死者にしか聴こえないはずのラジオをいま聴いているのだと知った私は、聴いちゃいけないものを聴いてしまっているような気がして、また例の後ろ暗い気持ちを覚えました。
でも、会話が進むうち、彼女がすでに亡くなっていることがわかってくる。
収録された「」は、によってカヴァーが出されている。
これは小説でもあり、「想像ラジオ」というひとつのメディアでもあるのでしょうから。
SPACE SHOWER MUSIC AWARDS(2017年3月7日、) - 司会• 「COOL〜アナタガタリナイ〜」(作詞:いとうせいこう/作曲:)• 11のことについて今まで以上に深く考えさせられます。 想像を電波にしてラジオ放送を文字にするというのも新しく(途中で曲も流れちゃうからね)、いとうさんらしい手法で、たくさんのだれかを代弁し、だれかを励ましたい思いが詰まっているように感じた。
10だから「男がいてこうなってこうなります」なんていう物語はもうとても書けないわけですね、「ので」への憎悪で。
「妄想」と言ってもいいでしょう。
「夜霧のハウスマヌカン」(作詞:いとうせいこう、季秀元/作曲:棚部陽一)『業界くん物語』よりシングルカット• 忘れたくないのに褪せていく記憶。
「想像ラジオ」は想像力が電波であり、マイクであり、スタジオでもある不思議なラジオ。
文庫版は初版の2015年の刊行から 今に至るまで、 多くの人の感動を呼び、 そして読み続けられています。 あらすじ 東日本大震災を下敷きにした物語です。 もう1度チューニングしなおそ。
11スポンサーリンク いとうせいこう『想像ラジオ』 想像ラジオは私たちに語り掛けている この作品の 『想像ラジオ』という番組 および作品は誰に人の死について 考えさせているのでしょうか。
時々混線するかのようにボランティア参加者の耳に届く想像ラジオ。
『怪しの世界』紀伊国屋書店() 、と共著 共著 [ ]• 音楽 [ ] 1980年代、日本にカルチャーを広く知らしめ、本格的に・ミュージックで表現したアーティストの一人である。
(偉そうですが……). 渡辺祐『ラップのことば』P-Vine Books刊、2010年4月2日発行(254ページ)• 本なのに、ラジオ?と 思ったあなたもいるかもしれません。
生者が想像する死者の声、死者が生者に発する声を、ラジオという一方通行のメディアの形で表現する『想像ラジオ』。 『ワールズ・エンド・ガーデン』新潮社( ・第4回候補作)、のち新潮文庫、のち河出書房新社より「いとうせいこうレトロスペクティブ」シリーズ収録• かわいそう。
5その傍ら、がパーソナリティだった時代の「」では「穴ほりマン」として中継レポーターを務めていたこともある。 いとうせいこうは、 誰の耳にでも届くはずの 想像ラジオという形で 語り掛けているのかもしれませんね。
人間は死んだら切り離されてしまうものじゃなくって、生者と死者は互いに互いの存在を必要としながら共生しているんだなーって気づきました。
今、同じような題材で文章を書いてます。
受賞歴など 第26回三島由紀夫賞 第149回芥川龍之介賞候補 第35回野間文芸新人賞受賞 第10回 ダ・ヴィンチ OF THE YEAR 2013 「キノベス!2014」1位 第11回本屋大賞第8位 本をチェックする. 生きている者にできることはあるのか。
現実は「ので」で示すほど因果関係の通りがいいわけじゃないって思うと、文章がつながるということ自体も嫌になっちゃう寸前だった。 その作者に対して、 死者の気持ちを代弁しているなんて想像をするのは傲慢だと思われる方がいらっしゃるかもしれません。
17再婚しているが、そのことを出演する番組スタッフに伝えていない。
・アークの目的は果たされるのか。
また、世界はいま未曾有の災禍に見舞われています。
それをずっとこれまで言われてきたんだけど、自分では感覚的に無理を感じていたんです。
彼は「想像」という電波を使って、「あなたの想像力の中」だけで聞こえるラジオ放送を続けている。 共感する。 脚注 [ ] [] 注釈 [ ]• また、いとうさんの活躍はこれに留まらず、実は日本のHipHopの創成期にも非常に重要な役割を果たされており、今も口ロロ(くちろろ)というグループにてMCを張り、多くの日本のHipHopミュージシャンから現役で熱くリスペクトを受けている方でもあります。
『他流試合 兜太・せいこうの新俳句鑑賞 』 新潮社 2001• 第20回 () 「忘れられる過去」 ・ 「」 第21回 - 第30回. ご覧いただきありがとうございます。 先の戦争や、東日本大震災など、 たくさんの人の死は風化されては いけないはずです。
月曜日担当()• (夏みかん さん/12歳 女性) いい本でした。
本当にためになった。
作家のと共に、文学理論や古今・国内外の小説・批評をネタにした「文芸漫談」を行っている。
『解体屋外伝』講談社()のち講談社文庫、のち河出書房新社より「いとうせいこうレトロスペクティブ」シリーズ収録• この小説はそうした『間違っている』人々に対して、『想像しろよ!』とアジるだけに終わってしまっている。
14——第二章 「遺体はしゃべりませんよ。 まずはこの本の基本情報について簡単にご紹介させていただきます。
10年を迎える今だからこそ再読すべき小説。
- (2007年10月11日アーカイブ分)• 今でもこの本の言葉は強く生きる「私たち」の想いで溢れている。
を経て、へ進学。