派遣 退職金 相場。 契約社員でも退職金は貰える?正社員・派遣社員との比較

派遣スタッフの同一労働同一賃金 2020年4月から変わる制度【正規と非正規の格差はなくなるのか?】

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退職金の支給有無は会社の規定次第 退職金が支給されるかどうかというのは会社の 就業規則等の規定によって様々です。 中には会社に長期間就業していれば退職をする時には必ず退職金が支給されると考えている人もいるのかもしれませんが、 退職金に法律上の定めはありません。 つまり退職金は各会社の規則で定める事であって、法律で支給が定められている事ではないのです。 そのため基本的に就業規則等で定めがなければ、会社は退職金を支払わなくても違法にはなりません。 その企業に退職金を支払うという退職金規定があれば支給される事もありますし、規定がなければ支給されない事が殆どかと思います。 また退職金を支給するとしても どのくらいの退職金を支払うのか・どのような計算方法によって退職金が計算されるかもその企業側の自由となっています。 昔は大手を中心に一定期間社員として勤めれば退職金が支払われるといった風潮がありましたが、現在では退職金を支給する企業が徐々に少なくなってきています。 また大手であっても確定拠出年金制度などを導入し従業員自身に退職金の原資を運用をさせ、将来の退職金額を決めさせる動きも見られます。 また一度退職金規定を導入してしまうと、 会社は後からそれを撤回する事が難しくなってきますので、退職金を支給するかどうかは企業側も慎重になります。 退職金を支給する社員と支給されない社員が出てきてしまったら企業内で不和が生じてしまう事にもなり兼ねません。 退職金がある企業は〇〇%? それでは日本で退職金制度がある企業はどれくらいあるのでしょうか。 以下は厚生労働省が発表している平成25年の 「就労条件総合調査結果の概要」をグラフ化したものです。 会社毎の規模(従業員数)により退職金の有無の割合が把握できます。 上記グラフのように企業規模別にみると、従業員数が1,000人以上の企業では94% 93. 6% 、300~999人の企業では89% 89. 4% 、100~299人の企業では82. 0%、30~99人の企業では72. 0%と、やはり 規模が大きい会社ほど退職金制度がある割合が高くなっている事が分かります。 1000人以上の企業と30~99人の企業では、およそ 21%程の差が付いている結果となっています。 当たり前と言えばそうなのかもしれませんが、やはり大企業ほど退職金の支給割合が高いことが分かります。 退職金の相場はいくら? それでは 退職金の相場はいくらくらいになるのでしょうか。 現在現役として勤務している方は退職金をもらった事がない人がほとんどかと思いますので、気になる方も多いかもしれませんね。 先ほどと同じく厚生労働省の平成25年「就労条件総合調査結果の概要」 (平成24年の1年間における勤続20年以上かつ45歳以上の退職者に支給した平均退職給付額)を参考にすると、定年退職時には以下のように退職金が支給されているようです。 また定年退職の他にも 会社都合や自己都合・早期退職など退職事由によっても退職金金額は異なります。 いずれにしても退職金は大きな金額が動きますので、派遣社員としても退職金が欲しいという気持ちは分かる気がしますね。 派遣社員は退職金をもらえない? それでは派遣社員は退職金をもらう事は出来ないのでしょうか。 確かに求人募集時に退職金の支給される旨が記載されていれば支給されるケースはありますが、 派遣社員で退職金が支給されるのは稀なケースです。 残念ながら 派遣社員に退職金が支給される事はほぼ無いと考えて良いでしょう。 また 特定派遣等のように派遣会社に正社員として雇用されていれば、大手派遣会社であればその会社の就業規則によっては退職金が支給される可能性はあります。 また 紹介予定派遣であれば派遣先に正社員として正式に雇用された後、長期間就業すれば退職金が支給される事はありますが、あくまでその企業の社員として退職金が支給される訳であって、やはり派遣社員として退職金が支給されるケースはほぼありません。 