ユリゴコロ 映画 ネタバレ。 映画『ユリゴコロ』フル動画の無料視聴まとめ|吉高由里子/松坂桃李/松山ケンイチ/清野菜名/清原果耶/木村多江|映画自由館

映画『ユリゴコロ』ネタバレ感想 好きならずっと一緒にいればいいのに

ユリゴコロ 映画 ネタバレ

本作は2011年に発表され、やに選出され、2012年にはまで受賞した作品です。 沼田さんの作品にはインモラルなキャラクターが多く登場し、その 歪んだ価値観を持つキャラクターの視点でストーリーが進行していくので、不快に感じられる読者もいるかもしれません。 しかしそのような共感の難しい登場人物を、ただの理解不能な存在として描かず、きちんと愛を持って描いているので、歪んだ人々がふとした 瞬間に見せる人間味や、彼らが抱くささやかな希望に胸を震わされるのです。 10月28日には同原作者の映画『彼女がその名を知らない鳥たち』公開されるので、要チェックの作家です。 (ちなみにこちらの映画にもさんが出演しています。 ) 【スタッフ・キャスト】 本作のメガホンをとったのは『』や『心が叫びたがってるんだ』などを手掛けた 監督です。 熊澤監督は青春モノの映画を多く手掛けられている監督で、 青春時代の心の機微を描く手腕に定評があります。 本作はかなりイレギュラーではありますが、ある女性殺人者が経験する初めての青春の物語であるとも受け取れる気がします。 もちろん、ラブストーリーは熊澤監督にとってお得意のものなので、監督がこれまで数多く描いてきた不 器用な主人公の情愛描写が本作でもしっかり演出されています。 (本作は不器用ってレベルじゃない気もしますが…) 殺人を繰り返す女性・美紗子を演じたのは さん。 人が死ぬこと以外のすべてに無感動であったヒロインが、徐々に人間らしさを手に入れていく様を絶妙なバランスで演じきっており素晴らしかったです。 現代パートの主人公を演じたのは さん。 殺人鬼の手記を読み、自身の内面にも変化が表れていくキャラクターを、冷淡さと狂気を交えながら演じており、達者な役者さんだと感じました。 【私的評価】 62点/100点満点中 原作よりもヒューマンドラマ性に重点を置いて映像化されており、主要キャラクターたちが自分の宿命と対峙する展開が映画オリジナルで用意されていて良かったです。 また、原作よりも人間関係の相関を簡略化している分、物語が把握しやすくなっていました。 ですが、原作から大幅にカットされているミステリー要素と、終盤からの都合の良すぎる展開は少しいただけませんでした。 以下ネタバレあり 【原作との比較】 本作は企画立ち上げの際、プロデューサーが 「原作を改変する」という条件を原作者に提示し、それを了承してもらったうえで映像化が進められたそうです。 そのため映画版は、原作と全く異なるとまでは言わないものの、劇中の登場人物やストーリー展開に大幅にアレンジが加えられています。 まず、原作からの改変として大きいのは 亮介の出生と生い立ちを巡る物語です。 原作には映画版になかった以下のようなエピソードがあります。 亮介を育ててくれた母はつい最近交通事故で亡くなった。 亮介は4歳のころ長期入院をし、久しぶりに家に帰ると母が別人になっているような感覚に襲われた。 亮介が幼い頃、彼の生みの母である美紗子は、夫や親族に自分が殺人鬼だっとを知られてしまい、家族の手で亡き者にされようとしていた。 で水死させられようとしていた美紗子だったが、彼女の父が助け出し「家族に関わるな」という条件のもと生かされた。 美紗子が居なくなり、彼女の妹・英実子が、亮介の母に成り代わり、素性を隠して今まで育ててきた。 