何か理由があるんですかね? 私のおすすめ度. 研修を終えて不破付きの事務官になった惣領美晴の目を通して小説は進むが、この美晴は新人のくせに感情をむきだしにして、自分よがりの正義感で不破の行動を制御しようとしたり、よく考えもせずに質問を浴びせかけたりする。 よく考えてみれば、法律を扱う者としてあたりまえなのであるが、これができないから冤罪が生まれる。 (2018年3月23日 - 3月30日、テレビ朝日系春のミステリーナイト、全2回、主演:)• 一方、これと対照的なのは、弁護士と法廷で争う検事。
20しかし、その過程で捜査資料が紛失 していることの気づく。 捜査を進めると証拠物件のいくつかが紛失していることがわかり、大阪府警全体を揺るがす大きなスキャンダルへと発展してゆく…… 完全無欠の司法マシーン・不破俊太郎が、しがらみを切り捨て真実のみをさらけ出す!どんでん返しの帝王が生み出したニューヒーローに魅了される一気読み必至のミステリー。
新米事務官の惣領美晴は、不破に 対し、感情を剥き出しにするが、 いつも不破に窘められる。
「ポセイドンの罰」(2015年11月30日、TBS系、主演:)• 本書には主人公を取り巻く人物達にも魅力が溢れていました。
ミステリとしての事件そのものは勿論ですが、不破検事自身のことや、しがらみを切り捨てることの真の意味など、先が気になって夢中になって読み進めました。
大阪が舞台なのも新鮮。 』(2014年10月 幻冬舎文庫)• 不破俊太郎(ふわしゆんたろう)、大阪地方検察庁担当検事。
もちろん全員ではないが、それにしても情けないほどの堕落・零落・凋落(ちようらく)ぶり。
【改題】切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人(2014年12月 )• (2017年9月27日、系ドラマ特別企画、主演:)• 自らの流儀に則って調べを進めるなかで、容疑者のアリバイは証明され、さらには捜査資料の一部が紛失していることが発覚。
作家にとっては書き続けていけることこそが一番のステイタスだと考えており、求められることを正確に汲み取り、かつ迅速に世に送り出すということを常に意識している。
『能面検事』 著者:中山七里 出版社:文藝春秋(文庫) 価格:¥680(税別) カテゴリー: 作成者:. 嘲笑的淑女(2016年4月、瑞昇文化、訳:林美琪) - 嗤う淑女• 『ジャッジメント』(2016年6月 祥伝社文庫)• 嗤う淑女(配信:「」、朗読:) テレビ出演• 検事の不破は、全く感情を表さないことで周りから能面検事と呼ばれている。
大阪地検の不破信太郎検察官である。 相対するは組織防衛と体面でこれも顔を強張らせた公務員たち。 刑事モノの王道ではありますが、本作も物語が進むにつれ、検察組織の論理が主人公に無言の縛りを加え始めるとう展開に。
7そこは、事務官惣領さんの気持ちもよくわかるけど、惣領さんも懲りないというか、果敢にも能面不破検事に、質問やら自分の意見やらぶつけすぎじゃない?と途中から思うあたり、私もすっかり中山七里マジックにはまっている。
希波克拉底的誓言(2016年10月、時報出版、訳:劉姿君) - ヒポクラテスの誓い• 著書に『スタート!』『秋山善吉工務店』『ヒポクラテスの試練』『カインの傲慢』『逃亡刑事』『毒島刑事最後の事件』『セイレーンの懺悔』『テロリストの家』『隣はシリアルキラー』『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』『笑えシャイロック』『復讐の協奏曲』など多数。
(2013年6月21日 ・11月29日・2014年11月28日、BSジャパン)• 鬼の哭く里(光文社『』NO. 再見,德布西(2014年7月、野人出版、訳:王華懋) - さよならドビュッシー• 【内容情報】(「BOOK」データベースより) 巷を騒がす西成ストーカー殺人事件を担当している、大阪地検一級検事の不破俊太郎と新米検察事務官の惣領美晴。
淡々として、能面のように表情のない不破は今までの中山作品にないタイプの主人公。