また退職金は正社員でも例えば3年以上~と長期間就業している場合に支給される事が多く、就業規則等でその旨が定められています。 派遣社員の場合、通常は3か月毎程度の更新契約となっており、3年未満で退職するケースが殆どな事から、派遣は退職金支給の規定にも馴染みにくい雇用形態であるとも考えられます。 無期雇用派遣で退職金は出る? 無期雇用派遣とは、主には「契約の終わりを決めずに派遣社員として働くこと」を指しています。 無期雇用派遣は通常の有期の派遣と同じように、派遣会社から企業に派遣される点は同じですが、 派遣会社と「期間を設けない雇用契約」を結んでいるというところが異なります。 最近ではWEBのCM等でも見かけるように、大手派遣会社各社も無期雇用派遣に注力している傾向があるようです。 大手派遣系の無期雇用• テンプスタッフ「funtable(ファンタブル)」• リクルートスタッフィング「キャリアウィンク」• スタッフサービス「ミラエール」• アデコ「キャリアシード」• マンパワーグループ「M-Shine エムシャイン 」• マイナビワークス「マイナビキャリレーション」• アヴァンティスタッフ「キャリアラ」 それでは無期雇用派遣では退職金は支給されるのでしょうか。 無期雇用派遣では退職金まで支給されるケースは今の時点では少ないように思います。 無期雇用では案件によって、 交通費が支給されたりボーナス(賞与)が支給される・給与が月給制である等のメリットはありますが、退職金規定まで敷かれている会社は少ないように思います。 やはり退職金を前提に考えるのであれば正社員雇用を中心にお仕事探しをしていく事になるでしょう。 スポンサーリンク 特定派遣で退職金は出る? 特定派遣というのは派遣会社と正社員としての雇用契約を締結した後、派遣先に派遣されて派遣社員として働く形態です。 例えば エンジニアなど、技術職では特定派遣が多く活用され、労働力を求める派遣先現場で派遣社員として働く技術者の姿が多く見られました。 特定派遣が一般派遣と異なるのは、派遣先との契約が完了しても、派遣会社との雇用契約は無くならず、 派遣会社の社員である限りは給与が発生するのが特定派遣の特徴です。 この特定派遣の場合にも、雇用主である派遣会社の規定によっては 退職金が支給される可能性がありました。 ですがこの特定派遣は平成27年の 派遣法改正で廃止となり、派遣事業は 「許可制」へ一本化されています。 派遣でボーナスや退職金を求めるのであれば、紹介予定派遣や無期雇用派遣などを中心に検討する必要があります。 契約社員に退職金は出る? それでは契約社員には退職金は出るのでしょうか。 契約社員というのは正社員と異なり、契約時期を限定して働く人のことです。 派遣社員と契約社員の違いは、 雇用主が異なるという点が大きな違いです。 派遣社員の雇用主:派遣会社• 契約社員の雇用主:勤務先の会社 そのため契約社員の場合には、当然に 有給や福利厚生等も勤務先の会社のものになります。 さて契約社員に退職金が支給されるかどうかですが、実際には 支給されない契約が多いです。 雇用契約や会社の就業規則で退職金について定めがある場合や、正社員と同様の就業規則を適用している場合には、契約社員にも退職金が支給される場合がありますが、実際にはそのようなケースは少なめかと思います。 正社員と同じような仕事を任される事も多い契約社員ですが、退職金の支給有無は個々の契約によっても異なりますので、入社前にはしっかりと確認するようにしましょう。 派遣でボーナス(賞与)は出る? 退職金とは異なりますが、派遣社員にはボーナスは支給される?という疑問を持つ方もいます。 ですがこれも残念ながら、 派遣社員でボーナスが支給される事はほぼありません。 中には一部の派遣会社が独自のルールでプチボーナスを支給していたり、貢献が高いスタッフに報奨金等を支給している派遣会社もあるようですが、それは稀なケースです。 自分で節約をしてお金をコツコツ溜めていったり副業に取り組む等して、自分なりの資産形成をしているスタッフもいるようです。 派遣社員の退職手続きは? 派遣社員の退職時の手続きはどのような流れで行われるのでしょうか。 