こういったミステリー要素が映画版ではほぼばっさりカットされています。 原作のミステリー展開は的な構成で、映像化にはあまり向いていないため、この改変もまぁ致し方ないように感じます。 その代わりに映画版は、現代パートの亮介と過去パートの美紗子の苦悩や葛藤を描く ヒューマンドラマの部分を増幅させています。 ラストシーンも映画と小説では少々異なっています。 原作では父が息子にすべての真相を打ち明けた後、息子たちへの思いを断ち切って、実は生きていた母・美紗子と共に車で何処か知れぬ遠くへと旅立っていきます。 対して映画版は、家族に近づきたくても近づけなかった美紗子が、病床にいる洋介と長い年月を経て再会を果たすラストになっていました。 原作のカラリとした終わり方も好きだったのですが、映画版の 美紗子と洋介の思いがようやく実を結ぶラストも好きでした。 【原作からの改良点】 前述のとおり、本作はミステリー要素を削いだ分、人間ドラマに重点を置いて物語を構成しています。 映画のラスト、元夫のもとから千絵を連れ帰した亮介が美紗子と対峙する原作にはなかったシーンが加えられています。 塩見を自分の手で殺すことができなかった亮介は、言いようのない喪失感を感じ、美紗子に対して自分が殺すはずだったと訴えます。 美紗子はそんな亮介を諭すのですが、亮介は 殺人者である母の血と自分の良心の間で葛藤し、美紗子と愛憎入り混じる魂のぶつかり合いを繰り広げます。 原作では少々淡白に終わっていた亮介の自分の血を巡る苦悩を、映画版では色濃く描き出しており良いアプローチだと感じました。 また、妻が殺人鬼だと知った洋介がダムへ美紗子を沈めに行こうとする場面、原作では美紗子の家族が彼女をを手に掛けようとしていたのですが、映画では洋介自身が美紗子を殺す必要に迫られており、 洋介自身が自分の宿命と向き合わされる展開に切り替わっていて良かったです。 美紗子の心に取り付く見えない異物のメタファーとして、原作ではヌスビトハギが使われているのですが、映画版ではが使用されています。 小さい葉が特徴的なヌスビトハギに対して、は見た目の禍々しさがあり、美紗子が周囲の人や物に関して語る 「見えないたくさんのトゲで私を刺してくる」という心理描写の表現にはぴったりだと感じました。 【本作の不満点】 本作は原作よりも人間関係の相関を簡略化した分、ストーリーの把握はしやすくなっているのですが、登場人物の言動に違和感も生じています。 原作に登場していた亮介の弟・洋平が映画版には出てこないため、亮介が見つけた殺人者の手記のことを打ち明ける相手が店の従業員の男の子になっており、実家にあった後ろ暗そうな内容の本を身内以外にベラベラ喋るかな~?と、なんだか違和感を感じました。 また、原作では美紗子が素性を隠して亮介の経営する店に務めていたのに対し、映画版では美紗子がたまたま偶然亮介の婚約者の千絵と同僚だったという都合のいい設定に切り替わっており、もう少しうまい見せ方はなかったのかなと思いました。 すでに過去パートで美紗子と父・洋介が運命的な再会を果たしているので、これ以上偶然を積み重ねるのは製作者側の都合が見える感じがして嫌でした。 映画の中で起こる偶然や奇跡は1つまでにしてほしいです。 亮介の婚約者・千絵に暴力をふるう元夫・塩見の設定が、原作ではただのDVクズ男だったのに対し、映画版ではヤクザの幹部ということになっています。 正直、この改変については必要性が全く感じられませんでした。 