YouTuberによる「文春砲」(告発系動画)は、以前ワタナベマホト氏引退騒動にも大きな影響与えていますし、YouTuber同士でのいざこざはよく界隈でも耳にすることではありますが、 今回のナカイド氏の告発動画は、 本来であれば企業から案件をもらう側のYouTuberが、企業に対して忖度なしに挑戦状、公開質問状を叩きつける何とも破天荒で痛快な図式となっており、個人的に非常に興味もあり、応援したい気持ちがあります。 開発期間中はあくまでベーシックな開発体制だったのだ。 ・前説 ゲームの開発ってつまり何? さて、色々語る前に前説として、ゲームというコンテンツの構造とそれを基にした開発現場の現状を提示しておきたいと思う。
1サービスが続く限り、DWのこの地獄のような開発環境は永遠に続くことになる。
そして、当然選手が「プレイヤー」だ。
というか、 原作者が関わるIPタイトルの開発に携わっていた者ならば、ゲーム開発と言わず、アニメやグッズ制作会社の人なんかも大抵はこの経験をしているのではなかろうか? 私の例ではとある原作ありのゲーム開発現場では「原作尊重」の美辞麗句の下、テーマ型の開発環境が敷かれた。
ディライトワークスの上の人間全員FGO通りのゲーム作れば絶対売れると信じてSEGAを騙して企画立てたわけやな• そして、これこそが正に「テーマ型開発環境」の第二の問題である。
そしてそんな人材は容易に転がっていたりはしない。
んほぉ~このIPたまんね~• Fateブランドが強固な地位を持っているのも事実であろう。
確かにDWの公式HPには 従業員数の数字が載っている。
というか、FGOというタイトルはこのDWのチームでないと成立し得ないとすら思っている。
いくら開発現場がテーマ型になり、その開発環境を整えたとしても、 作るものがゲームである以上「メカニクス > テーマ」という構造は何も変わらない。
そんな人間の発する情報など何の価値も意味も無いので安心しよう。
何故かというと、 あまりにも失敗する可能性が高いからだ。
テーマ型開発現場故に、 ただでさえシナリオが遅延して制作が停滞して作業時間が削られた所に、想定した以上の作業量が降ってきたことになる。
ちょうどDWの記事なので、その具体的な一例を出しておこう。
元カプコンの小野がこの泥舟に乗ってきたんだよな どうなるんだ• プロ野球選手に対して「あいつがヒット打てるのはバット、守備が良いはグローブ、走塁が速いのはスパイクのおかげで、本人は何もできないww」と笑う滑稽さしか感じない。 極々一部のFGOのゲーム性を評価してる信者の意見真に受けてどうすんねん• 「時間」を削られ、想定以上の作業を放り込まれたにも関わらず、である。
9TYPE-MOONはどんな無茶ぶりでも「DWならば形にしてくれる」と信じ、例え締め切りを延ばしてでもクオリティ優先のアウトプットに集中する。
前の記事でも書いたが、ゲームは「メカニクス」と「テーマ」という二大要素で構成されている。
これは会社うんぬんではなく、ソシャゲというコンテンツそのものが「売れなければ即終了」という世界なので、おそらくDWも同じような人員構造だろうことを思われる。
とはいえ、それで稼いだ金で出来たのが「サクラ革命」をはじめとした数々の失敗作であり、挙句の果てにはゴルフ事業とか始めているワケであるから、DWの上層部は全員FGO制作チームに土下座すべきだとは思う。
しかし、主従を入れ替える以上、開発現場のフローは逆転する。
元ソシャゲ運営会社の所属で、現在はフリーのゲームクリエイター、ライターである「かえるD」氏によるFGOの分析記事だ。
過去多くのクリエイターは、このプレッシャーの前に一度は大きな挫折や停滞を余儀なくされた。
こう表現すれば、ゲーム開発の現場の人間でなくとも、普通のサラリーマンならばその危険性に気付いただろう。
メカニクスよりも、奈須きのこ氏のシナリオと武内崇氏のアートといった「テーマ」を開発のメインに据えたのである。
・蛇足の蛇足 これは完全に友人Aに向けての私信になるが、質問にあった 「ナカイド」氏というyoutuberに関して。
事実として 「新規案件を始めては失敗ばかりしている」ので、この世間的評価もさもあらんというところだ。
