将棋ファンならもちろん、ブームを契機に将棋のテレビないしウェブ中継を見始めた人もなじみがある名前だろう。 三浦九段は17分考えて桂を打ち、さらには金を前に進めて攻めていきます。
4名古屋市にある杉本さんの部屋で、杉本さんのお弟子さんが、豊島将之七段(当時)と練習対局をするという。 例えば藤井が「豚キムチうどん」を注文したなどと報じられるとすぐに、多くの視聴者からの電話が注文を受けた店に殺到し、藤井と同じメニューを注文する。
先崎九段は「奨励会に入ったのは杉本さんの方が早い。
藤井:願ったらキリがないので、与えられたものでやっていくしかないです。
でも藤井二冠の場合は、その段階でもう自分の中でピークに達していたということでしょうね。
行方さんが「いま我々の業界では有望視されています」と言うと、そばにいた杉本さんは「今は業界で有名。 和気あいあいとした雰囲気で藤井二冠もそんなに真剣ではなく、勝ったのもたまたまなのですが、ウケが良いかなと自己紹介で話してしまいました」と伊藤さんは笑う。
ただ、杉本さんの好意の本当の意味を得心したのは、ずっと後のことだった。
1995年12月22日、順位戦という舞台で対穴熊藤井システムが登場しました。
杉本:ひとつ聞きたいのが、1年前の王将リーグの挑戦がかかった最終の広瀬戦で、角換わりでなく矢倉を選択したときには驚いた。
「師弟戦が実現したら、どんなに師匠が喜ぶか知っていた弟子が、奮戦。 異次元の天才はこの先、どこまで突き進んでいくのでしょうか。
そこまで無理をしない方がよかったか。
なお、藤井システムを発動するかどうかは四間飛車の権利です。
藤井王位・棋聖も相当すごいけど、これはこれで神でしょう」 本田「いやあ、そうですね、これはもう・・・」 杉本「これはすごいね!」 80手目。
それ(順位戦22連勝)に関しては自分としてはまったく意識していないことなので、また、次の一局に新たな気持で臨めればと思います」 藤井二冠は2回戦で稲葉陽八段と対戦します。
この攻めは強烈で、第一号局のように短手数で一気に攻め倒せてしまうこともあります。 杉本はその歩みをしっかりと見つめようとしている。 年齢差や職業を超えて将棋仲間ができるというのはそういうことだと思います」 新聞などの観戦記には、相手の気持ちを考える習慣がついている棋士だからこその気配りが行き届いたエピソードがよく紹介されている。
8B級1組でまた今後も厳しい相手が続くと思うので、よりいっそう気を引き締めていかなければいけないな、というふうに思っています。 。
そのこころは、人と将棋を指すことで相手の気持ちを察する力を育てられるところにある。
藤井が泣くのを見たのはそれが最後です。
「リーグ戦は、最後、終わるところまでが勝負。
今は桂馬というよりも角行の方が好きなんですが(笑)」と冗談めかしたが、楽しかったからこそ将棋に打ち込めたのだった。
たくさんの駒があって配置を考えたりするのは、サッカーがすごく似ていると思う。 そのため、玉は一段目のまま待機します。
杉本師匠が示した手をそのまま盤上に表しました。
杉本七段が登場する際には、枕詞のようにこんな説明を聞いたのではないか。
秒読みでたたき合うのはテニスの感じです。
加藤の愛称である「ひふみん」だって、先の新語・流行語大賞候補になりトップテン入りを果たした。
8藤井さんの同じ趣旨の答えを何度か聞くうちに、藤井さんは師匠に余計なプレッシャーをかけたくないと思って、あえて素っ気ない感じの受け答えに終始したのではないか、と思い至った。
離席中にはこんな「笑い話」も。
5月13日。
弟子の勝利を見届けた師匠は、しばらくすると控室に引き揚げた。