映画的な派手な見せ場にしたかったのなら殺戮の様をきっちり見せてくれれば良かったのですが、ヤクザの組員が全員死んだという結果しか見せてくれず、女性が一人でヤクザを一組潰すというのはあまりにリアリティがなさすぎるように感じました。 (毒殺にしては血が飛び散りすぎだし…)自分はこの場面で思わず『』を想起してしまい、ちょっと笑ってしまいました。 加えて原作には、亮介が塩見のもとから連れ戻した千絵を抱き、洋介が美紗子を初めて抱いた時と同じ「大丈夫だから」という言葉を口にするシーンがあるのですが、亮介の父との血を超えた繋がりを感じさせるそのシーンも映画版ではカットされており残念でした。 【心の拠り所】 美紗子は幼少期に友達の死を目撃しとがきっかけで、 自分の心に安寧をもたらす拠り所《》を知ります。 自分のを満たすために殺人を行う美紗子ですが、彼女の殺人の動機は悪意や憎悪によるものではなく、 極めて純粋で、ある意味無垢な衝動です。 に駆られ衝動的に殺した少年や、初めて友達となったミツコの殺害は、悪意からくる殺人ではなく純粋にを得るためのものです。 そのため、ラーメン屋の店員や昔の職場の上司などの憎悪をもって殺した相手ではを呼び起こすことができないのです。 そんな美紗子ですが、洋介と出会い息子が生まれた事で今までにはなかったの満たし方を知っていきます。 原作では洋介と息子と一緒にいる時に、美紗子がこれまで感じとのなかった"楽しい"という感情を初めて抱く様子が描かれており、 「楽しい、はどことなくに似ていました」と記されています。 人に愛されることで初めて美紗子は人間らしい感情を手に入れていくのでした。 【正しいか正しくないか】 本作は殺人鬼である美紗子の行動を悪として裁く方向へは進みません。 美紗子の悪事が断罪されない事に不満に思う方もいるかもしれませんが、この作品の本質は美紗子の行動が正義か悪かを問うものではなく、 殺人者が人を愛し愛されることの矛盾とそれに対しての葛藤に主題を置いているのです。 洋介との出会いによって、人間らしい感情を手に入れた美紗子でしたが、今までに犯してきた人殺しのことを夫に知られてしまい、家族との決別を言い渡されます。 しかし、大人になった亮介と運命的な再会を果たした彼女は、千絵の事で苦心する亮介のために再び殺人を犯します。 それは美紗子が今まで行ってきた殺人とは違い、亮介を救おうとして行った 自己犠牲的な殺人です。 人殺しへのためらいのなさと、誰かを救いたいという矛盾が入り混じった、美紗子にしか出来ない愛情ゆえの殺人なのです。 それが正しいか正しくないかは本作では問題にしておらず、 美紗子の行動に対してあえて正解を出さない事で物語に深遠さを与えていました。 【母の血と父の血】 自分の中に殺人者である母の血が流れている事を知った亮介は、自分にも人殺しが出来るはずだと思い立ち塩見の殺害を計画しますが、その計画は遂行できずに終わります。 細谷が母・美紗子であることを知った亮介は塩見を殺せなかった虚無感を母にぶつけます。 美紗子は「あなたに人を殺すことはできない」と諭しますが、亮介は受け入れず母と揉みくちゃになりながら自分が人を殺せる事を証明しようとします。 しかし、亮介に人を殺すことは出来ませんでした。 美紗子は亮介に対して 「血は関係ない」と語ります。 確かに彼は殺人者である美紗子の実の息子ですが、これまで自分を育ててくれた父の意思も亮介の中にはあるのです。 父と直接の血の繋がりはありませんが、亮介の中には確実に 父が育んでくれた優しい愛情が脈々と流れていたのです。 亮介の抱える苦悩を受け止める美紗子の愛によって、彼は 自分の血をめぐる呪縛から解き放たれるのでした。 nyaromix.

