ドラゴンクエスト ユア・ストーリー ネタバレ。 映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』ネタバレ感想 賛否あってもガンガンいこうぜ!│今日も映画ですか?

ドラゴンクエスト ユア・ストーリー

ドラゴンクエスト ユア・ストーリー ネタバレ

釈然としない... それがこの「 ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」を見た 素直な感想でした なぜ私がこんな感想を持ったのか、順を追って解説していきましょう まず前提として、私はドラゴンクエスト5の主題は 『あなた自身の成長譚』 だと思っています(これは以前の記事でも近いことを書きましたね) 自分で色々な選択をすることで、目標や憧れに近づいていく その中で別れや出会いを経験し、世界の不条理さをも知ってい く しかし、世界の不条理さを知りながらも 人のやさしさを知り、世界や人のすばらしさを再認識する そんな 『自分の思い出』 として一生記憶に残る 私自身の物語です だからこそ私は、この映画にその感動や、それへの称賛が込められているべきだと思いました 逆に言えば、それさえ主軸においていれば、多少物語の改編やカットがあっても仕方ないと思っています... さて、ここまでが映画を見る前の思いや感想です そのうえで、なぜこの映画を観た感想が 『釈然としない』になってしまったのかを解説していきましょう まずこの映画の批評をするにあたって、良かった点を述べていきましょう 箇条書きにすると ・映像が美しく、戦闘などは素直にかっこよかった ・SEやBGMを効果的に使っていた ・物語的に面白くなる改変や掘り下げがいくつかあった ・尺の都合によるカットや改変も上手くまとめられていた... しかし 世間でめちゃくちゃに叩かれている映画でしたが、実は 良かった点はすごく多いんですよね では上から順にざっと解説していきましょう まず映像についてですが、これに関しては 流石の一言です 美しいキャラクターや背景 あとはモンスターの質感もよかった(特にスライムの透明感が好き) そしてなにより戦闘! 疾走感や緊張感があるのはもちろんですが、 呪文の描写がめっちゃいい! 物語の中で『バギマを使って敵の羽を攻撃する』と言うシーンがあるのですが これによって敵の羽に傷が付き、バランスを失います そのスキに勝負を決める、と言った 『もし現実で呪文が使えたらこう使う!』 と言った妄想を一つの形として映像にしてくれています 続いて音楽関連について これもめちゃくちゃ頑張って使ってくれたな、って印象です ドラクエのBGMが素晴らしいのは皆さん周知の事実だと思いますが、それと映像とが組み合わさるとこんなにカッコいいんだ... とBGMの良さを再確認しました そして頑張っていたな~と特に思ったのがSE(効果音)です ドラクエを象徴する音楽は、何も長いBGMだけではありません 『何かを発見した時』 『アイテムをゲットした時』 『仲間が加入した時』 などなど... 個性豊かなSEが世界を彩っています そんなSEが違和感なく映画に盛り込まれており、思わず頬がほころんでしまいます そして改変 これは賛否両論あると思いますが、私は頑張って改変していると思いました 最後の決戦で 『ヘンリー王子が駆け付けてくる』など思わず胸が熱くなりましたし 何より 『フローラが主人公に本当の気持ちを察し、裏で暗躍する』と言った改変は、キャラの魅力をより深く掘り下げる改変と言えるのではないでしょうか (フローラ可愛かったな... ) ただ、原作をやらないとわからない改変もあるのでそこは注意が必要です そして最後、尺の都合によるカットなどをかなり頑張っていた点です 先ほど述べた改変にも通じるのですが、どうしても尺の都合上カットや改変を多く行わなければいけません しかし、このカットや改変をうまく合わせることで 『物語として は違和感なく見進めることができるようにまとめている』 という点は確かな努力を感じました... 流石に露骨過ぎましたかね? そうなんですよ、ここまで聞くと素晴らしい映画にも思える 「 ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」 そんな映画が酷評される理由のヒントがこの 『カットや改変』に潜んでいました 実は 『物語としては違和感なく話をまとめているカットや改変』 原作をプレイした後だと 「(あれ?