田んぼは、水が時々入るほうが、肥沃な土地になるので、 石高を最大にして、民の安寧を願うという。 ダムがいいとか悪いとかじゃなくて、ダムの是非を超えて、今、何が起こっているのかをきちんと共有しようというイベントをしている。 しがトコ編集部:その後も降ってたら、どうなっていたんでしょう。
そして平成8年、琵琶湖総合開発事業は終了しました。
そうすると多分、マイナス20cmにまで下がる。
・川があって線路や道路の盛り土がある場所、危ないです。
でもなんとか守らんとあかんっていうので、 限界超えてもまだ頑張ってるんですよ、ここで。
しがトコ編集部:そういうのは、 目で見て、誰でも分かるものなんですか? 瀧先生:今は、見た目には分からないです。 瀧先生:7月の豪雨のときのように、 水が多過ぎる時は堰を閉じて下流に水が流れるのを減らす。
20これを見ると、豪雨になると危ない場所がわかります。
琵琶湖も治水のダムと同じなんですよ、実は。
右岸側はあきらかにオーバースペックという(笑) しがトコ編集部:ちょっとやそっとでは壊れない! 瀧先生:そうなんです。
こうなったらまず水門を閉めます。
まず、水位が上がりましたよね。 だから琵琶湖もぎりぎりだった。
でも、逆に梅雨や台風の季節になると、たくさん雨が降るので、 水位をできるだけ下げて待つ。
しかもそういうところには、人は住まないように田んぼになってます。
瀧先生:これがすごく大きな問題になっていて、 冬に水位が高い時に北風が吹くと、浜崖が起こります。
ちょとカットされてるでしょ? もう僕、これ見た時、泣きそうやったんです。 昔はそんなこと考えずに、プラスマイナス0を目指して操作をされていました。
これは、琵琶湖の下流にある天ヶ瀬ダムの、 なんと13個分にも匹敵するのだそうで、 もう、琵琶湖から溢れ出した水で 滋賀県が沈んでしまうんじゃないのか・・・。
瀧先生:ダムの役割をちょっと復習しますね。
雨がやんだので、今、洗堰を全開して急に水位下げてますよね。
しがトコ編集部:そう言われると見に行きたくなりますね。
近江八幡市のあたりに、ピンク色エリアが点在していますよね。
時間差で上がってくるんですよ。
そうすると、満天の星空と昔の街明かりが完全に再現されるので、昔そこに住んでたおじいちゃん、おばあちゃんも「ああ、わしの家、あそこやった」とか「わしの幼稚園、ここやった」とかって思い出話に花が咲く。
昔の人は、例えば北陸自動車道や新幹線ができる時に、 盛り土の反対運動を、地域の人が起こしています。
そしたら魚が取り残されたり、卵が乾いて死んだり。
彦根藩のほうには、水が行かないように設計されていたり。
(お昼前になって、天気も良くなってきました。