まる もっこり。 まるもっこりエッセイ①まるやが無職になったらしい|まるちゃん@月刊イヌ時代編集長|note

まるもっこりエッセイ①まるやが無職になったらしい|まるちゃん@月刊イヌ時代編集長|note

もっこり まる もっこり まる

組織の方針に従わなければならない、サラリーマンの悲しき宿命だ。

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またもや唐突な話になってしまった。

到着♪

もっこり まる もっこり まる

そんな状況を6年間も経験したら、さすがにもうお腹いっぱい、十分安定した生活を堪能できた、と妙な満腹感さえ感じた。

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この町に住み、生きていくのはアニメ好きの人ばかりではないはずだ。 しかし、辞めるための理由が特にないということは世間が許さないらしい。

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もっこり まる もっこり まる

市役所で働く人たちは基本的にあの庁舎内に篭りっぱなしなので、誰かの噂話がすごく好きなのだ。 僕の住んでいる町は今、あるアニメの聖地として一定のアニメ好きの人にはすごく人気があり、駅ではいつの間にか、そのキャラクターの看板が立つようになった。

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そういったことに疑問を抱かない人たちが市役所の中にたくさんいたこと、そして僕自身もそのうちの一人だったということを思い、僕は自分にがっかりしてしまった。 公務員を辞める4つ目の理由があるとすれば、「アホだから」が相応しい。

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もっこり まる もっこり まる

新聞やニュースでしきりに報道している、今外国人がやたらと日本に観光に来ている現状を目の当たりにした気がした。 狭い檻の中でエサを与えてもらっている動物園の動物みたいに、僕はいつの間にか生きることに怠惰になっていた。

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マスコミは官公庁絡みの不祥事 飲酒運転や性犯罪 が大好物なので、そのテの事件については大々的に報道する。 時刻は午後の4時。

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もっこり まる もっこり まる

特に使うアテもないお金を手にして、やりたいことも、その先に何が待っているのかもわからず、何となく居心地が良いからといって周りと同調しながら惰性で生きていく。

ただ、いまの仕事を辞めたかったから辞めたのだった。

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もっこり まる もっこり まる

3つ目は何らかの犯罪や業務失態を犯した人。 当時配属していた課の課長からは、「来年から公共料金の支払いに追われるよ。 だけど仕事となると、自分が好きではないものでもニコニコしながら売り出していかなければならない。

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」と仕事の上でアドバイスをくれた。 組織として働くことにもある種のやるせなさを抱いてしまっていた。

到着♪

もっこり まる もっこり まる

風邪をうつされたくなかったので、彼らの座っているシートからなるべく離れ、僕は空港の本屋さんで買った文庫本に目を移した。 おそらくこの人たちが市役所を辞める割合の9割を占めていると思う。

背の高い黒人がフードコートの寿司屋で寿司を食い、裕福そうな中国人の子供が待合所のソファーに座りながらスナック菓子の袋を開け、僕の心をそわそわさせる。 2つ目は転職。

到着♪

もっこり まる もっこり まる

中でも、他の町での公務員試験がパスし、来年からはよその町の役人になります、という人が大半だった。 僕は、このままそこそこのサラリーをもらいながら、安定した生活を送っていてはいけない気がした。

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ここ最近の市職員関連のニュースといえば、「ちくびおじさん」が特に有名だろう。 話は成田空港第3ターミナルの国内線、出発ロビー前のフードコートから唐突に始まる。