キバナ 小説。 サトシとユウリとキバナが無敗のキングを倒すためにガラル地方で旅する小説

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キバナ 小説

by: 新ポケットモンスター第20話「夢へ向かってゴー!サトシとゴウ!!」のあらすじ・感想まとめです。 放送後の内容の振り返りと、実況スレから視聴者の感想を掲載しています。 参加者の子どもたちと一緒に、ポケモンバトルや、ポケモンゲットの楽しさに触れた二人は、改めてそれぞれの見果てぬ『夢』を再確認する。 そこにまさかのルギアが現れて・・・!? 不意の対ロケット団戦でワンパチやる気満々だったのに、相手が2体だったのでタッグバトルからはじき出されてしまい、電気技で効果抜群が狙えたのに出る幕無し。 コハルのバトルセンス・やる気のなさに怒っていました。 クチバシティで公式戦にジョウトポケモンを出しても金銀準拠でルール違反になりませんが、ガラルポケモンを出すと多分ルール違反です。 野生ポケモンとロケット団は文句を言いませんが、人間レフリーをクビにしたAIドローンロトムは、「そのポケモンは使えません。 」と無情の宣告をします。 サトシ・ゴウ・コハルでポケモンマスターズチームを組むと、ラビフットとワンパチがバトル苦手なゴウチーム・コハルチームのヘッドコーチです。 サトシは総監督です。 ストレートモンスターボールを確実にヒットするカモネギは、チェンジアップにタイミングが合わず空振り、ゲットされました。 ネギガナイトに進化すればガラル要員です。

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ドラゴンストームの初恋

キバナ 小説

*pkmnのキバナさん夢 *とっても自己満足 *お仕事知識は創作上のご都合主義 *主義主張も創作上のもの *登場キャラの設定は捏造 ヘイトの意識も全くありません *誤字脱字あり *作者は絹ごし豆腐より繊細 [newpage] 私の彼氏はジムリーダーだ。 ジムリーダーの仕事は多岐に渡る。 ジムに訪れた挑戦者と戦うだけじゃない。 ジムリーダーは街の代表としての側面もある。 代表者として街の治安維持を担ったりする。 ガラル地方は他の地方と違いバトルが盛んで、ジムチャレンジの仕方も独特だ。 当然のようにジムリーダーが戦う回数だって多い。 つまり何が言いたいかというと、彼氏が多忙で構ってもらえない。 冷え切った晩ご飯を前にため息を溢す。 今日は帰れそうなんて連絡をもらって早四時間。 浮き上がった気分の分だけ深く沈み込んだ。 部屋の明かりも付けず、椅子にすわったままの私。 テーブルの上に置いてあったスマホロトムの画面が点灯した。 通知が一件。 どうやら彼氏がSNSを更新したようだ。 へぇ、新チャンピオンと模擬バトルねぇ……。 満面の笑みで画面に収まる彼氏と少女の姿に、ふつふつと煮えたぎる腹の奥底。 もう、我慢がならなかった。 *** 新しくチャンピオンになった少女と手合わせした帰り。 新しい戦略を思い付いて最高にご機嫌だった。 自宅で待っているであろう恋人に花なんて渡そうと思ったくらいには。 「ただいま」 しんと静まりかえった部屋。 室内の暗さにもう眠っているのかと思った矢先、視線の端に何かを捉えた。 ぱちりと部屋の電気を付ければ、それは椅子に座っている恋人の姿だった。 「おい、そんなところでどうした?」 いくら室内とはいえ、もう冬が近付いているのだ。 暖房を入れていない室内はひんやりと身体の熱を奪っていく。 日頃から鍛えているオレと違って、彼女は一般的な子だ。 そっと触った肩もずいぶんとひんやりしていた。 「身体冷えてんじゃねぇか」 「……が、…………の?」 「あ?」 「仕事と私!どっちが大事なの!」 「はぁ?」 突如としてだいばくはつを起こした彼女に驚く。 日頃、オレにニコニコと微笑んでいる印象が強かっただけに意外ですらあった。 ぼたぼたと涙を溢しながら彼女は、オレの手を強く叩き落とした。 非力な彼女が強く叩いた所で痛くもないが、どちらが大事、ねぇ。 そもそも仕事と彼女は天秤に乗っかるものなのか?彼女だってポケモントレーナーでないながらも、オレの事をずっと応援してくれていた。 オレのポケモンと恐る恐るコミュニケーションを取っている姿を何度も見た。 それなのに、どうして。 何も答えられないオレに痺れを切らしたのか、真っ赤な瞳で一度睨み付けるとオレに向かって指を突きつける。 おー、おー、今日は随分と威勢の良いことで。 「キバナさんなんてもう知らないんだからああああああ!」 