「先生」と「奥さん」の関係性も、です。
無邪気で素朴で、真っ直ぐに先生と呼び慕う「私」を「先生」も次第に好ましく思ったのか…受け入れ、東京に帰ってからも交流は続き、「私」は「先生」の家に遊びに行くほどの関係になります。
夏目漱石以外でも森鴎外の「舞姫」だってヒロインがよくわかりません。
(少し展開が難しくなります。
でも、自殺しか選択肢がないのであれば…。 先生の身を切るような苦悩がひしひしと伝わってきて感情移入しやすいですし、世捨て人のようなどこか厭世的な先生の人柄に惹かれるので、個人的にはかなり好きな作品です。 道を求める人間でありながら、恋なんかしてしまった自分が許せなかった、それがKの自殺の原因。
『こころ』は夏目漱石の長編小説であり代表作の1つ。 情報というものは、悪にでも善にでもなるものであり、日本人特有の空気にあわせる風潮がかさなりあって、 SNS での悪口、ネット犯罪へとつながっていくのだろう。
次の日、両親が「頑張ったご褒美」と言って作ってくれた私の好物のハンバーグも全く美味しくありませんでした。
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「私」にあてて書かれたもので、先生の過去や自殺に至るまでの経緯が記されています。
本では直接的な死んだという描写はないものの、上における私の語り口から先生が亡くなったことは明らかかと思いました。 先生にとって『死』というのは、長年身近な存在だったんだろうと思います。
18自責の念に駆られる乃木を、天皇はあくまでかばい続けました。
「あれほど一途に先生のことを想っていた私が、なぜ彼を批判しているのか」という観点で、活発に研究が進んでいます。
「私」は若者特有と言うか生来の性格もあるのか、素朴な疑問質問を「先生」に投げかけます。
また、森鷗外は執筆活動を中断していた時期がありましたが、漱石を意識して執筆を再開したという話が残っています。
後の場面で先生に対し、恋愛相談を持ちかけるも 「精神的に向上心がないものは馬鹿だ」というかつて自分が言い放った言葉を返され、そのことに気づきます。 ……など。
15・私について この私ですが、終始先生を言わば崇拝しているようにも見え、そして同姓でもある先生に対して寂しさを感じたり会いたいと思ったりと「好き」に近いような感情が見え隠れしました。 あらすじだけを読み取れば、たしかにこのようにも受け取れます。
その日露戦争最大の激戦地とされるのが旅順要塞になります。
感想文の主題にしやすいポイントです。
そんな理由で自殺してしまって、彼を東大に入るところまで育て上げたご両親はなんてかわいそうなのだろう。
・先生の手紙の内容は、先生の過去、先生と奥さんのこと、さらには先生の親友であるKのことが記されていた。
自身の生い立ち、体験、そして背負ってしまった一つの罪。
かなり嫌な展開ですが、ドロドロしたドラマのようで面白い解釈だと思います。
ここであの有名な言葉「おれは策略で勝っても人間としては負けたのだ。
これは近年蔓延っている、 ご都合主義の人間とは対局にある存在といえそうです。 しかも、最後に、 「過去を善悪ともに他(ひと)の参考に供するつもり」としながら、 「妻が生きている間は、あなた限りに打ち明けられた秘密として、凡てを腹の中にしまって置いて下さい。
これはKの視点からすると重大な裏切りであった。
だから油断ができないんです。
『こころ』の内容 心を奪われた「私」 先生と私 主人公の「 私」は、学生時代に鎌倉(当時の首都圏の観光地・別荘地)の海で「 先生」と出会います(なぜ先生と呼んでいるのかは書かれていません。
このことから、簡単に人を信用してはならないと心に刻まれます。 読者にとってこうして考えさせられるような作品って偉大ですね。
1対比したKという一人の人間の生き方。 。
日露戦争は辛くも日本の勝利に終わりました。
追記 職員室で回し読みされて、先生達から「お母さんによろしく。
先生とお嬢さんのことを知ったKは祝福の言葉を述べたものの、数日後に自死してしまった。
あなたはそのたった一人になれますか。 自分の信条とする「精進の道」に反することをしてしまったこと Kはお寺の出身で、日頃から精進することをモットーとしている人間のようです。 「作戦があまりにもまずかった。
7私は人に欺かれたのです。
そして先生はなぜ今のように内向的で人間を嫌ってふさぎ込む性格になってしまったのか尋ねます。
どれどころか人間そのものに対しての嫌悪感のようなものを抱いている。
だからこそ、「私」の父親が病に伏しているときに、「父のもとに帰り、そばに居てあげなさい」的なことをいうんですよね。