文禄・慶長の役とは
ところが明では、すでに4月に琉球を訪れた商人が通報し、それが福建と浙江のという地方官僚を介して正式な報告として上げられていた。
13日本史学者のも「自らの権力を維持するうえで諸大名への『際限なき軍役』の賦役が不可避であり、戦争状態を前提とする際限なき軍役が統一戦争終結後、海外に向けられるのも必然的動向である」と主張し、「秀吉の直臣団は少数の一族、子飼いの武将、官僚を除けば、によって在地性を喪失した寄せあつめの一旗組が集まって軍隊を構成しており、戦功による恩賞の機会を求めていたので、豊臣氏自体が内側で絶え間なく対外侵略を志向して、麾下の外様大名を統制するために彼らを常に外征に動員し、豊臣氏の麾下に管理しておかなければならなかった」と説明した。 この村を訪ねて、当主の沈寿官の話を『故郷忘じがたく候』という一編の作品にしたのが、これも司馬遼太郎である。
彼らは秀吉が前年に予告した朝鮮出兵（高麗征伐）を何とか取り止めてもらい、貢物と人質を出させることでことを済ませることはできないかと請願に来たのである。
むしろで敗者を支持して厳しい立場となった西国武士団が海に活路を求めたのを始まりとし、室町幕府の内紛（）によっても同様のことが起きて、が勢力を降したときにも、さらに船団で海外に脱出する者が増えたと考えられていて 、江戸末期の『日本防考略』でも倭寇をして「日本あふれ」と定義していた。
しかし、朝鮮はそれを拒否したため 1592年秀吉は朝鮮に攻め込みました。
金貨は花紋があるためと称し、銀貨はともとも呼ばれた。 その論考は戦後『日鮮関係史の研究』上下として刊行されている。 戦役の本編に入る前に動機に関する諸説について述べる。
12当時、家康は秀吉の命令で沼地だらけで、とても人が住めるような場所ではなかった江戸へ左遷されていました。
釜山浦のに常時滞在していた日本人もだんだんと帰国し、ほとんど無人となったため、朝鮮ではこのことを不審に思っていた。
県監は諸将が国難を前に協力しない態度に憤慨してこれを諫めたが、李舜臣は答えなかったという。
（） 日朝交渉の決裂 [ ] 征明嚮導 [ ] 天正15年（1587年）5月初旬、に在陣中に（すでに秀吉に帰順していた）の使者として と家臣の、の3名が来て、秀吉に拝謁を願い出た。
このため結果的に明が「征明嚮導」の疑念を払拭するには至らず、戦役が起こった後も、 明の猜疑心は消えなかった。 秀吉の愚行とも言える朝鮮侵略が、その後の日本と朝鮮の心性にどのように継承されたか、を文学を通じて探った注目作。 背景 [ ] 日朝関係前史 [ ] 隣国である日本と朝鮮半島との間は歴史的に関わりが深く、戦争や侵略の経験も相互に持った。
10じつは人々はひどくこの征服事業に加わることを嫌悪しており、まるで死に赴くことを保証されているように考えていた。 宣教師フロイスの記録によると「文禄の役」の約 15万の兵力のうち、 3分の 1にあたる 5～ 6万人が犠牲となり、「慶長の役」ではさらにそれ以上の犠牲者をだしたそうです。
文禄慶長の役とは 文禄慶長の役とは、「文禄の役（ぶんろくのえき）」および「慶長の役（けいちょうのえき）」のことで、 16世紀後半に 豊臣秀吉が全国統一後、 2度にわたって行った朝鮮出兵をこう呼びます。
その多くは後には現実のこととなり、事実、日本中に不安と慨歎が充満し、そのために誰か強力な武将がかならずや関白に向かって叛起するに違いないと感じられていた。
11月7日になってようやく秀吉はで引見したが、義智とその舅小西行長が共謀して通信使は 服属使節であると偽って説明して、秀吉は朝鮮は日本に帰服したものだと思い込んでいたようである。
1592年正月頃に明の朝廷に陳奏文が提出され、改めての経緯を詳しく説明したが、朝鮮通信使を日本に送った事実はひた隠しにされ、中国人による通報などは朝鮮に対する誣告であると非難するばかりで、日本の出兵計画を大それたことで虚偽だと片づけていた。
10王は元の皇后を出した奇氏（）の勢力を粛清して独立を図ったが、倭寇と紅巾軍に悩まされて国内外は混乱。 秀吉は同年6月に明帝の娘をに迎えること，勘合船を復活すること，朝鮮を割譲することなどの7ヵ条を条件として決定させたが遵守されなかった。
これによって征明軍は征韓軍となった。
戦役の影響は、明と李朝には傾国の原因となる深刻な財政難を残した。
その間、１５８７年には（バテレン追放令）を出してヨーロッパ勢力の進出を抑える姿勢を示した。