話が逸れたがとにかく、いち古参のTYPE-MOONファンとしては、ぶっちゃけコンスタントに奈須氏の手掛けたシナリオが読める環境を作ってくれただけでも、DWのFGO開発チームには感謝の一念である。
コロナ対策による全社規模でのリモート移行、コロナ被害で休止したスポーツ事業、サービス終了が決定していた大規模タイトル、とこれだけ要因が揃えば去年から「従業員が100人減った」というのは、別に何の不思議もない。
",publishAt:"2021-04-27T11:57:11. 実際に起きた事実を述べているだけ動画は構成もよく練られており、語り口は痛快だ。 あと言葉足らずの部分の補足とか一部過激な表現も訂正いたしました。 私自身も似たような開発体制にいて、似たような苦い経験があるのだ。
14どうやらナカイド氏はそういったファクト系の動画はメインチャンネル、ラジオ風に物事を語る動画はサブチャンネルと使い分けているようなので、メインだけ見れば問題ないと思う。 これは先日の鳴り物入りで始まった 「サクラ革命」の早期のサービス終了の件や、遡れば音楽ゲーム「バンドやろうぜ!」や死産した「ミコノート」、意味ありげなPVだけ公開されて数年も音沙汰が無いタイトル、Aimingと提携したと思ったら何も出さずに提携解消したり、ゴルフ事業とか始めてみたり、とにかく新規タイトルが出ない・売れない・つまらないのナイナイ尽くしの鳴かず飛ばずであるのが起因しているだろう。
当然の社外秘情報があれやこれや外部流出しているわけですから、 DWの情報管理システム自体に疑問を持たざるを得ません。
ただ、サブチャンネルにあるような 彼の語る「ゲーム業界事情」だけは滑稽の極みなのでそれだけはネタとして見た方が良い。
こんな綱渡りを6年近く回せているのは、DWの開発チームの努力の賜物だし、間違いなく彼らの「手柄」である。
ソシャゲ開発現場というのは、基本的に 全体の7~8割は派遣や業務委託などの人員で構成されているのが常だ。 クソゲーしながら別のクソゲーの話してて草• ナカイド氏がゲーム開発事情どころか、 一般的なビジネス単語の理解すら怪しいと判明した下りである。 「従業員数」である。
生放送でカノウヨシキ氏も語っていたが、オープンにされている求人情報によると、DWはコロナ対策に最も早くかつ徹底的に取り組んだ企業のひとつで、去年の春頃から開発環境が一部人員を除くリモートに移行している。
課金額も100万は越えているのではなかろうか。
タイトルが終わってしまうと、そこにいる人員は丸ごと余剰になってしまうので、必然的に恒常的に給料を払わなくてはならない正社員は少なくなるのである。
DWガチで終わっとるな• 「FGOも開発の手が回ってないのでは?」というのはFGOが2月3月にコンテンツの更新がない虚無期間が発生してることから「手が足りてないのでは?」という話になっています。
元職として図書館関連、歴史や経営・組織論、興味の沸いた分野中心に書いてゆきます。 この動画の7:20~くらいでナカイド氏は 「公式HPに書いてあるDWの社員が100人減っている」ことを根拠に 「FGOも開発の手が回っていないのでは?」と述べている。 数々の問題発言で炎上を繰り返し、 やれ「塩害」だの「外圧」だの「お前もクソダサいバスターTシャツ着ろ」と散々イジられている彼だが、FGOの本質はメカニクスではなくテーマである、という点を見抜いた慧眼は、クリエイターの目から見ても素晴らしいと思う。
しかし、原作者のシナリオは遅れるわ、絵素材は上がって来ないわ、提出物に対する監修が遅いわで開発計画が遅滞し、世に出たのは間に合わせの低クオリティなサービスだったので、原作ファンにも愛想を尽かされてサービスは早々に終了してしまった。 元ソシャゲ運営会社の所属で、現在はフリーのゲームクリエイター、ライターである「かえるD」氏によるFGOの分析記事だ。
実はこの部分に関して、私も全く同じ見解を持っている。
",likeCount:d,createdAt:"2021-05-01T19:07:04. しかもスケジュールは動かず、クオリティに問題があれば顧客に叩かれるのは、当然自分たちである。
だが、勘違いしないでいただきたいのは、これはイコールで ナカイド氏の動画に価値が無いことを示すわけではない。