圧迫 骨折。 圧迫骨折の看護に必要な事とは?注意すべき5つの状態も紹介

第7回 圧迫骨折

圧迫 骨折

こんにちわ。 mamotte運営管理者で理学療法士の平林です。 圧迫骨折という、高齢者に多い背骨の骨折があります。 背骨が潰れてしまい、背中や腰に痛みが生じてしまう症状なのですが。 細かく言うと、胸椎 胸の骨 きょうつい :背中の上の方 と腰椎 腰の骨 ようつい :背中の下の方 の骨折の二種類に分かれていて。 【胸椎圧迫骨折 きょうついあっぱくこっせつ 】 【腰椎圧迫骨折 ようついあっぱくこっせつ 】 といいます。 という中で、今回は 【圧迫骨折のリハビリ】をテーマして記事にしました。 圧迫骨折で苦しんでいるあなたの力になりたいと思うので、参考にして欲しいです。 では、最後までよろしくお願いいたします。 私達は国家資格を取得しており、実際の現場で学んできています。 ですので、信憑性や信頼性は間違いありません。 共感する部分は、共感して頂き、納得できる内容は納得して欲しいと思います。 で、一番伝えたい事は、 【この記事の内容が絶対正しい!!】とは思わないでください。 という事です。 記事の内容は自信を持って提供していますが、医療の世界は個人的な意見や見解もあるので、解釈は人それぞれです。 ですので、一つの理学療法士の考えである。 と捉えて欲しいです。 この記事があなたの役に立てばうれしいです。 では、宜しくお願いいたします。 1 圧迫骨折を治す治療内容 リハビリ とは? 圧迫骨折の治療の多くは保存療法 手術をしない治療の事 と言ったものが中心になります。 保存療法とは手術をしないで、痛みを軽減させようとする治療方針の事を言います。 【投薬による治療】• 【コルセットなどの装具療法】• 【運動療法や物理療法などのリハビリテーション】 などがあります。 この中でも、 私が理学療法士なだけに 個人的にはリハビリテーションはとても重要になると思っています。 という事で、圧迫骨折を治していくための5つの治療方法を紹介します。 1-1 リハビリテーションをする リハビリは、筋力トレーニングや可動域訓練などの一般的な運動療法があります。 さらに、日常生活で、良い姿勢を意識する事などが必要です。 圧迫している部位の椎体 背骨の事 が悪化しないようにする為には、ストレッチや良い姿勢を意識するなど日常生活の改善が不可欠になります。 なので、日常生活習慣 長時間悪い姿勢になってしまっているなど を気を付けていきましょう。 1-2 コルセットをしよう 症状の最初には、基本的にコルセットを使って体の余計な動きを抑える事が行われます。 痛みが強いと背中や腰の動きを固定する為にコルセットを処方する医者が多いです。 しかし、コルセットの有効性については、肯定・否定があるので、どちらとも言えませんが。 参考にこちらの記事をどうぞ。 しかし、個人的には極力外すように意識する方がいいとは思います。 というのも、後に説明しますが、コルセットに依存しすぎてしまい、コルセットから抜けられなくなるからです。 また、コルセットをつける期間は、決まっていません。 コルセットをしないと動けない!!! と思うのであれば、使用しましょう。 コルセットを外すタイミングの目安としては、 【我慢できるくらいの痛みになった時】です。 長期間、コルセットを着用していると体幹の筋力や脊柱の可動性が低下する恐れがあります。 つまり、体幹筋と言われる、腹筋や背筋の力が弱くなって、体が良い姿勢を取りづらくなってしまうのです。 さらに、 【コルセットに依存】し過ぎてしまう傾向もあるので。 長期間のコルセットの使用は避ける方向性がいいと思います。 