ここカットするんだ... 「全てVRゲームの出来事で、それを主人公が体験してるだけでした!!!」 『は... ?』 ってなりますよね 私もそうなりました もっと詳しく、物語に沿って説明していきます (セリフ回しが実際言っていたものと異なる可能性がありますがご了承ください) 最終決戦を迎えた主人公一行ですが、何とかゲマを倒します しかしゲマは最後の力を振り絞り、マーサの死体から力を吸い取りミルドラースを呼び寄せよせるための門を開こうとします それを止めるべく、仲間たちの協力のもと、天空の剣を使い門を閉じることに成功します! やった!これでハッピーエンド!! と思ったのもつかの間 閉じたはずの門から明らかに 世界観にそぐわないポリゴンの塔の様なものが飛び出してきます(マイクラの黒曜石で作った塔みたいなやつ) そして、それと同時に 『主人公以外の世界の時間が止まります』 私はこの時点では 「ミルドラース登場の演出かな?でもそれだったら止まった時間の中で動けるのは勇者である息子なんじゃないの... ?」 とか思ってましたね そして、その予想通りミルドラースが現れます しかし、明らかに様子がおかしいです もう明らかに見た目が違います、ゲマもゲーム版とは見た目が変わっているのですが、向こうははっきり元がわかるようなデザインでした こっちは明らかに見た目がミルドラースのそれとは違います 今飛び出してきた塔と言い... 世界観にそぐわないデザインです そして、『ソレ』に向かって「お前はミルドラースか?」と尋ねる主人公 それに対し『ソレ』は 「そうです、しかし正しくはミルドラースのデータを借りたウイルスです」 と言い放ちました はぁああああ~~~~~????????? 意味が分からん ホント意味が分からん... 混乱してる私に向かってミルドラースは続けます 「この世界はゲームであったこと」 「主人公はそのプレイヤーであること」 「最初フローラに出会ったときの恋心も主人公が設定として付けたものであったこと」 そんなことを淡々と言いながら 天空の剣から始まり、この世界の あらゆるものを消していきます そして「なぜこんなことをするんだ!」と叫ぶ主人公に向かってミルドラースは 「私を作った人物がこのゲームが嫌いで仕方なかった」 「だからすべてを消している」 そして 「もう大人になれ... 書いてて辛くなってきた とりあえずこの先の展開をざっと書きますと その後「実はワクチンプログラムだったスライム」が助けに入り、このゲームへの気持ちを語りながらミルドラースを倒します そして主人公は 「間もなくこの物語は終わる、だけどこの世界は確かに存在した、そして僕は... 」 「勇者だったんだ」 と言って映画終了です 嘘だと思うでしょ? これ全部マジなんですよ そりゃ叩かれますよね... って思います しかも先ほど述べたように『原作やってるとより面白くなるポイントやわからないポイントがある』と言う点がさらに罪深い... そこに注目して映画に入り込んだ人ほどつらいですからね... ただね? 制作者のやりたかったことはすげえわかるんです 言ってることもそこまで間違っているわけじゃないし 伝えたかったこともすっごい良く伝わってくる 私も普段動画を制作している身なので、制作者側の気持ちになるとなんでこういうストーリーになったかが良く分かります でもそれを原作のある映画でやっちゃダメでしょ しかもさっき言った通りRPGでこんなこと 自分の伝えたい思いより作品が与えた体感や視聴者の気持ちを考えないとダメなわけです ハッキリ言って完全に最後の10分は『制作者のエゴ』ですよ まず、この映画の監督や脚本の方、原作をやってないらしいんですよ でも、原作へのリスペクトを感じる部分も確かにありました これは予想なんですけど、おそらく 「ゲーム制作陣から話を聞いて映画を作った」 のではないでしょうか この作り方、間違いではないんですが 正解でもないんです だって、この映画を見るのは我々 『ゲームプレイヤー』なんですよ だったら本当は 『ゲームをプレイして感じた感動』を映画に落とし込まないといけないわけじゃないですか? でも実際にゲームをプレイはしてない