そして この塩素原子がオゾンを分解する原因物質となる。 オゾン層の保護と対策 モントリオール議定書・ウィーン条約 1985年に国連環境計画を元に、オゾン層の保護を目的として決められたウィーン条約と、その原因物質の特定や規制を行うために発行されたのがモントリオール議定書です。
さて、今回のテーマのオゾン層破壊がどうなっているか視てみましょう。
冷蔵庫やエアコンは買い替えの時にはフロン回収の手続をし、ノンフロン冷蔵庫を買う• 最近では,差分吸光レーザーレーダーや赤外吸光,ミリ波分光などさまざまな手法によるオゾン観測もいくつかの研究グループによって行われてきています。
従って赤外線の影響に限っていえば、オゾン層破壊が起こってオゾン量が少なくなればその温室効果の影響は小さくなり、地表の気温を下げるように働きます。
6%が通り抜けて来ます。
現在のように成層圏大気の塩素濃度が高い状況では、この極成層圏雲の増加によって塩素によるオゾン層破壊が加速されると考えられます。 図6 動植物や物質への影響 *出典3:NPO法人 ストップ・フロン全国連絡会「第1章 オゾン層ってなんだろう?」p15 オゾン層が破壊されることで有害紫外線の影響を受けやすいプランクトンや様々な動植物の成長が妨げられ、食物連鎖をさまたげる恐れがあります。
(ウ)1995年12月 議定書第7回締約国会合(ウィーン会合)• まずは人の体について説明します。
ほとんどの植物は、UV-Bの影響を低減させるためのメカニズムを持っています。
オゾン層の破壊が進むと、より強い有害な紫外線が地球上に降り注ぐことになり、皮膚がんがさらに増加します。
このフロンを使って、世界中で冷蔵庫やエアコンが作られ、人々は快適な生活を手にするようになりました。 かつてオゾン層が存在しない地球には太陽の紫外線が直接降り注ぎ、生き物が存在しない不毛の土地でした。 用途 特徴 フロン・特定フロン 冷却・発砲・洗浄など 安定した物質で、オゾンを分解する性質がある。
8その後は拡大傾向が緩やかになっているものの、依然として大きい状態が続いています。 先述の通り、オゾン層の破壊と地球温暖化を抑止する対策を両輪で進めていくことが、地球の環境改善に効果的といえるでしょう。
また、海外ではフロンの排出抑制に関して各国独自の法規制が導入されています。
冷蔵庫、エアコンなどに使われる部品の一つに冷媒というものがあります。
オゾン層が破壊されているという例でよく言われるのが、南極域上空に現れたオゾンホールです。
車好きの私としては、ロータス社を作ったコーリン・チャップマンが最初に頭に浮かびます。 今、人類が作り出したフロンなどのオゾン破壊物質により、オゾン層が破壊され、危機的な状況になっているのです。
14だからこれ以降のエアコンなどの商品においては、フロンガスを使っていないものがほとんどです。 破壊が進むと、強い紫外線がオゾン層に吸収されずに地表に届くため、皮膚がんの原因になったり、生態系にも悪影響を及ぼしたりするとされています。
注2 先に示したおおよその見積もりの0. 紫外線は、成層圏オゾン:オゾン層により、太陽光線外からUV線を部分的にふるいにかけ、はずします。
紫外線と言う光がどうして体に悪いかと言えば、UV-Cは軟エックス線に次いで周波数が高い電磁波で、身体深くまで入り込んで細胞を壊し、遺伝子を損傷します。
オゾンホールの面積は南極大陸がすっぽりと入ってしまうほどの大きさです。
南極の上空では、このオゾンの層が薄くなっているオゾンホールと呼ばれる場所がありま す。 このドブソン分光光度計は,現在でも世界のオゾン観測網の主力機器です。
図2の衛星観測によるオゾン全量の分布図によると、南極や南半球、赤道近くはオゾン量が少ないことがわかります。 今後はそのようなことがないように、家電はちゃんとリサイクルし、フロンガスについてもきちんと処理してもらう必要があります。
経済産業省 環境省 「特定物質の規制等によるオゾン層の保護に関する法オゾン層保護法 の一部を改正する法律案 御説明資料」(2018) 10. 時期はそれぞれの冬から春にかけてですが、気温の低い南極上空の方がより深刻とのことです。
オゾン層には有害紫外線を吸収する重要な作用があり、もしオゾン層が無くなれば陸上の生物は死滅します。
子どもたちのためにもできることから始めてみましょう。
しかし、有害紫外線に対する認識がほとんどないため、今でも日光浴や裸ん坊教育を奨励し、紫外線情報を取り上げているマスコミはほんの一部です。
日本では2018年度から冷凍冷蔵倉庫に加え、スーパーやコンビニなどの小売店でもノンフロン機器導入の補助金を交付しています。 以下「5条国」。
オゾン層を破壊する特定フロンとそれに代わって生まれた代替フロンは、どちらも温室効果ガスとしては同等の地球温暖化係数(GWP)であることから、近年はノンフロンの普及が世界的に進みつつあります。
(エ)代替フロンとして使用されるハイドロフルオロカーボン(HFC)の段階的削減スケジュールの設定(第2条のJ)(2016年の議定書改正で追加) イ 議定書の下での規制措置の強化 モントリオール議定書の採択後,議定書締約国の間でオゾン層の破壊状況と規制措置についてさらに検討が行われた結果,オゾン層の回復に向けてさらに強力な対策を行う必要性が認識されたこと等から,• しかし1980年代、フロンなどの化学物質によるオゾン層破壊や、南極のオゾンホールが発見され環境問題として認識されることになりました。
つまり今すぐフロンガスをなくしたとしても、以前に出していたフロンガスによってオゾン層は破壊されてしまいます。
地球の気候はオゾン層によって成り立っているといっても過言ではなく、オゾン層なくては現在の「緑の地球」は存在しなかった事になるほど、重要な役割を担っています。
紫外線BはDNAを損傷し、皮膚ガンや白内障、免疫の低下を引き起こします。
しかし、この条約や議定書では温暖化に重点を置いていないため、温暖化係数の高い物質が規制されていない場合もあります。
『地球村』やストップ・フロンなどのNGOの働きかけにより、各地で小学校などにテントを設置したり、紫外線教育をする動きが広がっています。
ノンフロン冷蔵庫が主流。 (1)地球を取り巻くオゾン層は,生物に有害な影響を与える紫外線の大部分を吸収しているが,他方で,冷蔵庫の冷媒,電子部品の洗浄剤等として使用されていたCFC(クロロフルオロカーボン),消火剤のハロン等は,大気中に放出され成層圏に達すると紫外線による光分解によって塩素原子等を放出し,これが分解触媒となってオゾン層を破壊している。
11有害な紫外線を吸収するオゾン層は地球上の生き物を生存可能にする重要な役割を担っています。 さらに、地球全体のオゾン分布と量は地球規模の大気の循環の影響を受けて変化するものなので、温暖化によってこの循環の強さが変わり、それにともなってオゾン量が変化することも考えられます。
オゾン層破壊の影響 オゾン層が破壊されてしまうと、生き物は大きな影響を受けてしまいます。
行先はロシアやアジアで、現地ではフロンは大気中に放出されています。
数字が少ないほど弱く、高いほど強いということになります。