圧迫骨折は、自然に修復されるまで2~3か月程、かかると言われています。 受傷してから2~3か月経過しつつ、痛みも軽減してきたら、様子をみてコルセットは外していく方がいいかなぁと思う次第です。 1-3 安静もアリ 圧迫骨折は、身動きが難しくなるほどの痛みが2~4週間は続くことがあります。 全員が動けなくなる。 というわけではありません。 しかし、安静にしていれば痛みは少ないものです。 なので、圧迫骨折は受傷してから2~4週の間が一番大事な時期とされています。 この期間は無理をせずに、基本的に安静を意識して、動ける範囲で動くことが大切だと言えます。 完全に安静にするのも痛みが悪化してしまう場合があります。 特に発症してから1か月の間は、骨折した部分は、変形を起こしやすいので注意が必要です。 安静にしすぎても、筋力や関節可動域の低下、体力の低下などが生じてしまう恐れもあります。 筋力や可動域が低下すると、圧迫骨折の痛みが軽減しても動けない。 という人もいるので、安静のしすぎにも注意が必要になってきます。 1-4 投薬をしてみる 圧迫骨折を発症した高齢者の多くは骨粗鬆症の場合が多いため、再発の予防も大事になります。 注射や骨形成促進薬などの内服による骨粗鬆症の治療も行われます。 圧迫骨折だけでなく、高齢者に多い大腿骨頸部骨折など。 他の部位の骨折の予防にも繋がります。 1-5 日常の生活習慣の改善・指導(悪い姿勢になりすぎない 痛みが収まってきて、再発しないためにも、良い姿勢を意識できるようになる事が非常に大切です。 圧迫骨折の一番の原因は癖になった悪い姿勢なので、良い姿勢を身に着けましょう。 という事です。 これは、非常に大切なポイントでして。 良い姿勢の方法は下記の座った時と立っている時の正しい姿勢を参考にしてください。 骨折後1~2週間の「安静期」• 2~4週間の「改善期」• 5週間以降~の「維持期・再発予防時期」 の3つです。 それぞれの時期の特徴や注意点について説明していきます。 2-1 安静期(骨折後1~2週間) 圧迫骨折の発症から間もない「安静期」のリハビリには、激しい痛みを伴う場合が多いため注意が必要です。 また、骨がくっつくことを妨げないように、背部への強い負荷や刺激は避けるようにしましょう。 基本的には安静にして、痛みの状態を見ながら可能な範囲で離床していきます。 2ー2 改善期(2~4週間) 「改善期」には、痛みはある程度落ち着いている時期ですが、骨が完全にくっついているわけではないので、リハビリは慎重に行います。 安静期よりは身体も動かせるようになっている時期でもあり、運動療法なども積極的に取り入れましょう。 動ける範囲で動く事がポイントです。 2-3 維持期・再発予防時期(5週間以降~) この時期は5つのポイントがあります。 さらに、呼吸機能や心機能の低下を招いたりと、廃用症候群という現象になってしまう可能性もあります。 廃用症候群を起こさないためにも過度な安静は避けなければなりません。 離床することで呼吸器系や循環器系の働きを促す事が目的です。 身体を起こす際には痛みを伴いますが、それでも身体を起こして循環器系の働きを促す事が重要になります。 そして、姿勢を維持するための筋肉を鍛えることも必要です。 ベッドの上でも、軽く足をあげたり、足首をバタバタさせたり、手をあげたりして、患部に負担をかけない運動をしましょう。 特に高齢者は姿勢が崩れると、崩れた姿勢によって脊椎が圧迫されてしまいます。 その結果、気がつかないうちに圧迫骨折を発症したりしまうので注意が必要になります。 痛みが落ち着いてきたりしたら、軽いお辞儀やひねったりする事も可能になります。 