「は?あ、ちょ、おい!」 こんな夜更けにものすごい勢いで家を飛び出そうとする彼女の姿に、服を捕まえようと手を伸ばす。 触れたと思った瞬間、彼女の身体は消えた。 その場に残るのは、緑色のころんとしたぬいぐるみ……これは、みがわり?驚いた表情のオレを彼女は鼻で笑って玄関の扉を開く。 「実家に帰らせていただきます!」 そういって彼女は消えた。 そのままの意味だ。 彼女は消えた。 閉まる直前にドアを開いたけれど、どこにも姿が見当たらなかったのだ。 これは一体、どういうことなんだ。 *** 言ってしまった。 やってしまった。 テレポートで転移した先でくしゃみをしながら考える。 登山者を拒むように深く深く降り積もる雪。 ここはカントー地方とジョウト地方に聳え立つ山。 シロガネ山にあるポケモンセンターに私はいた。 テレポートはフィールド上で展開すれば最後に利用したポケモンセンターへと飛ぶことができる。 私がここを利用したのはもう何年前のことだろうか。 かつての光景を思い出し、胸がずきんと痛む。 「ううっ、寒い。 ぴーちゃん中に入ろう」 私の手を握り、こくんと頷いたピンクのポケモンはピクシー。 私の手持ちの子だ。 そう、彼氏たるキバナさんには言っていなかったが、私もかつてはポケモントレーナーだったのだ。 ポケモンセンターへと入れば、暖かい空気が身体を包む。 緊張状態にあった気持ちも少しだけ緩んだ気がした。 センターの利用者に気付いたのか、ぱたぱたと足音が近付いてきた。 「あら、こんな時間にどうしたんですか?」 「ジョーイさんこんばんは。 えへへ、ご無沙汰してました」 「はい、お久しぶりです。 随分とお見かけしませんでしたが、また旅に?」 「ガラル地方で暮らしてたんです」 「まぁ、ガラル!」 「そこで一緒に暮らしてた彼氏と喧嘩しちゃって……」 ポケモンセンターには私以外の利用者はいないようで。 ジョーイさんは手早く業務を終了させると、暖かなココアと共に私の隣へ座ってくれた。 ぽんぽんと背中を優しく撫でる手に、心の内に溜め込んだ言葉が自然と口から溢れてしまう。 私が彼氏に構ってもらえなくて寂しかったこと。 それでも、彼が好きだからずっと我慢していたこと。 でも、ついにぶち切れて家出してしまったこと。 途中からぐずぐずと泣き出してしまった私にセンターのラッキーがふかふかタオルを渡してくれた。 「それで、つい仕事と私どっちが大事なの!と……」 「あらあら、言っちゃいましたね」 「お兄ちゃんにピカちゃんと私どっちが大事なのって聞くのと同じことですよねぇ」 「どっちも大事だけど」 私とジョーイさんの恋バナに混ざり込む無粋な男の声が響いた。 聞き覚えのある声に振り返れば、このくっそ寒い雪山においても半袖な山ごもり系ポケモントレーナーの姿があった。 「お兄ちゃん!」 「ピクシーから連絡もらった。 ……泣いたのか?」 ジョーイさんと話している間、姿を見ないと思ったら勝手にポケモンセンターを抜け出して兄の所へ行っていたのか。 泣き腫らした瞳の私を慰めるように一鳴きするとピクシーはボールの中へと戻っていった。 兄の真っ赤な瞳がじっと私を見つめる。 無口で無表情だと言われることの多い兄だが、私にとってはとても感情の読みやすい兄だった。 私のお揃いの赤い目はいつだって気持ちを雄弁に語っていた。 そして、今、うちの兄はとても怒っている。 少し歳の離れた妹の私を兄は大変可愛がってくれている。 些細なことで喧嘩して一向に泣き止まない私のために、おつきみ山でピッピを捕まえてきてくれたあの日から知っている。 「誰にやられた」 「いや、あのね……」 私が誰かに泣かされたって前提で話を進めてくる兄に口元が引き攣る。 そして、兄の肩に乗っかり真っ赤なほっぺたからぱちりぱちりと電気を迸らせるピカチュウ。 そんな一人と一匹の姿を見ていたら、とっちらかっていた心も落ち着いてくるってものだ。 大きく息を吸い込んで吐く。 ぱちりと開いた視界には、心配そうに瞳を揺らす兄の姿があった。 「お兄ちゃん、大丈夫だよ」 「でも……」 「これは、私のバトルだもの」 たくさん泣いて、お兄ちゃん達を見たら何だかすっきりした。 そうだ、私にも掛け替えのない相棒達がいたじゃないか。 私を信じてずっと付いてきてくれた子達。 そして、私の身勝手な気持ちを汲み取ってくれた子達。 「お兄ちゃん、私の子達引き取っていってもいい?」 「……!ああ、あいつらも随分と寂しがっていた」 「そっか。 待っていてくれたんだ」 「当たり前だろう。 それが相棒だ」 「うん、そうだよね。 ……ジョーイさんパソコンお借りします」 兄に預けていた大切な相棒達が、私のボックスへと転送されてくる。 ころりと手元に転がったモンスターボールに愛おしさが溢れる。 「ごめんね、みんな。 また私と一緒に旅をしてくれる?」 私の情けない声に呼応するようにボールが揺れる。 もう二度と離れない。 キバナさんと付き合う前、私はごりっごりのトレーナーだった。 おつきみ山のラッキーガールといえば私のことである。 カントー地方マサラ出身。 先に旅に出た兄や幼馴染みと同じく、私も十歳になった日に相棒のピッピと共に旅に出た。 カントー、ジョウト、イッシュ、たくさんの土地を巡った先で、私は初めての恋を知った。 初めての恋は叶わない。 古くからの言葉の通り、私の恋は敗れた。 たった一つの呪いをかけられて。 『男より強い女なんて可愛くない』 目と目が合ったらバトルの合図というのがお約束なトレーナーだった私にとって、それはとてつもない呪いだった。 失恋の痛手も相まってこうかはばつぐんだったし、急所にもあたっていた。 呪いは私の心を蝕み初めにバトルを恐れるようになった。 草むらを怖がるようになった。 ボールを握る手が震えるようになった。 相棒達に触れることを……恐れるようになった。 そうして、何よりも大切だった相棒達から離れることを決めた。 信頼できる兄に大切な相棒達を預けた。 ピクシーも預けようとした時、ボールから飛び出たピクシーは嫌だと首を振った。 私にしがみついて離れなかった。 つぶらな瞳から零れ落ちる涙に、ごめんなさいと謝ることしかできなかった。 結局、安全のためにと兄に説得されてピクシーの入ったボールだけを持ち、私はガラル地方へと引っ越した。 ガラルでは、ただの一般人として普通に暮らした。 ポケモンとの関わりのない事務職を選んで、トレーナーだった自分を消し去った。 時折、街角で目にするトレーナーとポケモンの仲睦まじい姿に目を逸らして。 そうしてナックルシティでキバナさんと出逢い、二度目の恋に落ちた。 また悲しい思いをしたくなかったから、自分がポケモントレーナーであったことは伝えていない。 彼が楽しそうにポケモンのことを話す度、自分の手持ちのことを思い出しては少しだけ寂しくなった。 キバナさんがポケモンを勧めてくることもあったけれど、手持ちだった彼らのことを思うと、新しい子をゲットするのは裏切りだとさえ思った。 彼の手持ちポケモンと少しずつ触れ合うことはすごく後ろめたさを感じた。 そうして誰にもいえない寂しさや悲しみ、私はキバナさんを選んだのにという自分勝手な想いが混ざり合って噴出してしまったんだと思う。 最悪の形でだけど。 仕事と私どちらが大事なんて、なんて馬鹿な質問をしたのだろう。 とっくに分かっていた。 彼がポケモンを大好きなこと、仕事に誇りを持っていること、バトルを心から楽しんでいること。 だって、私もその気持ちをずっと持ち続けていたもの。 だから、彼がポケモンと戯れている度、自分のポケモンを思い出して辛かった。 彼が仕事をしていれば、自分の今の姿を思い出して悔しかった。 何より、バトルしている彼を見ると、自分の昔を思い出して、あんな風になりたかったなんて。 いつも心のどこかで思っていた。 彼が私以外の女の子を可愛がっていることに嫉妬していないと言ったら嘘になる。 それ以上に私も彼とバトルしてみたかった。 心の躍るようなバトルを。 もう一度で良いから彼と話がしたい。 呆れられてもいい、怒られてもいい、ちゃんと自分の気持ちを伝えなきゃ。 振られてしまっても仕方ないと思う。 それでも、彼とバトルをしてみたいという欲はなくならない。 ああ、やっぱり私もお兄ちゃんの妹だ。 マサラを出たあの日のように、勇気を出して一歩前へ踏み出さないといけない。 だから、私は決めた。 七つのジムを勝ち抜き、彼の前に立つ。 身に付けていたサングラスを外し、被っていた帽子を脱ぐ。 乱れた髪を手で直しながらジムスタジアムを見渡せばたくさんの視線が突き刺さった。 一番突き刺さっているのは目の前のジムリーダーから。 私の姿に驚いているのか、これでもかと目を見開いている彼に微笑む。 彼の家を出てから長かった髪をばっさりと切ったし、ポケモン達と外を駆けずり回ったから日にも焼けた。 ジムチャレンジ中はずっと変装していたから私に気付かなかったのね。 「キバナさん。 私とバトルしましょうか」 「どうして……」 「どうして?チャレンジャーがジムリーダーの前に立つのは当然でしょう?」 「……チャレンジャーなんて言うな!お前はオレの恋人だろう」 「まだ恋人だって言ってくれるんだね。 ありがとう。 ……それでも、私はポケモントレーナーだよ」 「……!分かった。 なら、オレは……、オレさまはジムリーダーとしてお前の前に立つ」 いつも画面を通して見掛けていた余裕の笑みはすっかり抜け落ちて。 真剣な顔で宣言する彼に、少しだけ恐くなる。 けれど、私にはずっと一緒に旅をしてくれた心強い仲間がいる。 それに、強い相手ほどゾクゾクするってものでしょう。 手の中にあるボールにそっとおまじないのようにキスをする。 もう、恐くない。 目の前にあるのは心躍る楽しいバトルだけ。 さぁ、行こう。 彼と視線を絡ませる。 目と目が合えば?それは、バトルの合図。 「いこう、みんな」 会場の雰囲気の高ぶる気分のまま、二つのボールを空に投げた。 *** 目の前のチャレンジャーが恋人とかどんな冗談だ。 愛しの彼女に、夜中に実家へと帰られた後、自宅の冷蔵庫に入れてあった料理に気付いた。 いつもよりちょっぴり豪華なご飯。 いつも彼女が作ってくれるご飯が質素っていうわけじゃない。 オレの健康を考えて作ってくれている料理だ。 ここ一週間は仕事に時間を取られて彼女とご飯を共にしていなかった。 それで夕方に帰れそうだと連絡した。 ああ、そうだ、オレが彼女に期待させたくせに、約束を破った。 脳天気に花を買って浮かれてる場合じゃなかった、彼女に一分でも一秒でも早く逢って遅くなってごめんと謝罪するべきだった。 後に悔いても遅かった。 一週間もすれば戻ってくるだろうと思っていた彼女は本当に実家に戻ってしまったのか未だに帰ってきてはくれない。 何より電源を切ってしまっているのか、電話も繋がらない。 今すぐ彼女を探しに行きたかったけれど、ジムリーダーとしての責務がそうはさせてくれなかった。 一月、二月と時間が過ぎれば過ぎるほど、気持ちは落ち込んで改めて彼女がオレにとってどれだけ大切な存在なのかを突きつけられた。 だからこそ、彼女を迎えに行くために休みを取ろうと必死に仕事をこなしていたのに! 大きなサングラスを掛けて目深に帽子を被ったチャレンジャーが自分の探していた人物だなんてそんな。 驚き過ぎて、ガラル中に中継されていることも忘れて間抜け面を晒すところだった。 すっかり短くなった髪を風に揺らして、日に焼けた顔で笑っている彼女に腹が立った。 もちろん、オレにポケモントレーナーであったことを隠していたのも怒っている。 人には色々な事情があるのは分かっているが、彼女に頼りにされていなかったことが、信頼されていなかったことがとても苦しい。 こんなに寂しい思いをしたのはオレだけか。 お前は、オレと離れて寂しくはなかったのか。 こんなにオレを腑抜けにしておいて。 心をかき乱しておいて。 酷い女だ。 酷い女は、オレの恋人としてではなく、ポケモントレーナーとして立っているという。 そうか、そうか。 オレではなく、オレさまに逢いたかったのか。 これは一度じっくりと話をしなくてはいけない。 オレにとって君がどれほどの存在なのか。 表情の抜け落ちたオレさまに気圧されたのか、彼女の手が震えている。 ああ、そんなに震えて可哀想に。 けれど、手加減は出来そうにない。 彼女が愛おしそうに口付けるボールにすら嫉妬しそうだ。 一呼吸置いて、オレさまを見据える赤い瞳は気迫に溢れていた。 ああ、たしかに目の前の恋人は恋人じゃない。 一人前のトレーナーだ。 なら、良いだろう。 受けて立ってやる。 ゾクゾクと快感が駆け抜けるままボールを握る。 彼女の投げたモンスターボールから飛び出たのは、ラプラスとピクシー。 ドラゴン使いのオレさまにフェアリーとこおりを持ってくるのは悪くはない。 けれど、オレさまのポケモンが全てドラゴンタイプかと思ってもらうのは困る。 実に短慮だ。 フライゴンとギガイアスをフィールドに放てば、ギガイアスの特性であるすなおこしで砂嵐が巻き起こる。 バトルが長引けば長引くほどHPが減っていく。 さあて、どう出るチャレンジャー。 吹き荒れる砂嵐にぺろりと唇を舐めた。 *** 何度も言うようだが、私はカントー地方の出身である。 そう、あのカントーだ。 ピクシーだっておつきみ山で出逢ったし、ラプラスだったカントー地方からの仲間だ。 そう、つまり最初からずーっと旅をしてきた。 「キバナさん、私ね、すっかり忘れちゃってた。 旅をしてた頃の気持ち……だから、思い出させてくれてありがとう」 「オレさまがどんな思いで毎日過ごしてたか知ってて、それを言うのか?」 「それは、私も一緒だよ。 だからあの日、家を飛び出して、今ここにいる」 「……」 「らぷちゃん、フライゴンにれいとうビーム。 ぴーちゃん、ギガイアスに……じごくぐるま!」 