別の記事でも書きましたが、フィクションの世界において、被告人のために戦う弁護士はやや特殊なポジションであり、強烈な個性付けがなされることが多いです。 戰鬥之歌! それならばとヒーローたる公務員を活躍させるのが大衆小説家の役目であり、かくして私心も私欲もなく、唯々職責を全うせんがために邁進(まいしん)する検察官が誕生するに至った。 映画は観るのが専門で、自分で制作したり批評したりすることには興味がない。
2検事という仕事柄、今後、御子柴、渡瀬、犬養といった中山ワールドの人気キャラクターたちと絡ませやすいのも嬉しいですね。 境界線(2020年12月 NHK出版) その他• 追憶夜想曲(2015年12月、獨步文化、訳:李彥樺) - 追憶の夜想曲• 中山七里 2016年12月1日. 2020年10月25日閲覧。
そしていつも3日ほどでプロットを出すが 、その時にはすでに章の構成や物語の山場、最後の一行までが出来上がっており 、本人曰く「あとは頭の中をダウンロードするだけ」なため、日によって執筆の調子が良い・悪いの波も無いという。
替身總理(2017年8月、瑞昇文化、訳:林美琪) - 総理にされた男 英語• 岐阜の自宅とは別に東京に仕事場を持ち、行き来しながら執筆を続けている。
肝心の殺人事件や証拠資料紛失事件の方はというと、これはちょっとあっさりしすぎかも・・・不破というキャラクターの個性を描くのに力を入れすぎてミステリー部分が薄味になったという印象です。
もっとすごい! 10分間ミステリー(2013年5月 宝島社文庫)「二十八年目のマレット」• 晚安,拉赫曼尼諾夫(2014年9月、野人出版、訳:王華懋) - おやすみラフマニノフ• (2011年10月7日、)• そして自分でも書いてみようかと思い立ち、高校時代から創作を始める。 名作名言 一行で読む日本の名作小説(2017年2月 宝島社) メディア・ミックス 映画• 5分で驚く! どんでん返しの物語(2016年6月 宝島社文庫)「アンゲリカのクリスマスローズ」• 内面はまだまだ分からないのであるが、生き方としては私自身の参考にしたいくらいだ。 いや、実在したらその能面ぶりにすくみあがるかもしれない。
(2013年1月26日公開、配給:、監督:、主演:)• 自身と同じ第8回このミス大賞出身作家の、、とはプライベートで同期会を開催したことがある。 【書籍詳細】 書名:『能面検事』 著者:中山七里 発売:光文社 発売日:2020年12月9日 水 定価:本体680円+税 判型:文庫版ソフト. 基本的に取材をしたり資料を読むことは無く 、メモもとらない。
2020年、デビュー10周年を記念して新作単行本12か月連続刊行を実施。
これが大阪府警を揺るがす一大スキャンダルに発展して--。
75 2021 MARCH - ) 文庫解説• そんな中、かつての不破は現在のような能面ではなかったことが明かされ、彼の人格形成に影響を与えた出来事を軸に物語は佳境に入っていくのですが・・・ 全般的に王道の展開でそれほど目新しい要素は多くなかったのですが、個人的にはシリーズ化されると嬉しいなと思いました。
個人的には毒島との対決が見たい気がしますが 笑 シリーズ第二弾、待ってます。 2014年12月12日閲覧。 また、部下の美晴も検察官としての役割や職務を放棄することなく、不破を影でサポートする存在として申し分のない好バディ。
あくまで好みの問題でしょうが、全体の文体が説明的なので、それがお好きな方向けだと思います。 たった一人での戦い、しかし本人は淡々と仕事としてこなす、驚異すら覚える。
ただ、キャラクターの単純さや、結論に辿り着くまでの経緯などは、私には物足りなかったです。
、大阪単身赴任時にファンだったの『UFO大通り』のサイン会に行って初めて生で小説家を見て、「今小説を書かなければ、もう一生書かないに違いない」と思い立ち 、の電気屋でノートパソコンを買い求め 、20年ぶりに執筆を開始した。
哈梅爾吹笛人的誘拐(2017年10月、瑞昇文化、訳:林美琪) - ハーメルンの誘拐魔 御子柴礼司シリーズ• 警察が上げてきた事案をうのみにせず自分で調べ直し、思い込みによる杜撰な捜査をひっくり返し、大阪府警全体の不祥事さえも暴いてしまう。