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ユリゴコロ 映画 あらすじ2 ネタバレ含

ユリゴコロ 映画 ネタバレ

大切な人を失った事がないのは「幸せなこと」とも言えるが「たった1回だけ」の再会で立ち直り前に進めるものなのだろうか。 ファンタジードラマ映画と言えば有村架純さん主演の「コーヒーが冷めないうちに」が一番最初に思い出されます。 とても感動しましたが娘が亡き母親と再会したときに離れたくないとしがみついて号泣するシーンがあるがまさにそうなってしまうのではないだろうか。 病気で亡くなった母親に会いたい 口が悪い中年男性・畠田は土地を売るための権利書が見つからないので亡くなった母親ツルに会いたいと依頼すると死者(ツナグ)である歩美が高校生だったので嘘くさいと疑います。 20年前にツナグを使って父親と再会していた母親から連絡先を受け取っていたが・・・。 三回忌では亡くなる直前まで母親の病名を伏せていたので今でも息子や親戚から責められていました。 そんな時、歩美から連絡がありホテルに呼び出されるとツルが待っていると聞かされます。 疑いながらも部屋に入ると実体のツルがいたので驚きます。 実は畠田が会いたかった理由は権利書の在処を聞くことではありませんでした。 またツルも在処を伝えるがそれが目的ではないと分かっていました。 畠田は長男だからという理由だけで母親の病気を伏せていたがツルはその事を知っていたのか気になっていたのです。 知っていたら後悔なく別の生き方をしたかも知れないと悩んでいたのです。 「あんたは口は悪いが優しいのは知っている。 幸せだった、ありがとう」とツルは涙を流しました。 息子とうまくいっていない事を相談するがツルが時間が迫っているため「後継ぎに相応しい立派な人だから大丈夫」と言い消えていきました。 畠田は「本物だと騙されるところだった」と憎まれ口を叩き名刺を歩美に渡して帰宅するが数年後に息子の結婚が決まると、20年前にツルがなぜツナグを通して父親に会いに行ったのかなんとなく把握しました。 それは畠田家の跡取りである自分と会わせるためだったのだと。 事故死した親友に会いたい 高校生の嵐美砂は事故で亡くなった親友の御園奈津に会いたいと連絡するとやってきたのが同学年の歩美だったので驚きます。 奈津がジュンヤワタナベのコートを着ている歩美をかっこいいと言っていた事を思い出します。 本当に会えるのかと疑いながら気まずい思いでホテルに行くと奈津は歩美と話せたことに興奮していました。 嵐は泣きながら謝罪するが奈津は「どうしたの」と何も知らないようでした。 何事もなかったかのように楽しく時間を過ごすが最後に奈津から伝言を授かっていた歩美からの一言で一瞬にして凍り付きます。 「道は凍ってなかったよ」 演劇部で出会い親友関係となった嵐と奈津。 嵐はとてもわがままな生活だが奈津は笑ってなんでも受け止めてくれる優しい人でした。 ある日、嵐は演劇の主役に立候補すると奈津も同じ役に立候補したのでなんか気にくわない気分となりました。 「わたしには適わないよ」と陰口を耳にした嵐は全力で勝ち取ろうと頑張ったが選ばれたのは奈津でした。 心からの謝罪ではあったが、イラついてしまった嵐は学校帰りに2人で水飲み場と呼んでいた一軒家の水道の蛇口を捻って帰りました。 「蛇口を閉めないと坂道の路面が凍って危険だから」と近所では言われていた場所です。 嵐は「まさか、そんな偶然あるわけない」と思うが自転車を乗る奈津は坂道の下で自動車と接触して亡くなってしまったのです。 なんとなく蛇口を捻った姿を見られた気がしていた嵐は路面は凍ってなかった事を知り「私じゃない」と言いたくて会いに来ていたのです。 ツナグを使って奈津が自分に殺されたと言うのではないかと恐れたのです。 また「わたし」には適わないと耳にしていたが「あらし」には適わないの勘違いだったと友達の証言で知り、本当に申し訳なくただ謝ることしか出来なかったのです。 しかし奈津が知らないようだったのでその後は真実を語れず楽しく時間を過ごしてしまったのです。 「道は凍ってなかったよ」と言われたという事は蛇口を捻った姿を見られていたという事であり蛇口を閉めたのは奈津だと予想出来ます。 嵐は保身的に会いに行き、親友に戻る機会を自ら失ってしまったのだと気付きます。 