「じごくぐるまだと!」 色んな地方を旅していれば、新たに見つかったタイプもあれば技だってある。 そして、廃れた技もある。 ガラル地方にもピクシーは存在するが、じごくぐるまを覚えることが出来るピクシーは存在しない。 カントー地方出身のノーマルだった頃のピクシーだからこそ覚えている技だ。 しかもうちの子が身に付けた特性はマジックガード。 すなあらしなんて恐くないのである。 フライゴンとギガイアスを一発で沈めた二匹は楽しそうに鳴き声を上げている。 じごくぐるまの反動でピクシーは傷を負っているが、つきのひかりで回復することができるので問題ない。 「そうか、たしかお前カントー出身だったな」 「正確に言うとマサラの出身、かな」 「マサラ……たしかにお前にはよく似合う色だよ」 サダイジャとジュラルドンが飛び出してくる。 彼がジュラルドンをダイマックスさせれば、ずしんと大地が揺れ目の前に巨大なポケモンが現われた。 生のダイマックスは初めて見るが、メガシンカやZワザとも違ってなかなか壮観な光景だ。 しかしいつまでも見惚れているわけにもいかない。 サダイジャはともかくとして、ダイマックスしたジュラルドンは厄介だ。 攻撃力もHPも何もかもが跳ね上がった状態を耐えなくてはならない。 「ぴーちゃん、ちいさくなる!らぷちゃん、サダイジャを沈めなさい!」 私はダイマックスバンドを持っていないからダイマックスさせることは出来ない。 けれど、私はピクシーなら耐えきれると信じている。 各地方を巡って、お兄ちゃん達とバトルを繰り返してきた。 私が私のポケモンを信じてやれなくてどうするのだろうか。 「そうはさせるか!ジュラルドン!」 直前に使用したスピーダーの影響かタッチの差で私の命令を受け、れいとうビームでサダイジャを沈めたラプラス。 そのままジュラルドンのダイロックを喰らって倒れる。 ごめん、ありがとうね。 光りに包まれてラプラスはボールに戻っていく。 腰に付けたホルダーで今か今かと出番を待つ相棒達がボールを震わせている。 やっぱりバトルは楽しい。 心の底からゾクゾクしている。 目の前の大好きな人だってこんな気持ちをずっと味わっていたのだ。 そりゃ楽しくて私との夕飯なんて忘れちゃうわ。 仕事と恋人なんて天秤に掛けた私は本当に馬鹿だった。 だから、バトルが終わったらごめんなさいってちゃんと謝ろう。 ホルダーから新たなボールを放り投げる。 私が手放していた間もお兄ちゃんの元でずっと修行に励んでいた頑張り屋さんな君に決めた! 「ボンちゃん!こころのめ!」 どしんと地響きを立てて舞い降りたニョロボンはやる気十分だ。 ニョロボンには次のターンまで生き残ってもらわなければならない。 こちらを振り向いたピクシーに頷く。 耐えてよ、ピクシー。 「ぴーちゃん、このゆびとまれ!」 ピクシーの発動した技によって、ニョロボンは攻撃を回避できる。 ジュラルドンの発動したダイロックを何とか堪えているものの、HPは随分と削られてしまっているようだった。 でも、これで終わりだ。 「ボンちゃん、決めるよ!じわれ!」 ジュラルドンの立っている地面が割れた。 本来はものすごく命中率の低いこの技もニョロボンのこころのめと組み合わせることで必中となる。 一撃必殺の技を喰らったジュラルドンがぐらりと身体を傾かせて倒れると元の大きさに戻った。 「勝者、チャレンジャー!」 大歓声の中、勝利の喜びに浸って、ぎゅうっとピクシーとニョロボンに抱き付いていれば、キバナさんが近寄ってきて手を差し出している。 ああ、試合の後は握手だった。 浮かれて射る場合じゃなかった。 「おめでとう」 「ありがとうございます。 それと、酷いこと言ってごめんなさい。 「……んっ、ふ……ぁ」 「っは、恋人のオレを寂しがらせた罰だ」 「本当にまだ、恋人でいていいの?あんなに酷いこと言ったのに?」 「当たり前だろ」 「だって、勝っちゃったよ?強い女の子は可愛くないんでしょう?」 「バーカ、あれくらいでこのオレさまに勝ったと思うなよ。 それにな、どんなお前でもオレにとっては世界で一番可愛い女なんだよ。 それくらい理解しとけ」 デコピンされた額はじんじんと痛むけれど、嬉しくて堪らなくなって目の前でニカッと笑う彼氏に思いっきり抱き付いた。 ぎゅうぎゅうと抱き付いている光景が中継されていることには、次の日新聞にデカデカと載ったことで気付いたけれどもう遅かった。 *** 彼女が家に戻ってきて十日。 あの時の映像が次の日に新聞の一面記事を飾ることにはなったが、彼女がオレの元に帰ってきてくれたので良しとする。 ……そう、良しとしたかったのだけれど。 