とにかく、この曲の魅力を全て表現し尽した稀有な名演奏だと言えます。 2021年2月5日閲覧。 どちらかと言うと、出だしから、ちょっと乗れてないような気がする。
13BPhの太くしっかりした音色、シンフォニックなサポートもあって、非常に充実度の高い演奏となっている。
(独奏)、 (指揮)、(2016年) BBCミュージック・マガジンは、上記ベスト録音に次ぐ3録音に含め、バティアシュヴィリについて、作曲家の「心が籠もったインスピレーションを美しく表現」しており、とくにカデンツァは突出していると評した。
やや速度を落とし、少し引きずる感じの第2主題となるがすぐに元の快活さを取り戻す。
しなやかで流れるようなレガートは既にありますが、この頃はまだそれ程目立たない感じですね。
ヤンセンはテンポの変化も大きく、かなり即興的に弾くタイプなんですかね。 その上に、 ロシア的な少しクールな情緒を入れています。
それでいて妙に曲をデフォルメしないのが良識あるところだ。 この曲を始めて聴く人も、これを聴けばこの曲の面白さにハマると思いますよ。
まあ、こんな具合で、ワタシのチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は、現在のところ、ムター盤で打ち止めになってしまっており、 これ以降、購入できなくなってしまったのでした。
フェラスはここでやや抑制を解き放って演奏している感がある。
ちょっと脱線しますが、レビンのカプリースといえばステレオよりも最初のモノラル録音 なんと12歳! また 諏訪内晶子のヴァイオリンの音色は、今より クールで艶やかです。
まだ、手垢のついてないピュアな演奏です。 彼の名は作曲家としてよりも、ヴァイオリンの名手としてのほうが知られているかもしれない。 カラヤンは最晩年のスタイルで、ウィーン・フィルを相手に遅いテンポでダイナミックでスケールの大きな伴奏をつけています。
5ロシアらしい風土的な要素はの演奏に譲るが、純音楽的に構造がしっかりしていることや厚みと美音のアンサンブルは上回る。 この第1主題はロシアの舞曲をもとにしており、広大な大地を思い起こさせるようなリズムが印象的です。
その前提で考えると、演奏者それぞれの解釈によって曲に込められる感情も変わるのではないだろうか。
テクニックの完璧さはさらに高まり、しなやかな表現も上手いですし、表現のヴォキャブラリーが増えているように感じます。
演奏スタイルは古き良き浪漫性を色濃く宿したもので、楽譜重視や正確性重視ではない。
ロマンティックなイメージのあるこの協奏曲のイメージを一新する演奏です。 この頃のアバドは実に良かった。 というか、このお方の真価はモノラル時代のものにこそあり、と個人的には思っております。
11それに、きっと、録音状態にも恵まれてないような気がします。 それがみごとに読み取れるのは、第3楽章の〈ラ・カンパネラ〉である。
常に緊張感を持ち続けますが、それでいて歌心に溢れ、ちょっとしたスケールまでが味わい深いのです。
それはオーマンディもしかりです。
低音のフレーズを丁寧に描いており、わざと太く振るわせているのかな~ ゆったりと弾いており、できる限りタメている。
レーピンのヴァイオリンは卓越した技巧を誇示することなく、余裕を持たせる演奏である。 カラヤンの曲解釈、速度設定などは基本的に変わらないと思うので、それぞれのオーケストラの良さを楽しむのが良いだろう。
第3楽章 前楽章の静けさを断ち切るかのように,オーケストラだけで「ジャン」と始まります。
テクは、完璧だとは思うのですが、 チャイコは、どこか泥臭く演歌調のところがないと面白みが欠けてくるのだが、みどりさんのヴァイオリンは、スマートすぎるというか、洗練されすぎというか。
ミュンシュの速めの指揮に煽られることなく、それでいてしっかり調和している。
あっ もちろんテンポ良く進んでおり、停滞することはない。
その時、彼らは作曲家の感情を模倣しているのだろうか。 ムターはこのカラヤンのイメージにぴったりなダイナミックで艶やかな演奏で、両者の息はぴったりです。
ヴェンゲーロフ アバド ベルリン・フィル 1995年 Maxim Vengerov Claudio Abbado Berliner Philharmoniker (Berlin Philharmonic Orchestra) 録音状態は良い。
けれど その甘く、ロマンティックな演奏は、聴いていると 「やはり この曲はこうでなくっちゃ!」と思ってしまいます。
当初から高く評価していたアドルフ・ブロツキー しかし、初演時にヴァイオリン独奏を務めたロシア人ヴァイオリニストのアドルフ・ブロツキーは、当初から『ヴァイオリン協奏曲』を高く評価しており、世界中で同曲を何度も取り上げていくうちに、次第に同曲の真価が人々に理解されるようになった。
これにオーケストラが合いの手を入れるようにして曲は進んで行きます。 ちょっと遅すぎて間が持たない。
口に出すまでも無い。
現在はしなやかさと豊富なボキャブラリーで表現力のあるムターですが、カラヤンと活動していた時代は 男声顔負けのダイナミックなヴァイオリンで、まるで油絵を見ているかのような、独特の味のある演奏をしていました。
チャイコフスキーの作品の中でも傑作のひとつに数えられ、色んなヴァイオリニストによって演奏・録音されています。