痛みの経過と共に判断していく事がいいでしょう。 一番良い考え方として、 『まず、試してみる』というのがいいでしょう。 低周波やマッサージなど、一先ず試してみて、楽になったり、気持ち良かったりと感じれば、それを継続すればいいと思います。 痛みがなく患部に負担のかからない方法を理学療法士に教わって自主トレすることもいいでしょう 以上、5つのポイント頭に入れていただけたらと思います。 3 圧迫骨折とは何か?概要について説明する 圧迫骨折とは、文字通り脊椎が圧迫され潰れてしまう状態であり、多くの高齢者を悩ます疾患です。 寝たきりになってしまう原因にもなり得る可能性が高い症状です。 人間の身体は脊椎で支えられ、立つ時も歩く時も脊椎に支えられて動いています。 しかし、骨が弱くなってきたり、姿勢が悪くなってくると脊椎である背骨が圧迫されるように潰れてしまうのです。 この背骨が潰れてしまっている状態を 【圧迫骨折・あっぱくこっせつ】というのです 圧迫骨折は「骨折」という病名ですが、骨が折れるわけではなく、椎体が潰れている状態になります。 頭の方から頸椎7個 けいつい 、胸椎12個 きょうつい 、腰椎5個 ようつい 、その下に、仙椎 せんつい と尾骨があります。 骨同士は関節で繋がり、その間には衝撃を和らげるためのクッションの役目をする椎間板があります。 横から見ると頸椎と腰椎は前弯し、胸椎と仙椎は後弯していて、これを生理的湾曲、S字のように見えることからS字カーブとも呼ばれています。 脊椎は上半身を前後左右に曲げる、伸ばす、ひねるなどの動作をし、立ったり座ったりする動作の時は身体の重さを支えています。 また、歩いている時は身体の上下運動によって受ける衝撃から、脳を守る働きがあります。 しかし、それ以外の部分、胸椎や腰椎であればどの部分でも発症する可能性があります。 そのため、圧迫骨折が発症した部位によって呼び名が変わります。 腰椎で圧迫骨折を起こした場合は 「腰椎圧迫骨折」• 胸椎で圧迫骨折を起こした場合は 「胸椎圧迫骨折」 と呼ばれています。 3-3 圧迫骨折はどうやって起こるのか? 圧迫骨折は、日常的に悪い姿勢が習慣されてしまっている事によって生じている事が多い状態です。 また、強い衝撃が加わる事故や尻もち、転倒などでも発症します。 中には骨がもろくなって自然に骨折している場合もありますが、お辞儀や立ち上がろうとした時、くしゃみなどの日常生活の上での単純な動作だけで発症することもあります。 ですので、本人がいつ圧迫骨折を発症したのか自覚できないケースも多々あるのです。 4 圧迫骨折の原因はなに? 圧迫骨折の一番の原因として、『猫背』のような悪い姿勢です。 猫背は前から気になるけど、どうしても治せないという方も多いでしょう。 この猫背 悪い姿勢 さえ改善する意識さえあれば、圧迫骨折になってしまう可能性を少なくできるのです。 さらに、適切な対策と治療や予防を知ってさえいれば、圧迫骨折は治せるし、予防もできます。 圧迫骨折の原因としては、• スポーツ事故や交通事故などの外傷• 悪性腫瘍の転移• 骨軟化症などの骨疾患による病的症状 があります。 一番多い原因は骨粗鬆症 こつそしょうしょに と悪い姿勢によって、起きる。 と言えます。 骨粗鬆症は高齢者に多く、骨密度が下がって骨折を起こしやすい状態になる事です。 骨がスカスカの状態だと、ちょっとした転倒や動作でも衝撃に耐えられずに脊椎が潰れてしまいます。 これが一つの原因です。 また、悪い姿勢による腰への負担が原因としても言えます。 日常的に悪い姿勢が癖になっていると、背骨の圧迫を常に起こしている事になります。 この状態によって、気づかないうちに背骨が潰れてしまっていた。 