『バトルシャトーなう』とSNSに上げている彼女にため息を吐く。 バトルの後、彼女と話をして今まで寂しい思いをさせてしまったことをきちんと謝った。 その上でこれからはもっと彼女との時間を取るように努力することを伝えたが。 ……きちんと伝えたはずなのだが。 「え、良いよ。 私も何だか楽しくなっちゃって」 「は?」 「ガラルのジム巡りしてたら火が着いちゃった。 この子達とも久々に逢ったから一緒にいたくて……」 そう言ってボールを大事そうに撫でる彼女に、どうしてオレの傍にいろなんて言えるか。 言えるわけねぇ。 ポケモンと一緒に空を飛んで地方を駆け巡る彼女に、胸の痛みを覚える。 このまま帰ってこないんじゃないかという不安すら芽生えた。 失ってからでは遅い。 彼女がいなかったあの期間に嫌っていうほど理解した。 これ以上は我慢出来そうにない。 ポケットから小さな箱を取り出す。 今夜、これを渡そう。 彼女はオレのものだといわんばかりに緑色の石が填まったこの指輪を。 その後、彼女の家族に逢いに雪山を訪れたその先で黄色い悪魔と赤い男にバトルを挑まれることなどまだ知らない。

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#1 キバナと訳あり隠居トレーナー

キバナ 小説

「サトシよ、昨日の試合はどうじゃったか?」 ポケモンセンターの片隅にあるパソコンの画面には初老の男性が映っていた。 時刻は現在午前7時。 俺は今、昨日の試合の結果をオーキド博士に報告していた。 「悔しいですが、引き分けに終わりました」 「おおっ、引き分けとな。 しかし、自分の力がそこでも通用するということか。 ダイマックスという興味深い現象もさることながら、よくやった…といった所じゃな」 ポケモンが巨大化して、技や能力が強化されるダイマックス…代わりにスピードが失われるというデメリットはあるもののその力は驚異的だった。 「時にサトシよ。 突然ですまないがプラッシータウンのポケモン研究所に居るマグノリア博士にこの研究資料を渡してくれんかの?」 「資料ですか?はい!もちろんいいですよ!」 ちょうど色々な街を見ながらガラル地方を旅しようとしていた所だ。 目的地は最終的にはエンジンシティでのジムチャレンジ登録で、プラッシータウンは丁度、ワイルドエリア駅をはさんで次の駅だ。 なんでもワイルドエリアには多種多様なポケモンが生息しており、環境の移り変わりが厳しくそこに生息するポケモンは珍しいポケモンも多い…とのことだ。 プラッシータウンに行くついでにワイルドエリアを経由しながらエンジンシティへ向かう算段を立てる。 「おおっ、頼まれてくれるか!この研究資料は少し特殊でな…なんでもアローラ地方のようにガラル地方でもリージョンフォームのポケモンが生息しているということらしいのじゃ」 「ガラル地方にも、リージョンフォームがあるんですか!?」 リージョンフォームとは、ある環境に適応したポケモンのことで姿形が原種とは違うポケモンだ。 メジャーなポケモンで例を挙げるなら、ロコンは通常炎タイプだがアローラ地方では体毛が白く氷タイプだったりする。 「うむ、まぁ実際に見てのお楽しみというやつじゃな」 「くぅ〜!ワクワクしてきたぜ!」 まだ見ぬポケモン達に想いを馳せる。 そして、そいつらを仲間にしてジムチャレンジをして一緒に強くなりながらガラル地方のチャンピオン…ダンデさんを倒す。 それが俺がガラル地方にやってきた理由だ。 元々、アローラ地方を出た後はどこに行こうか考えていた所に、ガラル地方のリーグ委員会から招待状が来たんだ。 ダンデさんはその時から不在だったため、手紙にはジムリーダーのキバナさんとのエキシビジョンマッチになる旨が書かれていた。 誘われたならば行くっきゃねぇ!ってことで勢いで来てしまったけれど、ガラル地方を調べているうちにこんな話を聞いたんだ。 なんでもここ10年間、チャンピオンは変わっておらず、ダンデさんは無敗だということを聞いた。 一体どれだけ強いのか俺は気になった。 そして、そんなに強い人に俺は勝ちたい。 勝ってポケモンマスターに一歩でも近づくんだ。 「では、頼んだぞ。 マグノリア博士にはワシから連絡しておこう」 オーキド博士から資料を転送してもらい、リュックにしまう。 さぁ、出発だ! 「ピカチュウ!さあ、いこうぜ!」 俺の相棒、ピカチュウを肩に乗せる。 「ピィカ!」 季節は春だけれどガラル地方の北部ゆえに山々に残雪があり、かなり寒い。 けれど、そんなことを一切感じさせない足取りで俺たちはシュートシティの駅に向かい足を進めた。 