だから制作者に内容聞きかじって上辺をなぞる作り方になったんだと思います それで微妙な違和感があったんですね だってターゲットと言うか、 視点が視聴者を向いてないんだもん この向く方向の間違いが全体のズレを作り それが視聴者の釈然としない思いを生み 結果としてこの大不評につながったんだと思います 今回の教訓として 『誰のためにどんな物語を作りどんな思いをしてほしいか』 これがはっきりしていない作品は少なくとも原作アリではやってはいけない という事がハッキリわかりました なので総評としては 『最後の10分までは良い映画だった、そのあとは思い入れが深いほど見てて辛くなる。 そして見てもらいたい相手の気持ちを考えない作品は他がどんなに良くっても失敗するという教訓を与えてくれる映画』 って感じで今回の企画を締めさせていただきたいと思います 長いレビューや生放送でしたが最後までお付き合いいただいた方々は本当にありがとうございました。 【一連の記事まとめ】 前置き 前編その1 前編その2 後編 ここ (その他ブロマガでやってほしい企画やゲームがありましたらコメントでご意見ください) これはドラクエ5の映画ではないと思う。 この映画は子供の時にドラクエ 特にドラクエ5 をプレイしていた人の映画であり、視聴者ターゲットも同様にドラクエ 特にドラクエ5 をプレイしてた人達だと思う。 映画の宣伝からして間違っていたと思う。 ドラクエ5の映画として宣伝してるように見えるので最後が叩かれる。 プレイしていた人達に「懐かしいな~。 子供の時どハマりしてたな~。 」と思わす程度の見せ方にしとかないと勘違いされる。 この映画は懐かしいと思わせるにはかなり効果があったと思う。 映画を見る前にブログ主のようにプレイする者もいれば、私のように観終わった後でプレイしている者もいる。 影響力大である。 宣伝方法や内容があと少し違う形で世に出ていたらもしかしたら世間からも評価の高い映画になっていたかもしれないと思うと残念だ。

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映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』は衝撃の展開!?伏線とメッセージ性をネタバレ考察【ドラクエ5が3DCGで映画化】

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豪華キャスト&監督 リュカ(主人公):佐藤健 ビアンカ:有村架純 フローラ:波瑠 ヘンリー:坂口健太郎 パパス:山田孝之 他にも:ケンドーコバヤシ、安田顕、古田新太、松尾スズキ、山寺宏一、井浦新、賀来千香子、吉田鋼太郎 今回映画になったのはゲームの中でも人気がある「ドラゴンクエスト5 天空の花嫁」がベースになっています。 話題の人気俳優&女優陣がキャラクターたちに命を吹き込みます。 山田孝之は過去にドラゴンクエストシリーズで声優を務めたり、お馴染みの「勇者ヨシヒコ」の勇者として有名ですよね。 佐藤 健はアクション映画などで大変人気ですが、実際の声優としての実力はどうでしょうか? 過去、仮面ライダー電王にてスーツを着た後の声を担当したことなどがありましたが今回はどのような力を発揮しているか楽しみですね。 総監督は「ALWAYS 三丁目の夕日」や「アルキメデスの大戦」の山崎貴監督です。 そして音楽は「ドラゴンクエストシリーズ」の楽曲を担当している、すぎやま こういち。 彼がいなければこのドラゴンクエストの世界観んはこんなにも色鮮やかにならないでしょう。 結婚相手 ネタバレあり ドラゴンクエストシリーズを愛してやまないファンからすれば、一番気になるところはフローラとビアンカのどちらと結婚するかというところではないでしょうか。 リュカが結婚相手に選ぶのは、想いを寄せていたフローラにプロポーズをします。 このまま結婚する流れになるかと思いきや、リュカが泊まっていた宿で一人の老婆がリュカの前に現れます。 その老婆はリュカにある物を渡します。 それは自分の本心を引き出す薬、リュカはそれを飲み気付きます。 自分が本当に好きだと思う相手は普段から本音で言い合えるビアンカだったとリュカは気付きました。 