原作では物語全編を通して、(「生き物との会話」を除けば)意外と非現実的なことは起こっていません。 ムコは気分転換にツマを海へのドライブに誘うも、車中でツマは感情を爆発させ、ムコに辛く当たります。 ところがムコさんあての都会からの手紙を機に段々と二人の間に溝のようなものができてしまう。
3絶妙な物語展開 物語としては、田舎ならではのゆったりと流れていく時間軸の中で、『ツマ目線の日常』、『日記を通したムコ目線の日常』、『きいろいゾウという絵本』この3つが複雑に絡み合いながら進展していきます。 それ以来ずっと精神に変調を来している。
でもきっとこれは、もう必要なくなったからです。
もしかすると、映画の尺ではこの辺の闇を描ききれない、あえて描かないという選択だったのかもしれません。
ムコの背中に大きな鳥の刺青が入っているが、ツマは理由を知らない。
夫婦の生活 また、原作と映画では 夫婦の描き方に少し違いがあります。 きいろいゾウは物語展開が秀逸で、『読者を飽きさせない小説』だと言えます。 緑は過去を思い出し、ようやく心の重りが取れて解放されるのです。
3原作 - 西加奈子『きいろいゾウ』(小学館刊)• ツマとムコ、アレチとセイカ、平木直子夫妻、夏目と緑、、、 小説に出てくる夫婦それぞれは、独特の『夫婦としての形や物語』があって、愛を伝える表現方法も多様で、「色々な愛があるんだな〜」としみじみ感じました。
なぜこんな映画ができあがってしまったのかいまいちわからないのだが、たぶん原作の不気味なところだけを抽出してしまったのかなあ。
「水道屋さん呼ぼうか」というムコ、いつもならムコが直してくれると思うツマは、ムコの手をコップで何度も何度もたたいてしまうのです。
不思議な感性を持ったツマがどこかに行ってしまうのではないかという不安。
映画では少しマイルドになってましたね。
宮崎あおいと向井理は共に原作のファンであり、宮崎あおいに至っては「いつかツマ役を演じてみたい」と原作本の帯コメントによせていたほどである。 ムコさんは自分の気持ちの決別のために東京に行きました。
ムコが世話をしていた足利が死に、ムコは自殺したない姉ちゃんとどんじゃらをしたことを考える。
生き物と話ができる不思議ちゃんの妻と、実態のない生活を送る夫のエセ田舎生活をつづったメルヘンな女性向けの恋愛ドラマ。
たゆたうような、独特の世界観の作品を書き続けておられるさん。
まだまだ、お互い知らないことが多いムコとツマでした。 だから、もう「イマジナリーフレンド」の声が聞こえる必要はないんです。
クモ(声) - スタッフ• つまり、この話、はじめはファンタジックで幸せなラブストーリーとしてはじまるかに見えて、実はその裏にはいろいろとどす黒いものがただよっている……という仕掛けで書かれた小説なのである。
大地 -• そんなある日、ムコに差出人不明の手紙が届いたことから、二人の関係にさざ波が立ち始め…… シネマトゥディより きいろいゾウの感想 「」、「」、「」、「」の廣木隆一監督によるリアリティーゼロの人間ドラマ。
緑 -• 髪の長い女性の幽霊さんの話。
きいろいゾウを読んだそのほかの読者の感想 これまでたくさん恋愛小説を読んできましたが、初心者の方でにもおすすめできるのがきいろいゾウです。
妊娠中に通りすがりの自殺を目撃してしまい(この辺曖昧)大きなショックを受ける。 」の宮崎あおいと「新しい靴を買わなくちゃ」の向井理が、互いにかけがえのない存在になっていく二人を演じる。
特に女性はぶりっ子に厳しいですからねーw 下手な演技は一発でばれちゃうようです。
ムコさんも妻が日記を見たことに気が付いているようですが何も言いませんでした。
例えばですが、あるいは いっそムコ役がリリー・フランキーだったら、ムコの心の闇を上手に演じられではないかとか、そんなことも考えます。
こういうのは送り付け商法みたいなもんで、すべての人へおくるものなんてたいていろくなものではない。 ない姉ちゃんが大好きだったムコですが、ない姉ちゃんが自殺をしてしまい、第一発見者のムコは大人になった今でも傷として抱えています。 マイノリティに目を向けていらっしゃるというか、 世間から少しはみ出してしまった、 ちょっと不器用な方々の世界を描かれていることが多く、 少し不思議な世界を作り上げています。
手紙には「あなたの助けを請いたい」と書かれていて、ムコは返事が書けずにいました。 二人でずぶずぶと心の闇の深淵に沈み込んでいくのは目に見えています。
たまに名前を見かける作家なのでどんなもんじゃろうと思って読んでみたものの、冒頭の「私の名前は、じゃーん、ツマといいます」という文章で読む気をなくした。
配給・宣伝 -• そして何より、感性が豊かで愛に溢れるツマの 言葉にすることができない感情 伝え方が分からない不器用さ 子供の心を持ったまま大人になった感性 これがもうほんとに素晴らしくて、素直にあ〜分かるわって共感しちゃいました。
入院中に「きいろいゾウ」の夢を見てからです。