ハロンタウンの穏やかな街並みを時々振り返りながら、これからの旅に胸を膨らませてプラッシータウンへ向かい外れにあるポケモン研究所にポケモンを受け取りに行く。 私の予定は完璧だった。 はずだった。 「大遅刻だ〜!!!」 はねた前髪、身支度一つしていない服。 何よりも時計の針は10時を指しており、受け取りは9時…もうとっくに過ぎていた!! 「お母さん!起こしてよ!!」 「起こしたけどあんたが全然起きなかったのよ!」 旅の出発がこんなドタバタしていて、この先大丈夫か少し不安になる。 だけど私ももう10歳だ。 こんなことでつまづいていられない。 急いで着替えて髪を整え、しかしリュックはゆっくり背負う。 このリュックは旅のお祝いにお母さんが買ってくれたものだ。 目一杯大事に扱わないと…! 「お母さん!行ってくるね!!」 ドアを大急ぎで開けて、走る。 幸いプラッシータウンはそこまで遠い街ではない。 ヘトヘトになるけれど20分も走れば着くし、外れまでは道を間違えなければ12時には着くだろう。 「待っててね!私のポケモン!!」 漸くポケモンが貰える。 ちょっとつまづいたけれどここから私のポケモントレーナーとしての旅が始まるんだ。 空は雲一つなくまるで私を祝福するように快晴だった。 プラッシータウンに着いた俺たちは、少しこの街並みを見ていた。 煉瓦造りの家々は非常に趣があり、街の美しい景観と合わさってとても綺麗な街だ。 そして、マグノリア博士のポケモン研究所はこの街の外れにある湖の麓にあるようだ。 自然豊かで、カラッとした暖かい風が吹き抜ける。 シュートシティとの気温の違いに少し驚いたけれど、優しい微風はこの辺りが穏やかな街だということを表しているようだった。 「どいてどいて〜!!!」 この雰囲気に似つかわしくない声を聞くまでは。 振り返って確認しようとしたときにはもうそれは目の前に来ていた。 そして衝突する。 「いってぇ!!!」 「いったーい!!!」 これが俺とこの女の子、ユウリとのあまり良いとは言えない出会いだった。 「ご、ごめんなさい!!私急いでて…それじゃ!!」 「あっ!おい!ちょっと待てよ!」 俺の静止の言葉も聞かず走り去る少女。 しかし、彼女は大事なものを落としていった。 「はぁ、トレーナーカード落としてるし…えっと名前は…ユウリか。 ポケモン研究所に向かっていったようだし届けてやるか」 「ピィカァ…」 やれやれ、とばかりに肩を竦めるピカチュウ。 人間より人間らしい仕草にクスッと苦笑いを一つこぼした。 こうして俺の届けものがまた一つ増えたのだった。 真新しいトレーナーカードに急いでポケモン研究所へ向かうその理由。 恐らく、いや十中八九、旅の始まりに寝坊をかましたのだろう。 「なんだか思い出すな…そういえば随分遠くまで来たよな俺たち」 旅を始めたあの日を思い出す。 寝坊して研究所に行って、でも目当てのヒトカゲは既に他のトレーナーの手に渡っていて、残っているのがこのピカチュウだけだったんだよな… 「ピカ!」 「さて、気を取り直して行くか!ピカチュウ!」 最高のパートナーとの出会いを思い出したからか、心なしかいつもより肩が重かった。 「チャァ!」 「ない!!ない!!ない!!ないよぉ!!」 「トレーナーカードが無いのなら、残念だけどポケモンを渡すわけにはいかないわね」 現在私はすごく困っています。 なんと、トレーナーカードが無くなっていたのだ。 急ぎながらもちゃんと確認したはずなのに…一体どこにいっちゃったの!? 「おばあちゃん、なんとかならないの?」 マグノリア博士のお孫さんのソニアさんが聞く。 この人は博士の助手をしているそうだ。 「身分を証明しないことにはなんとも言えないわねぇ…」 こんな筈じゃ無かったのに…あぁ!寝坊なんてするからだ!確か昨日は、キバナさんとサトシさんのポケモンバトルに魅入っちゃってそれで寝られなかったからだ!それにしてもあの時のサトシさんの勢いのあるポケモンバトルは本当に凄かったなぁ…そういえばさっきぶつかった人、サトシさんに似てなかったっけ?いや、ないない。 サトシさんはチャンピオンだもん。 こんな辺鄙な田舎じゃなくてシュートシティの五つ星ホテルで優雅に過ごしてるんだろうなぁ…って、そんなこと考えてる場合じゃない!トレーナーカードを探さないと… 「うぅ…トレーナーカード。 どこいっちゃったんだろう…」 リュックの中にもポケットの中にも入ってなく途方に暮れる。 目に涙が溜まっていく。 まだ旅は始まってすらいないのに…本当に前途多難だ… 「探し物はこれかい?」 視界の端からどこか聞き覚えがある声がする。 