フローラが可哀想ですがリュカはフローラにプロポーズをなかったことにすることを話し、フローラとの婚約がなくなったことでビアンカに改めてビアンカに想いを告げます。 そして二人は結婚しますが、この結末はフローラが望んだことでした。 何故なら宿屋でリュカの前に現れた老婆はフローラだったからなのです。 リュカの本当の気持ちに気付いたフローラは、彼が自分の気持ちに気付けるように一肌脱いでの行動で、リュカを大事に想っているからこその行動だったと言えるのではないでしょうか。 原作にはないこの展開、ファンからすれば驚きの展開ですね。 ユア・ストーリーののオチやラストは? ネタバレあり この作品では実は意外な展開が待っています。 まずは「ドラゴンクエスト5 天空の花嫁」が映画になるということで、この作品が原作のまま物語が進むと思われた方は大変多くいたのではないでしょうか? 実は私もそう思っていた内の一人です。 クライマックスでリュカVSミルドラースの展開ではなく、まさかゲームプレイヤーVSウイルスというこの衝撃的な展開を誰も予想していなかったはず。 このゲームの中で起きているストーリーと思いきや、これはプレイヤーがゲームにのめり込んでいるような話だったのです。 ウイルスは主人公に「大人になれ」と言いますが、その言葉には深い意味がありました。 あなたはドラクエ5をプレイしていた頃、どんな気持ちでプレイしていましたか? ドラクエ5をプレイしていない人でも、どんな気持ちでゲームをしていますか? 現実に目を背けてゲームの世界にのめり込んでいた人、友達や家族と盛り上がったりした人、いろんな理由があってゲームの世界観に没入した覚えはゲームをしたことがある人には経験があるのではないでしょうか。 このドラクエシリーズに限らず、親からはゲームよりも勉強、大人がゲームばかりやっているだけで人間性を判断されたり、今も昔もよくあることでしたね。 でも、そんな中で楽しんだゲームに時間費やして得たものを「青春」と感じていた人も中にはいたのではないでしょうか。 自分が楽しんでいたあの頃を思い出させてくれるようなこの映画、副題となっている「ユア・ストーリー」はこの映画を観た方々のストーリーを表しています。

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ドラゴンクエスト ユア・ストーリーのレビュー・感想・評価

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国民的人気RPG「ドラゴンクエスト」が3DCGアニメーションになった、映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』がついに公開となりました。 総監督には「ALWAYS」シリーズの山崎貴、監修に「ドラクエ」の生みの親・堀井雄二が携わっており、公開前からファンの期待値は高まっていました。 しかし、物語後半の展開はあまりにも衝撃的!観終わった人に、大きな動揺を与えました。 未鑑賞の人は十分に気を付けて、読み進めてください。 ネタバレを見る リュカとヘンリーは奴隷として10年間もの間、働き続けました。 しかしある日、ヘンリーが死体に紛れ込んで逃げ込むという作戦を思いつき、2人は脱獄に成功するのです。 ヘンリーと別れたリュカは、父の遺した日記を読み、「天空の勇者」を探す旅に出ます。 メキメキ実力をつけた彼は、キラーパンサーとなったゲレゲレと再会し、新たな仲間スライムのスラりんを連れ、次の町サラボナへと向かうのでした。 サラボナで待ち受けていたのは、フローラ、そしてビアンカとの再会でした。 街を支配していたブオーンを、ビアンカと協力して倒し、屈服させることに成功。 その後ビアンカと結婚し、子供をもうけます。 しかし彼らの家は、ゲマたちに狙われてしまいました。 ゲマはビアンカを攫うために動いていたのです。 彼女を助けようと交戦するリュカでしたが、ゲマによって石にされてしまいます。 また、魔界への門を開けることを拒んだビアンカも、ゲマによって石に変えられてしまうのでした。 それから、8年の月日が流れます。 ネタバレを見る リュカとビアンカの息子アルスは、両親が石に変えられてしまってから8年の間、サンチョに育てられていました。 彼はリュカの石化を解くことに成功。 しかしそこにギガンテスの群れが現れ、ピンチを迎えます。 