派遣社員が退職を希望する場合には、まず派遣会社の 担当者にその旨を告げるようにします。 通常は 契約更新の1か月程度前には退職の旨を告げておくのが通常です。 引継ぎが必要な場合もありますので出来るだけ早めに伝えておくようにし、後任者に伝えておくべき事があれば担当者を通じて伝えてもらう等、しっかりと引継ぎを行っておきましょう。 また派遣のお仕事を辞める際には、 退職届は不要です。 契約終了時に今後は更新をしない旨を伝え、その他に貸与品などの 返却物がある場合には指定された方法で返却しておきます。 また退職をする事により 健康保険や厚生年金保険の加入資格がなくなりますので、必要に応じて切り替え手続きをします。 尚、派遣先には派遣会社の担当者から伝えられますので、 スタッフから派遣先に退職の旨を告げる必要はありません。 この点は個人の考え方にもよりますが、派遣先でより関係の深い方やお世話になった方々にご挨拶をして退職をするスタッフさんも多くいます。 派遣の退職手続きは難しいことはありませんが、今までお世話になった会社に対して社会人として良識のある対応をし、きちんと手続きを済ませておきたいですね。 派遣会社の就業規則は別々に作成されている? そのため派遣会社に雇用される従業員には、営業マンやコーディネーター等の自社の従業員(正社員等)と、派遣スタッフがいる事が分かります。 例えば派遣会社が自社の社員用の就業規則を1つだけしか用意していなかったとすると、 その就業規則を派遣スタッフにも適用させなければならないケースも出てくるかもしれません。 そうなると正社員だけにしか支給していない退職金やボーナスも、規則内容によっては派遣スタッフにも支給しなければならない場合など、会社にとっての不都合が生じる可能性もあります。 そのため派遣会社のように特殊な事業を行う会社では、 自社の正社員用と派遣スタッフ用の2種類の就業規則を作成している事もあるかと思います。 あらかじめ就業規則を分けておく事で、退職金やボーナス等を始め、労働条件を切り分けて考える事ができます。 いずれにしても派遣会社に登録した際や就業開示前には、派遣会社の規則・ルールを十分に確認しておくようにしたいですね。 退職金のない派遣社員のメリット 上記で挙げたように、残念ながら派遣社員が退職金を支給される事はほぼ無いと考えておいた方が良いでしょう。 ですが派遣社員という働き方にも当然 メリットはあります。 正社員等と比較しても サービス残業等の割合は低く、 時間的な融通が効きやすい事は派遣社員のメリットの1つです。 派遣先の正社員と比較すると、時間単位で時給換算した場合には正社員よりも派遣社員の方が時給が高いというケースもありますし、もちろん残業した分の給料はきちんと支給されます。 また 責任の重さも正社員と比較すると軽めな事が多く、また 多くの職場で経験を積みやすいのも派遣のメリットです。 最近では副業ブームが起きているようですが、正社員の場合には副業禁止規定がある会社も多いですが、派遣会社の多くは副業を容認している為、 自分なりに副業で副収入を築いていく事も可能かもしれません。 確かに年収では正社員の方が上回る事がほとんどかとは思いますが、最近では中小零細企業を始め、正社員でも退職金がまともに支給されない企業も多くなっているので、むしろ自由度の高い派遣社員の働き方は今の時代にも合っているような気もします。 派遣社員に退職金は出る?まとめ 派遣社員の退職金について幾つか挙げてみました。 派遣社員には基本的には退職金は支給されませんが、それ以外の部分で派遣社員にも多くのメリットがあります。 また今までは退職金が支給されていた正社員等でさえ、今後の状況はどう変わっていくかも分かりません。 どのような雇用形態で働くかは人それぞれですが、退職金だけに捉われずに他の要素もトータルで考えてお仕事を決めるようにしたいですね。 お仕事を探す際には、柔軟な働き方ができる派遣社員という働き方も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

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【弁護士が回答】「退職 違約金 派遣社員」の相談19件