振り向くとそこには… 「え?あなたは…サ、サトシさん!?!?」 なんと目の前にはテレビで見たアローラチャンピオンのサトシさんが居ました。 なんでここに!? 「なんで俺のこと知ってるんだ?」 颯爽とガラル地方に現れ、あのキバナさんとのバトルで引き分けに持ち込むその強さ…真っ向からダイマックスしたポケモンと戦う勢いの良さ。 昨日のバトルを見た人なら、彼を知らない人は恐らく殆どいないだろう。 「あ、あのテレビ見ました!!サイン下さい!!」 彼に詰め寄りサインをねだる。 憧れの存在が目の前にいるんだ!このチャンスは逃せない! 「あ、テレビか!サイン?いや、それよりこっちの方が大事だろ?」 目の前に四角い長方形の物体を見せられる。 その物体にはユウリと書かれていた。 それ私のトレーナーカード!!! 「わ、私のトレーナーカード!!一体どこに!?」 「やっぱり気がついてなかったか。 ぶつかった時に落としたんだよ。 ほら次は落とすなよ」 そう言って私の手にトレーナーカードを渡される。 ん?ぶつかった?あの時か…!? 「わわ、あの時はごめんなさい!そしてありがとうございます!!」 急いでいて周りが見えてなかったんだ。 サトシさんを見過ごしてトレーナーカードを落とすなんて何やってるんだ! でも本当に良かった!危うくポケモンを貰えないまま、トレーナーカードの再発行…なんて目も当てられないことにならずにすんで! 「なんとかなったようね。 ごめんなさいねサトシ君。 少し待ってもらえるかしら?今からこの子にポケモンを渡すのよ」 「はい!もちろん大丈夫ですよ。 邪魔でなかったら俺も見ていていいですか?」 「そうね…ユウリちゃんさえ良ければ」 「え!?あの…むしろ会えたことが感激というか…とにかく全然大丈夫です!」 「そ、そうか。 じゃ、見させてもらうぜ。 ユウリの旅立ちを」 あのサトシさんに見られながらポケモンを貰うって、どんな状況!?少し…いや、かなり緊張しながらモンスターボールが置かれている机の前に立つが、これから私のパートナーを選ぶワクワク感がすぐに勝り、頬が緩む。 「さて、ソニア。 説明してあげて」 「もう、おばあちゃんったら…ガラル地方の初心者ポケモンは…」 「知ってます!炎タイプのヒバニー、水タイプのメッソン、草タイプのサルノリですよね!どのポケモンも可愛いです!」 ヒバニーのぴょこぴょこした耳!メッソンの守ってあげたくなる感じ!サルノリの可愛らしい笑顔!どれもいいなぁ! 「説明はいらなさそうね!じゃあ、皆!出てきて!」 私の様子を見て説明は不用だと察したのかモンスターボールの開閉スイッチを開き、光とともに3匹のポケモンが飛び出す。 「うわ〜!皆可愛いなぁ!!」 写真で見るより本物はもっと可愛らしく見えた。 「触ってみていいですか!?」 マグノリア博士に訊ねる。 彼女はにっこりと笑い 「もちろん。 好きなだけ悩みなさいな」 と快く了承してくれた。 「じゃ、じゃあ…ヒバニーから!」 「ヒバッ!!」 つぶらな瞳でこちらを見つめていたヒバニーだけれど、私が腕を差し出すと、スリスリしにきてくれた。 その瞬間が堪らなく可愛らしくてヒバニーをそっと抱えて胸に抱く。 これが…ポケモン!!暖かくて凄く可愛らしくて、でも感じる重さは少し予想以上で… と、その時一体の影が私に襲いかかる。 いつまでも自分の番が来ないことに業を煮やしたとサルノリが私に飛び乗ってきた。 「わっ!ちょっと…くすぐったいよ!」 尻餅をついた私に戯れてくる2匹のポケモンの元気の良さにびっくりするも、この幸せな時間を精一杯楽しむ。 メッソンは不安なのかまだ机の上にいるけれど…でも、この中から1匹選ばなきゃいけないんだよね。 選べないよこんなの。 「皆めちゃくちゃ可愛いじゃないか」 どうしようか迷っていた所にサトシさんが話しかけてきた。 「そうなんですよ!もう皆可愛くって…でも」 でも、言葉とは裏腹に私の考えは決まっていた。 最初に見た時から決めていたんだ!私がさっきまで不安だったように、この子にも安心してほしいって思ったから! 「決めました!私!メッソンがいいです!」 私の声が研究所内に響き渡った。 びっくりした顔をするメッソン。 まさか自分が選ばれるなんて思っていなかったんだろう。 この子に近づきしっかりと目を合わせる。 「よろしくね!メッソン!」 不安そうな顔から少しだけはにかむメッソン。 今は不安かもしれないけれど、立派なトレーナーになっていつか君を笑顔にしてあげるね!.

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