リュカはとっさに「天空の剣」をアルスに渡すと、彼はその剣を抜き、ギガンテスを一瞬で片づけてしまいました。 「天空の勇者」はアルスだったのです。 彼らは、マスタードラゴンを仲間に引き入れて、ゲマのいる城へ向かうことに。 あまりにモンスターが多く苦戦しますが、ヘンリーが軍隊を率いて駆けつけ状況は優勢に。 そして、リュカとアルスはともにゲマを打ち倒すことに成功するのです。 魔界の門を閉じるため、門の中に「天空の剣」を投げ入れたアルスでしたが……。 ネタバレを見る アルスが魔界の門に「天空の剣」を投げ入れた瞬間、世界が静寂に包まれます。 すべての動きが止まってしまった世界で、リュカだけが意識を保っていたのです。 そこに、ついに魔王・ミルドラースが姿を現すのですが、我々の知っているミルドラースの姿ではありませんでした。 彼は、「お前がミルドラースか?」というリュカの問いかけに対し、厳密には「ミルドラースのキャラクターコードを装ったコンピュータウイルスだ」と答えます。 実はこれまで描かれてきた物語はすべて、「ゲームの中の世界」の出来事だったのです。 主人公はリュカという名前でこのゲームをプレイしていることを、思い出します。 ウイルスは「こんなのはただのプログラムだ、大人になれ」と主人公に言い放ちます。 しかしこの世界が「俺にとってはもう一つの現実だ」と、ウイルスに立ち向かう主人公。 彼の攻撃にギリギリで耐えているところに、なんとスラりんが駆けつけます。 実はスラりんは、このゲームを監視するアンチウイルスプログラムだったのです。 スラりんの助力もあって、ウイルスを倒した主人公。 彼はリュカとして、最高のハッピーエンドを迎えたのでした。 ネタバレを見る リュカは、もともと好意を寄せていたフローラにプロポーズします。 このままとんとん拍子に幸せな家庭を築くのだろう……。 と思われましたが、リュカが泊っていた宿屋にある老婆が現れます。 老婆は、自分の本心に気づく薬をリュカに渡すのです。 その薬を飲んだ彼は、自分が本当に好きなのは、なんでも気兼ねなく言い合える相手であるビアンカだと気づくのです。 その後、フローラの住む城へプロポーズを取り消しに行ったリュカ。 改めてビアンカに告白し、2人は結婚します。 この流れはフローラが可哀そうな展開ですが、実はフローラが望んだことでした。 宿屋でリュカの前に姿を現した老婆は、彼女が魔法で変身した姿だったのです! リュカの本当の気持ちを察したフローラは、彼が本当の幸せをつかめるように、自らがフラれる道を選んだのでした。 ネタバレを見る 物語のクライマックスで、ミルドラースの代わりに現れたのは、ゲームに忍び込んだウイルス。 その衝撃の展開に、観客は驚いたことでしょう。 この展開には、いくつかの伏線がありました。 一つ目は、映画がゲーム画面で始まること。 ドット文字が画面に映し出され、ストーリーのあらましが語られます。 その後リュカが生まれる場面までは、懐かしのゲーム画面でストーリーが進むのです。 ゲームファンの心を掴む演出かと思いきや、実は主人公がゲームのプレイヤーであることが匂わされていたのです。 次に、リュカが自身に「じこあんじ」をかけていたことが分かるシーン。 老婆 フローラ が渡した薬によって、リュカがビアンカへの気持ちに気づく場面では、彼の深層心理が映し出されます。 その時、「じこあんじ」というドット文字が出現するのです。 これは、ゲームをプレイする直前に主人公がかけた自己暗示でした。 いつもビアンカを選んでしまう彼は、今回こそフローラを選びたいと発言した際、それがゲームの設定に影響を及ぼしたのです。 また、登場人物の発言にも、ところどころに伏線が隠されていました。 「今回のミルドラースは……」など、まるで敵の設定が数パターンあるかのようなセリフが登場します。 主人公がゲームプレイヤーだったというメタ的な構造は、賛否両論に分かれるところだとは思いますが、散りばめられた伏線が一気に回収されるので、鳥肌級の快感があります。 ネタバレを見る クライマックスでは、リュカVSミルドラースではなく、ゲームプレイヤーVSウイルスという衝撃的な展開となった本作。 ここには、ただ物語を斬新にするというのではなく、重要なメッセージが隠されているのではないでしょうか。 ミルドラースの代わりに現れたウイルスは、主人公に「大人になれ」と言い放ちます。 