一方、嵐から依頼が来ていると知らされた奈津は何事もなかったかのように純粋に親友との再会を喜んでいたが「着ているコートを褒められたよ」と歩美に言われ心が変わりました。 嵐も歩美が好きに違いないと直感し十字架を背負わせるために伝言を頼んだのです。 しかし親友を目の前にすると「一時の感情だった」と気付き伝言を託した事を後悔するかたちとなってしまいました。 失踪した彼女に会いたい サラリーマンの土谷功一は飲んで帰る途中に強風で転んで怪我をした若い女性を目にして救急車を呼びました。 帰ろうとしたが「仕事を探しに上京したばかりでお金を持っていない」と言われ病院まで付きそうと彼女は「日向キラリ」と名乗り連絡先を交換しました。 やりとりをするうちにデートに誘われ映画を見に行くとキラリはポップコーンを美味しそうに頬張って食べていたので土谷は純粋さに惹かれその後付き合うようになりました。 しかし交際して2年後、ポロポーズをしたあとキラリは友達と旅行に行くといって音信不通となってしまいました。 調べると彼女から知らされていた住所はデタラメであり名前も違うことを知るがそれでも心から惹かれていたので事故に遭っていなければいいなと思うだけでした。 7年経った今でも忘れられない土谷は失踪して消息不明となった人でもいいと言うのでツナグに連絡すると歩美から連絡が来たので「亡くなっていた」と知り落ち込みます。 約束の日、現実を受け入れられない土谷は怖くなってホテルを飛び出してしまうが「一生会えなくなる、絶対に後悔する」と歩美に説得され急いで会いに行きました。 キラリの本名は「クワモトテルコ」でフェリー事故で亡くなっていました。 土谷と会った年はまだ18歳で熊本の実家を飛び出して上京していたのです。 土谷に心から惹かれていたキラリはプロポーズをされ両親の許しを得て紹介しようと実家の熊本に帰る途中で事故に遭ってしまったのです。 偽りの自分だったのに7年も土谷が待っていてくれているのだと知らされ会う許可を出したのです。 土谷は「旅行に行くときに気をつけてって言ったのに」と涙を流すとキラリも「ゴメンね」と言い涙を流します。 何もしてあげられなかったと悔やむ土谷に「7年も待っててくれたのだと知りすごく幸せ、結婚したかったけどもう待たなくていいからね」とキラリは言い2人はキスを交わします。 帰宅した土谷は「クローゼットの1番下が二重箱になっているから大事な私物を実家に送って欲しい」と頼まれていたので確認すると初めてデートした映画のチケットとポップコーンの箱が出てきました。 ツナグのルールブックを見ながら最初はアイ子と一緒に勉強していきます。 50年ツナグを務めてきたアイ子から「引き継ぐと会いたい死者に会えないから今のうちに会っといて」と言われます。 歩美が真っ先に思うのは急に亡くなった両親の事、どちらかに会えば教えてくれるのかもしれない。 本当に会うことなんて出来るのかと信じられないでいたが畠田から依頼を受け「死者に会いたい意思があるか」確認しに行くとツルと会えたのですぐに現実を知ることになります。 憎まれ口を言われたが最後に「ありがとう」と言われました。 畠田に何か吹っ切れた様子がうかがえたので自分がしている事は意味があるようだと学びます。 しかし奈津に会いに行ったとき喜んでいたのに「コートを褒められた話」をすると明らかに表情が一変したので気になりました。 意味が分からず伝言を頼まれたので「道は凍ってなかった」と伝えると嵐は急変して涙を流しながら謝罪を繰り返していました。 余計なことをしてしまったのだと仕事の難しさを知ります。 どうやって死者と会っているのかとアイ子に質問すると鏡を取り出しました。 所有者だけが鏡を使って死者を呼び出すことが出来るが引継ぐ者がいなければ「ツナグ」の仕事は途切れる事になります。 また所有者以外の人が鏡を見てしまうと所有者と見た者が命を吸い取られる事になります。 歩美はアイ子の兄がお見舞いに来たので「父親が母親を手に掛け、その後自らも命を経ったのは本当か」と質問します。 祖父の反対を押し切って両親は駆け落ちしたので葬儀の場でそんな噂を散々聞かされたのです。 「分からないが目に見えているものが真実とは限らない」 土谷から依頼を受け歩美は初めて交渉の場に立ち会いました。 鏡を使ってキラリを呼び出すと偽名だったので時間がかかったが鏡から放たれた光が人の形になりました。 