という事が一つの大きな原因とも言えます。 5 圧迫骨折はどんな症状があるか? 圧迫骨折は、寝返りを打つ時や起き上がった時、歩いている時などの日常生活動作中に背中に激しい痛みがあるのが特徴です。 痛みは背中から腰にまで及ぶこともあり、ひどい場合は下肢の痛みがでることもあります。 圧迫骨折によって、腰や足へのしびれは比較的少ないです。 もし、圧迫骨折と診断されて、腰や足にしびれがある場合は、他の症状が併用している可能性もあるでしょう) 圧迫骨折による痛みの期間はそれぞれでありますが、3か月~6か月くらいで軽減している方が多いです。 しかし、痛みが一向に変わらない場合は、他の症状が併用・合併している可能性もあるので、様子をみていく必要があると思います。 一方で、痛みを感じない人もいるのが事実です。 このような方に対しては、まず、 【良い姿勢を意識する】ことをして頂き、予防に努めて頂けたらなと思います。 また、そのまま放置してしまうと椎体の潰れは進行してしまうので、他の椎骨にまで負担がかかってしまう恐れがあります。 そのため、早めの診断が必要となります。 6 まとめ 如何でしょうか? 圧迫骨折のリハビリ経過について理解できましたでしょうか。 脊椎の圧迫骨折は、人によって痛みの強さも骨折の程度も様々です。 圧迫骨折による痛みは短くても1~2週間、骨折が改善するまでは2~3か月かかるとされています。 ここで重要な事は、圧迫骨折だからといって、 『痛みが必ず消失しない』というわけではない。 という事です。 つまり、圧迫骨折でも、腰や背中の痛みは無くなる可能性も多いにありますよ。 という事を覚えて頂きたいなと思います。 一度、潰れてしまった背骨(椎体)は元に戻りません。 しかし、潰れてしまった椎体によって、痛みが生じているか、どうかというのは、わからない。 というのが事実でしょう。 実際に、椎体がつぶれていても腰や背中に痛みを感じていない方もいらっしゃいます。 ですので、圧迫骨折だからといって、『痛みが治らない』と思わないでほしいなと思います。 そして、何よりも、圧迫骨折を予防する為に運動や良い姿勢を意識することが大切になってきます。 是非、意識して頂けたらなと思います。 でも、一度なってしまったら骨は元に戻る事はありません。 でも、時間が経つにつれて、痛みが無くなったり、軽減する事がほとんどです。 なので、圧迫骨折と診断されても 【痛みは改善する・軽減する・消失する】事は多いにあります。 この事を強く覚えて欲しいかなと思うのです。 実際に圧迫骨折の患者さんを治療しても、痛みが無くなる人も沢山いるわけだから。 私はこのような患者さん実際にみてきたから言える事でもあります。 なので、あなたにも諦めずに治す行動をとり続けてほしいなと思う次第です。 是非、頭の片隅にでもこのような考えを持っていただけたらと思います。 併せて読んで欲しい記事 mamotte運営管理者で理学療法士の平林です。 このサイトはPT・OT・STのリハビリテーションの専門家のみが監修しており。 リハビリのプロの視点から【正しい情報や知識を伝える】事をモットーにしています。 医療は、あらゆる情報が飛び交っており、情報過多の状態です。 その中で信憑性があって、信頼できる情報はどれくらいあるのか?甚だ、疑問を感じる事でしょう。 そこで、当サイトは、リハビリのプロの視点からのみで作成した内容にする事で、【正しい情報や知識を伝えてきたい】と願っています。 このサイトを通じて、あなたの体の症状の悩みが解決できたら嬉しい限りです。 少しでもこのサイトがあなたの力になれるように精進していきたいと想っております。 よろしくお願いいたします。