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20代の転職なら 20代・第二新卒・既卒の転職なら専門エージェントの がおすすめです。 検討中の方はまずは紹介無料のを! 2020年4月1日に派遣法が改正されることに伴い、派遣社員として働く人の待遇が変わります。 「同一労働同一賃金」を目指す今回の法改正では、特に賃金や退職金、交通費といったお金への影響が大きいのが特徴です。 では、今回の法改正で、派遣社員の待遇はどのように変わるのでしょうか。 派遣社員が知っておきたい法改正のポイントと、法改正によるメリット・デメリットを紹介します。 2020年から派遣社員の待遇はどう変わる?派遣社員が知っておきたい派遣法改正のポイント 派遣社員として働いている人の中には、「派遣法が改正されるなんて知らなかった」、「改正自体は知っているけれど、詳しい内容は知らない」という人もいるかもしれません。 確かに、法律には難解な部分も多くありますが、 派遣社員の待遇に関する情報は、派遣で働く人であれば知っておいて損はありません。 ここでは、派遣社員として働く人が知っておきたい派遣法改正のポイントを、詳しく紹介します。 「派遣労働者の同一労働同一賃金」を目指す 今回の法改正では、「派遣労働者の同一労働同一賃金」が大きな目的となっています。 同一労働同一賃金という言葉は、ニュースなどで耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。 これは、 雇用形態にかかわらず、同じ仕事をしていれば賃金などの待遇も同じにするというもので、今回の法改正の柱となる考え方です。 現状では、正社員に比べて派遣社員の賃金は低い傾向にあり、雇用形態の違いによって待遇に格差が生じている職場がほとんどです。 今回の法改正で同一労働同一賃金が導入されれば、 正社員と同等の待遇を受けられるようになり、働きに応じた賃金が得られることが期待されます。 正社員との待遇差が是正される これまでの派遣社員の待遇は、派遣元である派遣会社が決定していたうえに、待遇差を是正するための強制力が強くありませんでした。 そのため、派遣先の正社員と待遇に差があることが多く、不公平感を抱きながら派遣社員として働いていた人も多いのではないでしょうか。 今回の法改正では、 正社員と派遣社員の待遇差を是正するために、企業にさまざまな義務を課しているため、派遣社員の待遇改善が期待できます。 そのうえで、正社員と派遣社員の待遇に差がある場合には、その差が適切であるという合理的な説明が必要になります。 法改正後は、もし待遇差に不公平感を抱いても、待遇差の内容や理由についての説明を事業主に求められるようになるので安心です。 では、具体的に待遇はどう変わるのでしょうか。 派遣社員の待遇が変わる点を紹介します。 賃金・ボーナス 派遣社員の賃金は、「同一労働同一賃金」を基本原則として、同じ仕事をしている正社員の賃金を元に決定されるようになります。 これまで、正社員と同じ仕事をしていながら正社員よりも安い賃金で働いていた派遣社員は、法改正によって賃金が正社員と同水準まで引き上げられることが期待できます。 また、これまで派遣社員にボーナスが支給されることはほとんどありませんでしたが、 法改正後は、派遣社員にもボーナスが支給されるようになります。 ただし、ボーナスは正社員と同等の額にしなくても法的には問題がないため、正社員と同額が貰える可能性は低いかもいしれません。 とはいえ、これまで受け取れなかったボーナスが受け取れるようになるのは、大きな待遇改善だと言えるでしょう。 交通費・各種手当 特別の理由なしに正社員にのみ交通費が支給され、派遣社員などの非正規労働者には支給されない場合、派遣社員にも交通費を支給するよう見直すことが求められます。 また、住居手当や役職手当などの各種手当も、正社員と派遣社員の不合理な差を解消することが求められているため、 派遣社員も各種手当を受け取れる可能性があります。 退職金 これまで、派遣社員は退職金を貰えないケースがほとんどでしたが、 法改正後は派遣社員も退職金を貰えるようになります。 正社員と同様、勤務年数に応じて退職金が増えるので、働けば働くほど退職金の金額は増えていきます。 