です。 その中でも頻度が圧倒的に高いのは、脳血管障害です。 突然発症、急速な進行、血圧の上昇、片麻痺、瞳孔不同、言語障害などは、脳血管障害を疑う所見といえます。 血圧の上昇は、特に 重症の脳出血やくも膜下出血で顕著な傾向にあり、しばしば収縮期血圧で200mmHgを超えます。 ただ、脳梗塞でも心原性塞栓(心臓で出来た血栓が脳に飛んで脳血管が突然閉塞する)の急性期には血圧は高くない傾向にあります。 意識障害を生じる他の疾患では、血圧が平常より高くなることは比較的少ないといえます。 脳梗塞との鑑別が比較的難しいものとしては、糖尿病性低血糖です。 麻痺を伴うこともあります。 意識障害の患者さんについては、必ず真っ先に血糖値を確認する必要があるといえます。 そして、血糖値を確認したらすぐに補正するのが正しいと言えるでしょう。 低血糖を誘発するのは、糖尿病の持病があって血糖降下薬を服用している方が殆どですが、稀にインスリノーマという腫瘍の方なども低血糖の原因となります。 低血糖と反対に、高血糖でも意識障害を起こします。 アルコール性の意識障害は、急性アルコール中毒によるもので、しばしばみかけるものですが、患者の状態と病歴から概ね推測がつきます。 薬物中毒による意識障害も比較的頻度の高いもので、救急外来ではときどき見受けられます。 うつ状態の患者さんなどに多く、睡眠薬などの大量服薬によるものが多いようです。 内服直後であれば胃洗浄を、内服からかなりの時間が経過していれば大量点滴が中心となります。

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