次の

腰椎圧迫骨折とは?原因や症状、治療方針は?

圧迫 骨折

1、圧迫骨折とは 人間の脊椎は、頭部と体幹を含む上半身を支えています。 脊椎は7個の頸椎(C)と12個の胸椎(T)および5個の腰椎(L)、それに仙椎(S)・尾椎からなり、その一つ一つを椎体といいます。 椎体は意外にもろいので、ちょっとした外傷によって潰れてしまいます。 圧迫骨折は「骨折」という名前がついていますが、骨がポキンと折れるものではなくて、椎体が「潰れる」「ひしゃげる」ことで発生する疾患です。 どこに力が加わったかという受傷機転によっても違いますが、腰椎圧迫骨折は骨粗鬆症がベースにある高齢者に多く、胸椎圧迫骨折は比較的事故などの思わぬアクシデントによる若年者の発症が多く、若干性質が異なります。 臨床では、夜間や明け方にトイレに行こうとして畳のヘリなどの段差につまずいて転倒したり、ベッドから転落して発症するケースが多くみられます。 患者が全く動けなくなってしまった場合、救急車を要請して救急外来を時間外受診し、圧迫骨折と診断を受けても自宅への帰宅が困難で、もめるケースもしばしばあります。 2、圧迫骨折の原因 圧迫骨折は、ベースとなる骨の強さと加わった外傷によって、骨折する場所や程度が変わります。 骨の強い成人男性が、日常生活を送る中で発症することは稀です。 しかし、強いエネルギーの加わるような事故が起これば、いくら屈強な男性でも圧迫骨折を起こします。 一方で、骨のもろい高齢女性の場合は、立ち上がろうとしたときやくしゃみなど、たわいもない日常生活動作だけで発症することもあります。 昨今は圧迫骨折による高齢者の寝たきりや介護問題も多く発生しており、圧迫骨折を始めとした全身の骨折を予防するために、積極的に骨粗鬆症の治療を行うようになってきました。 それでも、患者は増加の一途をたどっています。 また、骨は病気によってもろくなることがあります。 成人男性で骨がもろくなる理由としては、悪性腫瘍によるものがあります。 前立腺癌は男性特有の癌ですが、かなり進行するまで自覚症状はほとんどありません。 ちょっとしたことで圧迫骨折を起こして精査してみたら、前立腺癌による骨転移が発見される・・・というケースも、珍しくありません。 ) 3、圧迫骨折の症状 圧迫骨折を起こすと、背中の突起物である棘突起を順番に指で押していくと、同じ場所で叩打痛(こうだつう)が現れます。 激しい腰痛と背部痛が主たる症状で、歩行や寝返りをうつだけで激痛が走ります。 また、椎体の後方部にまで骨折が及ぶと症状は一層ひどくなり、下肢の痛みや痺れといったヘルニア様の症状、ときには尿が出にくくなったりする麻痺症状も出現します。 この疼痛は、1か月以上続くこともあります。 4、圧迫骨折の治療とコルセット 圧迫骨折の治療は、基本的に安静です。 発症(受傷)後1か月は、骨折部の変形を起こしやすいため、特に注意が必要です。 圧迫骨折の治療には、コルセットを使用します。 コルセットを装着することで疼痛を軽減し、骨の変形を防ぐ効果もあります。 コルセットはよく肋骨骨折で使用するバンドとは違い、硬さや範囲など様々な種類があります。 胸椎圧迫骨折用、腰椎圧迫骨折用、それから硬性・軟性があります。 下の写真は、二つとも胸椎用ですが、硬性コルセットはプラスチック製で、かなり動きが制限されます。 その分、受傷直後には安静のためにこちらを使用することが多くなります。 しかし、長時間座位をとるときには疼痛が出てきますので、コルセットを使用しながら少しずつ日常に戻すことが必要です。 元の生活に戻るようにするには、1年かかることも珍しくありません。 また、高齢者では圧迫骨折による安静を機にADLが低下したり、認知症を発症・悪化させてしまうこともあります。 また、圧迫骨折を発症した高齢の患者は骨粗鬆症の背景を持つことが多いため、再発予防も大切です。 内服や注射による骨粗鬆症の治療を行うことにより、圧迫骨折だけでなく大腿骨頸部骨折等、他の部位の骨折予防にもつながります。 5、圧迫骨折の看護問題 圧迫骨折における治療の基本は保存治療ですので、基本的には入院の必要がないケースが多数を占めます。 しかし、あまりの疼痛に全く動けなくなってしまった、高齢者で1人暮らしの患者など、社会的な意味を含めて入院治療を行う場合も多くあります。 圧迫骨折における看護は、疼痛に対する看護に終始します。 今回は急性疼痛に対する看護問題を挙げてみました。 疼痛の有無と程度 2. 疼痛の生じる行動・体位 3. 疼痛による行動制限の有無 4. コルセット装着の有無と、適切に使用できているか 5. コルセット装着による皮膚障害の有無 6. 疼痛の訴え 7. 食事摂取量 8. 夜間の睡眠状態 本人の睡眠に対する満足度 9. 画像データ 10. 不穏症状の有無 11. 鎮痛剤の使用状況 12. 疼痛の程度により、医師の指示のもとで鎮痛剤を使用する。 安楽な体位を工夫する。 排泄や保清など、必要な範囲でのADLの介助を行う。 コルセットの装着時に介助する。 コルセット着用を促す。 安静度がUPしたら、下肢の筋力低下を防ぐため歩行を促す。 歩行時に疼痛がひどいようであれば、車椅子や歩行器を使用する。 医師の指示のもと、できるだけ早期からリハビリを開始する。 自宅退院に向け外来通院によるリハビリが必要な場合、各部署と連携をとる。 圧迫骨折の治療には安静が重要であることを説明する。 日中は必ずコルセットを着用するよう指導する。 無理な体動は避けるように説明する。 疼痛のひどい場合、ありのまま伝えるように説明する。 家族に病態や安静の必要性、また安静の弊害について説明する。 まとめ 圧迫骨折の治療は、基本的に時間が解決してくれるものです。 それまでの間はコルセット装着と鎮痛剤使用により安静を図ることになりますが、臨床では痛みが軽減するまでの生活がままならず、入院治療を希望する患者・家族が大勢います。 過度な安静によってADLの低下や認知症の発症・悪化がしないように配慮しながら、看護師は疼痛による体動制限への介入が必要となります。 骨粗鬆症の予防治療も進歩していますが、高齢社会において、今後も圧迫骨折の患者は増加することが懸念されます。 参考文献 (一般社団法人日本骨折治療学会|浦山 茂樹) (日本骨代謝学会|2012) jdepo.