しかし、 退職金を受け取る方法は正社員とは異なり、以下の3つの方法からどれか1つを選択することになります。 中小企業退職金共済制度に加入する方法 「中小企業退職金共済制度」(中退共)という言葉は聞きなれない人もいるかもしれませんが、中小企業のために国が行っている共済制度のことです。 事業主が毎月掛金を納付すると、社員が退職するときに退職金を支払ってくれる仕組みで、金額は納付した掛金の月額と納付した月数によって決まります。 この方法の場合、勤務年数から計算する方法と同様、退職時に退職金を受け取ることができます。 福利厚生 待遇差の改善は、賃金などのお金だけでなく、福利厚生にも及びます。 福利厚生施設は正社員と同様に使用できるようにすることが義務付けられ、保養施設などの福利厚生も同様に使用できるように配慮することが義務になりました。 福利厚生施設とは 食堂や休憩室、更衣室といった、業務を円滑に行うために設置されている施設が「福利厚生施設」です。 法改正後は、派遣社員も正社員と同様にこれらの施設を利用できるようになります。 福利厚生の面でも、正社員との待遇差が縮まることが期待されます。 派遣社員の賃金の決め方が変わる 派遣社員の同一労働同一賃金を実現させるには、他の非正規労働者と比較して少し複雑なステップを踏む必要があります。 なぜなら、 派遣社員の賃金を決めるのは派遣会社でありながら、賃金の水準は派遣先の社員に合わせなくてはならない からです。 そのため、 法改正後は新たに2通りの賃金の決め方が定められ、派遣会社がいずれかの決め方を選択することになりました。 それぞれの決め方を紹介します。 あわせて読みたい 同一労働同一賃金で派遣社員が受けるメリット 今回の法改正では、同一労働同一賃金によって派遣社員の待遇が改善されることが期待できます。 では、派遣社員には具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。 同一労働同一賃金によって派遣社員が受けられるメリットを紹介します。 給料が上がる 同一労働同一賃金で派遣社員が得られる大きなメリットは、給料の増加が見込まれることです。 賃金だけでなく、交通費や各種手当、退職金が新たに貰えるようになるため、手取り額が増えることが期待できます。 自分の働きに応じた給料が貰えるようになるため、仕事へのモチベーションが上がります。 福利厚生や研修が充実する 法改正後は、賃金だけでなく福利厚生や研修制度などの待遇も正社員と同等になります。 福利厚生 食堂や休憩室、更衣室などの福利厚生施設は、正社員と派遣社員の間で扱いを変えることが禁止されているので、これからは正社員と同様に利用できるようになります。 売店や病院、保養施設などの福利厚生は、派遣社員も正社員と同様に利用できるように配慮する義務が新たに課せられたため、より利用しやすくなることが想定されます。 研修・教育訓練 派遣社員を雇用しているのは派遣会社なので、本来であれば派遣会社が研修を行うべき立場にあります。 しかし、それぞれの職場によって求められる研修の内容は異なるため、派遣先が仕事の内容に研修を行うようにしていましたが、強制力が低かったことから十分な研修が行われないことが多いのが現状でした。 そのため、 派遣会社はキャリアアップを目的とした総合的な研修を行い、派遣先の企業は正社員と同等の研修を行うよう義務付けました。 普遍的なスキルと個別のスキルを同時に学ぶことができるので、キャリアアップが期待できます。 待遇に関する説明を求められる これまでは、正社員と派遣社員の待遇に差があったとしても、待遇差の説明は義務ではなかったため、派遣社員が不満を抱きながら働くケースも少なくありませんでした。 しかし、 法改正後は、派遣社員に対する待遇についての説明が義務化されるため、これまで不明確だった情報を派遣社員が知れるようになります。 これまでも、賃金や福利厚生、教育訓練といった待遇に関する情報は説明の義務があったため、雇用時に説明されていました。 法改正後は、「待遇差の内容・理由の説明」が新たに義務として追加されます。 待遇差の内容・理由の説明の義務 事業者は、非正規労働者から求められた場合、正社員との待遇差の内容や理由について説明することが義務となります。 