１９１０年８月、の夜、寺内正毅は「小早川・加藤・小西が世にあらば、今宵の月をいかに見るらむ」と詠んだ。 しかし、とが（己亥東征）の際に壱岐・対馬を慶尚道管轄下だと主張、保有船の3分の1以上を超える227隻1万7千余の大軍勢で、壱岐・対馬を侵略した。 日本軍（征明軍改め征韓軍）• たが、碧蹄館の戦いで日本軍に敗れ、両軍は一進一退を繰り返すなか、北方の女真との戦いも抱えて明は講和をもちかけ、一旦停戦が成立した。
15現在、佐賀県の有田町には「陶租・李参平」を称える石碑が建てられています。
これら4節にはを執り行うこととなっており、朝鮮王と王世子は明制の官服であるを着て、王城漢城より明の皇帝に向けて遥拝儀礼を行って、百官と共に万歳三唱した。
歴史学者のが「どの文書にも勘合やその他の貿易についての言及はない」 と批判したように、肝心の部分は史料ではなく想像を基にしている。
初期に起こったに伴ってこの戦役も「征韓の役」などと呼ばれたこともあったが、これはが年間（1658-60年）に編纂を命じた『征韓録』が先であり、幕末の水戸学者なども『征韓偉略』（1831年）を著した。
壬辰年は１５９２年で文禄元年、丁酉年は１５９７年で慶長２年にあたる。 日明関係前史 [ ] 1402年、は京都北山に明使の返礼を受け入れての冊封を受諾した。 しかしながら秀吉本人が海外進出の構想を抱いていたことを示す史料は、天正13年（）以降のものに存在し、史学的には 1585年が外征計画を抱いた初めであろうとされる。
しかし、旧来から朝鮮と深い交易関係をもっていた宗氏は、秀吉の意向をそのまま朝鮮に伝えず、家臣の柚谷康広 ゆたにやすひろ を日本国王使に仕立て、秀吉が日本の新国王になったので統一を祝賀する通信使（親善の使い）を派遣してほしいと要請した。 81-86 多数の「鼻受取状」の実例が写真とともに掲載されている。
Episode 京都に作られた鼻塚 京都の方広寺側に、今も「耳塚」という塚があり五輪塔が建っている。
家康は、朝鮮および明との国交回復をめざして対馬の宗氏に交渉を開始させ、朝鮮人捕虜の送還などに応じた。
朝鮮通信使の始まり 日本側でも秀吉の死後、急激な変化が生じ、１６００年の関ヶ原の戦いで勝利した 徳川家康が天下を取った。
［北島万次］ 文禄の役 1592年（文禄1）3月、秀吉は約16万の兵力を9軍に編成し、朝鮮に渡海させた。 多くの兵士と膨大な戦費を無駄に費やしたことで国内の不満を増大させ、豊臣政権の力は急速に衰えました。
16なぜ秀吉が明を征服しようとしたのか？ そのはっきりした理由はわかっていません。
（） 九州征伐の後に日朝交渉は始まっていて、鶴松の誕生や小田原征伐、建立などで中断はあったが、以後はもはや遠征は単なる構想ではなかった。
2019年8月8日、・東亜日報によると、韓国の（ムン・ジェイン）大統領が7日、日本の輸出優遇国からの除外措置と関連し訪問した中小企業で「技術の国産化」に対する意志を示した。
同年4月、への朱印状14カ条のなかの「高麗御渡海事」という箇所で外征の計画を披露し、6月の対馬への帰順を促す書状でも九州のことが終わり次第、高麗征伐を決行すると予告した。
などの中国人大頭目が率いる倭寇が、などを根城に活躍したのはこの頃である。 ［北島万次］ 侵略の構想 秀吉の大陸侵略構想は、1585年（天正13）の関白 かんぱく 就任直後からみられたが、1587年の九州征服を契機として具体化した。
15やらの侵攻で混乱した首都・を放棄した朝鮮国王宣祖は、明の援軍を仰いで連合軍でこれに抵抗しようとした。
しかし明は、豊臣政権をかつて永楽帝が日本国王にしたの幕府を倒したものであり、その正統性を認めていなかった。
＜北島万次『豊臣秀吉の朝鮮侵略』1995 吉川弘文館 p. 使節として秀吉のもとに派遣された正使は秀吉の目はランランとして本気だから対策を立てるべきだと報告したが、副使は秀吉の目はネズミのようで恐るるに足りない、出兵はできるはずはなくおどしにすぎないと伝えた。
返礼に宗義智はと を献上した。
朝鮮水軍は以後半月間ほど沈黙して目立った行動を採らなかった。 豊臣秀吉軍に捉えられた多数の朝鮮人のなかのアントニオの子孫であろう。 3月13日、「高麗へ罷（まか）り渡る人数の事」の軍令が発表され、日本軍の先駆衆が9隊に再編成される陣立てが新たに示された。
5これについて記事は「韓国の高い技術力を強調するための表現。
旗本・計27,695人• 153＞ フロイスは、朝鮮出兵の先陣を切ったキリシタン大名小西行長（洗礼名アゴスチイノ）から、かなり詳しい情報を得ていた。
「 朝鮮出兵」の呼称も早くからあり、戦後も期には教科書で広く使われていたが、出兵の表現も次第に避けられるようになっている。
そのとき妓生（酒席で歌や舞で客をもてなす芸妓）の一人論介（ノンゲ）は城のほとりを流れる南江の岩の上で舞う。