次の

圧迫骨折の看護に必要な事とは?注意すべき5つの状態も紹介

圧迫 骨折

<目次>• 圧迫骨折の原因・年齢・性差・部位 中高年に多い骨折で、特に閉経後の女性、骨粗鬆症に伴う場合が大部分を占めます。 しかしながら転落事故など外力が大きい場合、若年者でも発生します。 脊椎の頻度が高いです。 圧迫骨折の症状 骨折した部位の腫脹と疼痛です。 通常初期から激痛となることが多く、救急車で病院に搬送されることも多いです。 骨折による脊髄の圧迫のため、筋力低下、知覚麻痺、直腸膀胱症状(便、尿の失禁など)などが発生することがあります。 その場で撮影も終了し当日説明をうけられるので、整形外科では必ず施行します。 MRI画像。 腫瘍の内部の構造、周辺の組織との位置関係がより鮮明にわかります 圧迫骨折の治療法……安静治療か手術治療 現時点で圧迫骨折の治療として安静療法、手術療法の2つの治療法があります。 この両者を厳密に比較した試験がないので、どちらの治療法が優れているのか判断はできません。 軟性コルセット、硬性コルセットなどで脊椎の安定性を確保して、時間をかけて骨折した部位の安定化を計ります。 <鎮痛薬> ボルタレン、ロキソニンなど非ステロイド消炎鎮痛薬(NSAIDと省略されます)を用います。 ・ボルタレン…1錠15. 3円で1日3回食後に服用。 副作用は胃部不快感、浮腫、発疹、ショック、消化管潰瘍、再生不良性貧血、皮膚粘膜眼症候群、急性腎不全、ネフローゼ、重症喘息発作(アスピリン喘息)、間質性肺炎、うっ血性心不全、心筋梗塞、無菌性髄膜炎、肝障害、ライ症候群など重症な脳障害、横紋筋融解症、脳血管障害胃炎。 ・ロキソニン…1錠22. 3円で1日3回食後に服用。 副作用はボルタレンと同様。 どちらの薬でも胃潰瘍を合併することがありますので、胃薬、抗潰瘍薬などと一緒に処方されます。 5年間、10年間の長期服用で腎機能低下などの副作用がありますので、注意が必要。 まれに血液透析が必要となる場合もあるので、漫然と長期投与を受けることはできる限り避けて下さい。 全身麻酔と入院での治療が必要です。 手術時間は比較的短いのですが、周辺の骨や支持組織が弱いため強固な固定を得るのが難しい場合があります。 合併症も発生することがあります。 長い入院が必要な場合があります。

次の