一方で、派遣労働者は説明を求める権利があるので、待遇差に疑問が生じた際には説明を依頼することができます。 とはいえ、「説明を求めたりなんてしたら、迷惑な派遣社員だと思われて今後の仕事に悪影響が出そう」と心配している人もいるのではないでしょうか。 法律では、 説明を求めたことを理由に不利益な取り扱いをすることは禁止されているため、減給や契約更新の拒否といった不利益を受ける心配はないので安心してください。 同一労働同一賃金で派遣社員が受けるデメリット 同一労働同一賃金を目指す法改正では、派遣社員に賃金面や福利厚生で大きなメリットがある一方で、 メリットを受けられない派遣社員がいることも想定されます。 それだけではなく、 法改正によって派遣社員がデメリットを受ける可能性もあります。 「法改正後は賃金も上がるし待遇も良くなるから安心」と考えていると、思わぬ見落としがあるかもしれません。 同一労働同一賃金で派遣社員が受ける可能性のあるデメリットについて、詳しく紹介します。 待遇がほとんど改善されない可能性がある 派遣社員の待遇改善を目的とした法改正ですが、同一労働同一賃金が導入されても、派遣社員の待遇がほとんど改善されない可能性もあります。 なぜなら、 法改正に備えて、企業側が「派遣社員と正社員の仕事の違いの明確化」に取り組む可能性が高いからです。 同一労働同一賃金のカラクリ 同一労働同一賃金では、正社員と派遣社員の仕事の内容に明確な違いがあり、その合理的な理由が説明できれば、待遇差があっても問題はないとされます。 そこで、「派遣社員の仕事内容に加えて、正社員は帳簿の作成や経費の精算を行っている」ということにすれば、 派遣社員と正社員の勤務内容に差が生まれ、同一労働にあたらないため、待遇に差があっても問題ないと判断されるのです。 このように、あえて正社員と派遣社員の仕事の内容に差をつけ、派遣社員の待遇を改善しないケースが出てくることが予想されます。 正社員と派遣社員の仕事の違いを明確にする企業が増えると、その分法改正の恩恵を受けられる派遣社員も減ってしまうことが懸念されます。 手当が増えた分賃金が下げる事業者が出る可能性がある 法改正後は、派遣社員の待遇改善に伴い人件費が増加するため、企業の経営が圧迫される可能性も出てきます。 そのため、人件費を少しでも削減し、経営を改善するために、法律に触れない範囲で派遣社員の賃金を安くしようと考える企業も出てくると想定されます。 その結果、派遣社員に手当が支給されるようになっても給与全体が変わらないように 手当の増額分だけ時給が減る可能性も考えられるでしょう。 具体的な金額で見ていきましょう。 この仕事の時給が1,500円だった場合、法改正後には「時給1,400円+交通費」に変更される可能性があります。 この場合、表面上は交通費が支給されていますが、実際に貰える金額は全く変わりません。 それどころか、 残業をした場合にも時給1,400円で計算されるため、残業が発生するほど損になります。 これに対して厚生労働省は 「通勤手当等を支給する一方で、基本給を引き下げ、派遣労働者の賃金の総額を実質的に引き下げることは、改正労働者派遣法の目的に照らして問題である」としています。 ( ) よって、このような実質賃金引き下げがあった場合は、派遣元などに相談することをオススメします。 既に勤務している派遣先の時給が下がるケースはあまり起こらないと考えられていますが、特に新たな派遣先を選ぶ際には注意しましょう。 仕事内容が限定される可能性がある 前述のとおり、同一労働同一賃金が導入されると、派遣社員と正社員の仕事内容の違いを明確にする企業が増えると予想されます。 その場合、 難易度の高い業務は正社員に限定し派遣社員には単純な作業しかさせないなど、仕事内容が限定される可能性があります。 レベルの高い仕事を担当させてもらえなくなると、仕事の内容は簡単にはなるものの、 スキルを身に着けることができず、長期的な目線では大きなマイナス要素になります。 特に、派遣社員から正社員を目指している人の場合には、同一労働同一賃金によって正社員への道がより険しくなる可能性があるため、注意が必要です。 