柳 美里 本。 【書評】居場所を失くしたすべての人に贈る魂の物語:柳美里著『JR上野駅公園口』

作家・柳美里さんが福島につくった本屋「フルハウス」 絶望した人の「魂の避難場所」に|好書好日

本 柳 美里 本 柳 美里

柳さんは震災直後の11年4月にこの地を訪れ、12年2月からは臨時災害放送局でラジオ番組「ふたりとひとり」を開始。 1993年『魚の祭』で岸田戯曲賞、1997年『家族シネマ』で芥川賞を受賞。 震災から10年が経とうとしている今も、市内には放射線量が高い「帰還困難区域」がごく一部ではあるものの、残っています。

それは、完成形となる前に、この場所に皆さんの声や思いを染み込ませたいと思っているからです。

柳美里さん全米図書賞受賞作、「山手線シリーズ」5作目『JR上野駅公園口』が累計30万部突破! 「あとがき」、柳美里さん記者会見動画を公開

本 柳 美里 本 柳 美里

小野: 居場所がない。 祖先の苦労話を語るのは親父の役目で、編み物や繕い物をしながら黙って聞いていたお袋は、その物語に深い愛着を感じているような面持ちだった。

5
曰く、「芥川賞作家の柳美里が南相馬市に本屋と劇場をつくろうとしている。

柳美里のおすすめ本6選【代表的な小説からエッセイまで】

本 柳 美里 本 柳 美里

そこでホームレスには集団就職や出稼ぎで上京してきた東北出身者が多いことを知る。

18
丁寧に誇りを持って、日々の暮らしを営んでいました。 この地に原発を誘致する以前は、一家の父親や息子たちが出稼ぎに行かなければ生計が成り立たない貧しい家庭が多かった、という話を何度も耳にしました。

芥川賞作家・柳美里とあなたがつくるブックカフェ ―福島県南相馬市 本屋「フルハウス」に、あなたの思いを染み込ませたい―

本 柳 美里 本 柳 美里

交通費も宿泊費も出ない手弁当だったので、出演してくださった方のご自宅に泊まらせてもらったり、「泊まりなよ」って声をかけてくれる友人ができたりして。

19
同年12月に日本記者クラブで会見を行った際、柳さんはこう分析している。 2020年11月19日、全米図書賞受賞のニュースが流れると、日本各地の書店には本書を買い求める人が相次ぎ、在庫が払底する事態となった。

作家・柳美里さんが福島につくった本屋「フルハウス」 絶望した人の「魂の避難場所」に|好書好日

本 柳 美里 本 柳 美里

そういう時は、自分のいる世界がすごく狭く感じられて、そこにひとり閉じ込められている感覚になる。 。

6
空は青く張り詰めていたが、地平線に沿って斑 むら のない灰色の層のような大きな雲があるのが見えた。

年収1億円から困窮生活へ――芥川賞作家・柳美里が告白「なぜ、私はここまで貧乏なのか」

本 柳 美里 本 柳 美里

「もう生きていられない」という風に追い詰められたこともあるんです。 受賞後に急遽決定した重版分が、11月30日頃より順次書店へ着荷、ようやく店頭に並ぶと、待ち望んだ読者の手に渡り始めました。 これは私や町の人が想像していたよりも早いんです。

9
ずっと忘れていたふるさとが見えるんです。