キラリは「忘れられるかも知れないけど彼に前に進んで欲しいから会います」と言いました。 約束の時間になっても「現実を受け止めるのが怖い」と土谷がいなくなってしまったので歩美は捜しに行くとばったり嵐に会います。 嵐は「奈津と会った事を後悔していない」と生き生きしていました。 土谷を見付けた歩美は「会わないと一生後悔すると思う」と説得しました。 対面後、土谷は「絶対にキラリは忘れません」と感謝して帰って行きました。 歩美は「ツナグを引き継ぐよ」とアイ子に伝えると両親のこと話してくれました。 アイ子は息子にツナグを引き継いでもらう際に誰にも言ってはいけないと念を押しました。 しかし今では歩美の母親には説明させとくべきだったと後悔していました。 歩美は鏡の話を聞いたときに予想したことではありました。 母親が鏡を見てしまったから2人は亡くなったのではないかと。 でもそれは祖母アイ子のせいではないと歩美は思いました。 「父親の浮気を疑った母親が逆上して怒った事が原因」とも聞かされたが、おそらく父親は死者と会っていたのだろう。 それに母親は優しいので父親を疑うなんて事は考えられない。 ツナグの仕事 だけは聞かされていた母親が夫と義父との関係を修復したくて会わせようとして鏡を見たのかも知れない。 歩美はどう考えても「事故」としか思えませんでした。 嵐の心には奈津がいて堂々と演劇の舞台に立ち拍手喝采を受けます。 畠田も息子とちょっとずつ関係を修復し土谷はキラリの私物を実家に送りました。 そして歩美は両親には会わないと決意を固め、「ツナグ」をアイ子から正式に引き継ぐ儀式を行ないました。 歩美はいつかツナグを誰かに譲りアイ子に会おうと決めたのです。

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ユリゴコロ 映画 あらすじ2 ネタバレ含

ユリゴコロ 映画 ネタバレ

群馬県。 亮介は山奥のコテージで、レストラン『shaggy head』を経営する若い男性です。 店のオープン前にぶらりと現れ、そのまま開店の手伝いをしてくれた若い女性・千絵と愛し合うようになった亮介は、千絵と結婚するつもりでした。 店を訪れた亮介の父にも紹介します。 ところが千絵はその直後、突然、亮介の前からいなくなりました。 風邪で欠勤するという電話がかかり、その日の仕事の後に亮介が千絵のアパートを訪ねると、部屋はからっぽでした。 千絵を失った亮介はやる気を喪失し、店も経営不振に陥ります。 同じ時期、亮介の父がすい臓がんの末期だと判明しました。 父は抗がん剤での治療を望まず、薬だけもらって自宅で余生を過ごしたいと言います。 ある日、亮介が父の元を訪問すると、父は留守でした。 生家を久しぶりに見て回った亮介は、押し入れの段ボール箱の中に、茶封筒を見つけます。 中には1冊の大学ノートが入っており、表紙には『ユリゴコロ』と書かれていました。 ノートをぱらぱらとめくると、手書きの小さな文字がぎっしりと並んでいます。 最初の一文は「私のように平気で人を殺す人間は、脳の仕組みがどこか普通とちがうのでしょうか」とあり、亮介は引き込まれるように読み始めました…。 〔ユリゴコロのノート〕 …美紗子は少女時代から、感情の起伏の少ない子でした。 ほとんどしゃべることがありませんでした。 母の不安で医者の診察を受けた美紗子は、絵を見せられて「これは何か」と問われます。 診察した医者は「ユリゴコロがない」と、美紗子の母に話していました。 美紗子はそれを聞きかじります。 美紗子は初めての場所に行くのが苦痛でした。 目に見えないたくさんのトゲが、自分を突き刺すように感じるのです。 いつも恐怖を感じていた美紗子は、自分に刺さるトゲをオナモミ(別名「ひっつき虫」とも呼ばれる、果実にトゲがあって衣服に付着する植物)のように受け止めました。 そういう恐怖を感じるのも、すべて自分にユリゴコロがないからだ…そう、美紗子は思います。 ユリゴコロを探していた美紗子はある日、ある人形に目が釘づけになりました。 初めて見た瞬間から、それが自分にとってのユリゴコロだと感じたのです。 買ってもらう前から、美紗子は人形に「ユリコ」という名をつけていました。 母に買ってもらったその人形は、ミルク飲み人形でした。 口から液体を入れると、股の付け根から液体が出てくるものです。 