派遣社員が削減される可能性がある これまで、正社員と同等の業務をこなしていた派遣社員は、企業にとってはいわば「正社員より安く雇えるお得な人材」でした。 しかし、 同一労働同一賃金が導入されると、派遣社員にもその働きに見合った賃金や待遇を保証しなければならなくなり、人件費が上がります。 その結果、 派遣社員を雇うメリットがなくなり、派遣社員を削減する企業が出てくる可能性があります。 派遣社員を守るために改正された法律が、むしろ派遣社員の仕事を奪う可能性もあるため、法改正後は社会の流れを注視する必要があると言えるでしょう。 制度を理解して法改正に備えよう 派遣社員の待遇改善を目的とした法改正ですが、実際に待遇改善に繋がるか疑問視されている部分も多くあり、派遣社員が手放しで喜べるものではありません。 キャリアプランを考え、損をしない選択をするためには、今後も法改正とそれに対する企業の対応を注視していく必要があります。 今後導入される制度の内容を正しく理解し、法改正に備えましょう。 2020年からの派遣労働者法改正については以下の記事も参考にしてください。

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中小企業の退職金相場|退職金はいくら出せばいいのか

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1.マージン率とは? マージン率とは 「派遣先が派遣会社に支払う派遣料金」と「派遣会社が派遣スタッフへ支払う賃金の差額の割合」を指します。 2012年の派遣法改正により、派遣会社がどれだけ派遣スタッフに給料として支払っているかを、マージン率として労働基準監督署へ提出するだけでなく雇用する派遣スタッフに開示するよう義務化されました。 背景として、1986年に派遣法が施行されて以降、派遣会社が必要以上に派遣スタッフから搾取している、在りもしない福利厚生費として不当に徴収していると問題になり、派遣会社の運営費の妥当性が分かるよう公開するになりました。 開示方法は二通りあり、ホームページに公開する方法と派遣スタッフに紙面で公開する方法です。 マージン率は会社や職種によって違います。 その他派遣会社のバックオフィスの人件費を除けば、 残る利益は1. 2%程度だとされています。 派遣業界の経験からすると、こちらの調査結果では有給手当として4. 3.大手派遣会社のマージン率を比較 派遣会社 一日の平均給料(マージン率) テンプスタッフ 12,880円(29. エリア:複数の拠点がある場合、新宿エリアの拠点を参照 給料:派遣労働者賃金平均額(1 日 8 時間計算) マージン率とは:派遣料金から派遣労働者に支払った給料を除いた金額とその割合。 マージン率には、派遣労働者の社会保険料、有給休暇費用、福利厚生費や教育訓練費なども含まれています。 こちらの表から分かる通り派遣会社ごとにマージン率は違いますし、マージン率が低ければ給料が高いという訳ではありません。 平均給料とマージン率が低めの『 ランスタッド』は、短期案件や軽作業スタッフの求人が多い影響で、平均給料が低くなっています。 派遣会社各社保有する求人が違いますので、平均給料が異なります。 一般的に職種によってマージン率の相場が違います。 4.マージン率が高いことはピンハネしているのか? マージン率が高い(=派遣会社の取り分が多い)ということは、派遣会社がピンハネしているのでは?と働く側としては思ってしまうのではないでしょうか。 なのに、最終的な利益が1%ぐらいしか残らないのはなぜか?という部分を解説します。 派遣会社のマージンの詳細 ・社会保険料(フルタイムの場合のみ) ・有給休暇手当 ・福利厚生費 ・教育訓練費 ・健康診断代(定期健康診断、雇い入れ時健康診断など) ・募集広告費 ・営業担当や経理担当などバックオフィスの人件費 ・本社・営業所の賃料などの固定費 派遣スタッフが有給を使用しても派遣先からはお金はもらえませんので、別途人件費がかかりますので、見込み経費として計上しています。 その他人を雇う上で社会保険料の会社負担、営業担当などの間接社員の人件費などバックオフィスの経費がかかります。 以上のように意外にも派遣会社の利益率は低く、 営業利益率はどこの派遣会社も1~3%程度です。 