その意図は、この世界は所詮ゲームの中なのだから、現実の世界に勝る価値などない、というもの。 しかし主人公は、ゲームに夢中になっていた頃を思い出します。 そして「ドラクエ」の世界は、自分にとって「もう一つの現実」だと言い返すのです。 実際に「ドラクエ」をプレイしていた人たちにとっては、経験があることでしょう。 現実の嫌なことを忘れられるほど世界観にのめり込み、青春時代の一部を彩った「ドラクエ」。 昨今では、「ドラクエ」に限らずゲームをプレイする人が多数です。 多くの人には、青春時代を捧げた何かがあるはずです。 ゲームだけではなく、勉強にしろ、スポーツにしろ、誰もが「主人公」だった時代が……。 本作はそんな時代を思い出させ、思わず胸が熱くなります。 副題になっている「ユア・ストーリー」は、まさに観客自身のストーリーを表していたのです。 今回、フル3DCGで映画化される『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』の総監督は、山崎貴が務めています。 山崎は、実写映画「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズなどで知られていますが、日本のVFX 視覚効果技術 の第一人者でもあり、2014年にはフル3DCGアニメーション映画『STAND BY ME ドラえもん』の監督を務めました。 山崎は今作のオファーについて、実は4年前に受けており、その時はゲームと映画というメディアの違いを考慮して一旦断ったことを明らかにしています。 しかしその後、映画製作について試行錯誤しているうちに、今作を映画化できる術を思いついたそうです。 ゲームはプレイヤーそれぞれのイメージや思い入れが違うので、最適解を見出だすために多くのドラクエファンに取材したといいます。 「皆さん凄く真剣に語ってくれるので、それが励みにもなりつつ、こんな熱量の人たちを相手にしなくてはいけないのか……、と少し恐ろしくもなりました 笑。 」とコメントしています。 『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』には、監修として「ドラクエ」シリーズの生みの親である堀井雄二が参加しています。 ライターからゲームクリエイターに転身した堀井は、1986年にファミコンのゲーム『ドラゴンクエスト』を世に送り出した人物。 ゲームと映画では違う部分がありつつも、このタイトルにはマッチしている」と語っています。 ゲームをやったことがない人でも、おそらく聞いたことがあるであろうドラクエの音楽。 特にオープニングで流れる『序曲』や、それを行進曲にアレンジした『ドラゴンクエストマーチ』は、今や吹奏楽でも定番になっています。 そんな印象的な音楽を作曲したのは、作曲家のすぎやまこういち。 フジテレビのディレクターから作曲家に転身したすぎやまは、『帰ってきたウルトラマン』の主題歌やザ・ピーナッツの『恋のフーガ』、ヴィレッジ・シンガーズの『亜麻色の髪の乙女』 2002年に島谷ひとみがカバーしリバイバルヒット など、多くの名曲を生み出した人物です。 「ドラクエ」シリーズでは、全作でゲーム内音楽のほぼ全てを担当。 「ドラクエ」とは切っても切れないすぎやまの音楽は、もちろん映画でも使用されています。 ところどころに懐かしの音楽が散りばめられていて、懐かしさと感動が押し寄せてきます。 物心ついた頃から海外ドラマを見つづける、下町生まれグラムロック育ちの猫の小間使い 写真は我が家のおぼっちゃま。 学生時代は演劇をしていました。 趣味は観劇、編み物ほか手芸と酒と夜更かし。 CSではスターチャンネルを流しっぱなしにするのが好きです。 アメコミ映画からミニシアター系までなんでも観ます。 特に好きなジャンルはミステリー、サスペンス、SF、ファンタジー。 ミュージカル映画も大好き。 体内には『ロッキー・ホラー・ショー』の血が流れています。 人生で一番衝撃を受けた映画は『メメント』。 好きな海外ドラマは『ドクター・フー』、『SHERLOCK』、「アメホラ」、『ウエストワールド』など。 今後は解説・考察記事なども書いていきたいと思っています!.

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