美紗子は口からではなく、股の付け根から液体を注入していました。 ユリコが美紗子のユリゴコロになり、美紗子は少しだけしゃべれるようになります。 やがて美紗子にも、人間の友だちができました。 ミチルという少女の家に遊びに行った美紗子は、屋敷の隅に井戸を見つけます。 井戸には蓋がなされていましたが、蓋にある節穴を見つけた美紗子は、アジサイの葉の上に乗っていたカタツムリを入れました。 美紗子はその遊びに夢中になります。 その日から、ミチルの家に遊びに行くと、美紗子は必ずその節穴に何かの生き物を入れるようになりました。 トカゲやミミズ、ナメクジなどを入れるのです。 ある雨の日、節穴に入れる生き物を探している美紗子に、赤い傘をさしたミチルが声をかけました。 美紗子は自分の帽子の中に入れた、カエルをミチルに見せました。 驚いたミチルは池に落ち、倒木の枝が足にひっかかり、あおむけになったまま溺死します。 ミチルが溺れ死ぬのを見ながら、美紗子は今までに味わったことのない、不思議な感覚を抱いていました。 その日から、死が美紗子にとってのユリゴコロになりました。 美紗子もやがて中学生になりますが、その頃には自分は他者とは違うと自覚していました。 相変わらず美紗子は、死に強く惹かれています。 夏の日、兄妹と思しき2人組の少女が、風で帽子を飛ばしました。 それが鉄板の隙間に入り、兄は隙間から取ろうとしました。 通りがかった青年がそれを見つけ、少年が帽子を取りやすいよう、重い鉄板を持ちあげます。 美紗子はそれを手伝う振りをして、少年が帽子を掴んだ瞬間、鉄板から手を放しました。 美紗子が急に手を放したので、青年だけでは支えきれず、少年は鉄板に挟まれて死亡します。 それを見た美紗子は、深い満足を得ました。 この頃になると、美紗子も幼少期に聞いた「ユリゴコロ」が「よりどころ(拠り所)」だということに、気づいていました。 しかし、そんなことはたいした問題ではないと、美紗子は思います…。 …そこまで読んだところで、父が帰宅しました。 亮介は急いでノートを戻します。 何事もなかったかのように父に茶を出しながら、亮介はいっぽうで、ノートの続きが気になって仕方ありませんでした。 末期がんの父のために、生家に戻ってこようかと亮介は言いますが、父は「仕事しなさい」と答えます。 生家から亮介の店までは距離があり、通うのは大変でした。 自分の家に戻ってからも、亮介はノートのことが気にかかって仕方ありません。 亮介の父は、塾の講師をしていました。 ノートの内容はとてもフィクションとは思えない生々しさがあり、亮介は誰がその手記を書いたのか、気になります。 千絵が消えて落胆する亮介の店に、細谷という中年女性が訪ねてきました。 細谷は千絵と親子ほどの年齢が離れていますが、横浜の職場で親しくなったと亮介に話します。 細谷は3日前に千絵と再会し、急いでいる様子の千絵からこの店の名前を聞いたと言いました。 細谷は千絵に何かあったのかと聞き、亮介は千絵と婚約していることを話します。 岡山にいる千絵の両親に挨拶に行く直前まで話が進んだところで、千絵は失踪しました。 その話を聞いた細谷は、千絵を探すと言い出します。 原作との相違点。 以後は原作のほうを記す。 「本当はノートは4冊」「亮介はドッグラン併設の喫茶店を経営。 映画では犬を連れた客はいるものの、レストランメイン」 「亮介には腹ちがいの弟あり、末期がんの父に加え、介護が必要な入院する祖母もいる」 「亮介が母だと思っている英実子がいるが、父のガンが発覚後、交通事故死」 (原作では亮介の幼少期に、母が入れ代わる。 母の妹・英実子が美紗子として生きつづけ、母が死んだことになり行方をくらます。 母方の両親も、この入れ代わりにひと役買う) 「細谷は亮介の店のスタッフ」「ラスト、細谷は父を連れて車でいずことへもなく去っていく」 時間の制限もあってなのだろうが、登場人物が大幅に削減されている。 個人的に残念だと思ったのが、映画では「私」は最初から女として描かれているところ。 原作では亮介が「私」とは男か女か悩むシーンもある。 結果、ポスターなどで銘打っている「圧倒的な愛」の質が異なってしまっている…もったいない。 それを差し引きしたとしても、原作未読であればまた違った楽しみ方ができると思う。

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