別の業界の営業利益率は以下の通りです。 業界 営業利益率 製造業界 5. 4% 電気・ガス業界 4. 3% 小売業界 2. 7% IT業界 7. 3% 飲食業界 4. 1% サービス業 6. 利益率が低いのに派遣会社がたくさんある理由 派遣会社の数は62,408社あるとされています。 (出所:厚生労働省 労働者派遣事業報告書より)日本国内5万店舗とされるコンビニの数より多いです。 利益率の低い派遣事業を行っている派遣会社が増え続けている理由は、 「参入障壁が低い」「固定費がかからない」「人材の回転が良い」からです。 派遣事業を開始するうえで、初期投資が少なく、固定費がかからないので必要な資金が少なく済むので参入障壁が低いです。 派遣スタッフは採用しやすいこともあって、一人当たりの利益が低くとも大量に採用してしまえばまとまった利益になる構造なので派遣会社が増えています。 急激に派遣事業者が増えた影響で、良くも悪くも色々な会社があるので、中小零細企業やピンハネと言われかねないような運営をする悪徳派遣会社がいるのも現状です。 そのような状況を是正するための一つとして、マージン率の公開を義務化されています。 5.マージン率だけで派遣会社を選んでもいい? マージン率だけで派遣会社を選んでいいか?という質問については、 半分正解、半分不正解です。 正解と言う意味では、マージン率が低ければ時給を高く設定してくれるので、待遇が良くなることは間違いありません。 しかし、忘れてはならないことはマージン率が全てではないことです。 理由は三つあります。 一つは、マージン率が良くても「派遣料金そのものが高くなければ意味がない」ということです。 派遣会社の営業力が低いと、高い派遣料金の契約が出来ません。 低い派遣料金ですとマージン率が高くても時給は低くなります。 その点、ネームバリューのある大手派遣会社や専門領域に特化した派遣会社は営業力が高い会社が多いので登録する会社としておすすめです。 二つ目は、マージン率が低いことにはデメリットがあります。 マージン率が低いときのデメリット ・サポートが手薄になる ・福利厚生がない ・昇給しにくい ・交通費が出ない マージン率が低い場合、派遣会社の営業担当一人に対して多くの派遣スタッフを担当しなければなりませんので、入社後のサポートが悪くなることも考えておかなければなりません。 最後の一つが、公開されているマージン率は、その事業所に所属している派遣スタッフの「平均賃金」であるということです。 先ほどの表の中のテンプスタッフは12,280円が平均賃金でしたが、その事業所には何百名もの派遣スタッフが在籍しています。 給料が10,000円の派遣スタッフもいれば15,000円の人もいるということです。 個別の求人によって派遣料金や時給が違いますので、平均賃金のマージン率とは比較できませんので注意が必要です。 6.一部の派遣業界で行われている「マークアップ方式」 マージン率や派遣料金が派遣会社ごとに違うので、契約料金を巡ってトラブルになることもあります。 一つの職場に複数の派遣会社の派遣スタッフがいると、仕事は同じなのに派遣会社によって時給が違うという状況です。 このようなトラブルを回避するために一部の業界や職場で「 マークアップ方式」という派遣契約方式を取り入れられています。 マークアップとは、原価に加えられる一定の利潤・利幅という意味があります。 このような場合どの派遣会社から派遣されても同じ時給になります。 外資系企業や物流業界などで運用されています。 7.まとめ マージン率を「全てが派遣会社の利益」と考えるのではなく、「派遣会社の事業運営費」として考えておくことが大切です。 公開されているマージン率については、あくまで目安程度に見ておくのが良いです。 マージン率が30%程度であれば一般的な水準と言えるでしょう。 派遣会社選びの基準はあくまで、あなたが働く仕事の条件、派遣会社の担当者の良し悪し、派遣先の会社から判断しておくとミスマッチがなくなります。 こちらの記事が派遣で働くあなたのお役に立てれば幸いです。

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