社会人基礎力は、3つの能力と12の能力要素という骨格を維持しつつ、「キャリアの振り返りと継続的な学び」を意識した概念にアップデートされ、今後も状況に応じて変更が加えられることが想定されています。
「人生100年時代」や「第四次産業革命」の下で、2006年に発表した「社会人基礎力」はむしろその重要性を増しており、有効ですが、「人生100年時代」ならではの切り口・視点が必要となっていました。
これは就学前からシニアといわれる中高年の社会人にまで、幅広い年代を対象とした考え方で、 「これまで以上に長くなる個人の企業・組織・社会との関わりの中で、ライフステージの各段階で活躍し続けるために求められる力」と定義しています。
日々積み重ねていくことが大切です。
目的意識を持ち、適切なタイミングで最高の結果を出すためのアクション。 教育現場の役割と、人材を採用する企業のニーズを合わせる為、わかりやすいように言語化されたのが「社会人基礎力」というわけです。
7しかし、核家族化や地域コミュニティが崩壊し、周りの大人たちや兄弟間での密な関わりは失われました。
しかし、企業はこれらの項目を入社時点では それほど重要視はしていません。
たとえば、社員一人ひとりのキャリア志向に合わせた支援を行う人事施策や、社員が周りと切磋琢磨し、活躍し続けてもらえるような環境整備・人員配置も必要です。
社会人として周囲とコミュニケーションを取りながら、主体的に仕事にかかわっていく姿勢や問題を解決していく能力は学生時代からしっかり身につけるべきものとして、文部科学省や大学機関は学生の「社会人基礎力」向上を重視しています。
経済産業省が提唱した社会人基礎力とは 勉強においても、スポーツにおいても、どの分野においても成功を収めるためには、まずは基礎を固めることが大切です。 よって 人とうまくやっていく力というのは重要です。
その能力を発揮する力として「考え抜く力」がいっそう重要となります。
これもあまり難しく考える必要はなく、学生時代に勉強やスポーツでやっていたことと同じです。
経済産業省はこの社会人基礎力について、さらに3つの能力(前に踏み出す力、考え抜く力、チームで働く力)と12の能力要素を定義しています。
また社会人基礎力診断をおこなってくれるサービスも。
どれも重要なだけに、その3つの社会人基礎力をすべて意識して働くことが成功の鍵だと言えるでしょう。 企業と学生の意識のギャップ 身に付けておいて欲しい能力水準にも 企業と学生で大きなギャップがあります。 社会人基礎力の詳細を見る前に、「人間力向上」のイメージを把握しておきましょう。
13面接において、 自己分析などを用いて自分を知る事に力を入れている方も多いと思います。 2010年 流通科学大学:産学連携弁当開発を通じた社会人基礎力の学び• 現代の社会人は生きているだけでストレスフルです。
ストレス耐性ではなく、ストレスを感じたとしても、受け流すことができる、あるいはポジティブに捉えることができる力といえます。
2017年 拓殖大学:広島県呉市の三角島活性化を目的とした地方創生活動• そのために磨いておきたい能力要素は下記の6つです。
4.まとめ いかがでしたでしょうか。
統合:多様な経験、能力、キャリアを組み合わせて統合し、次のステップへ向け「どのように学ぶか」 従来の3つの能力と12の能力要素を骨格としつつ、新たな3つの視点で次のステップを想定するという循環(学びの継続)を提言しています。 社会人基礎力を高めるための有効な取り組み(一例)• 柔軟性・・・意見の違いや立場の違いを理解する力• 計画力 チームで働く力(チームワーク)• さらには終身雇用制度が崩れたことで会社内の研修によって行われていた人材育成の機会は減り、研修を受けていない非正規雇用者が増えるなど、従来の日本の雇用環境は大きく変わりました。
規律性• 人生100年時代に向けて、自分の強みや弱みを把握し、スキルや経験を時代に合わせて常に磨き続けることが望ましいとされています。
物事を、 自らが積極的に取り組む行動的な人物が求められている様です。
社会人基礎力の中でも重要な項目 3つの能力、12の要素を高めるとなれば中々大変です。
考え抜く力とは? ・論理的に答えを出すこと以上に、自ら課題提起し、解決のためのシナリオを描く、自律的な思考力が求められている 3. 新しく追加された3つの視点は以下のようになっています。
2015年 創価大学:男女が共に働き、共に育む社会へ~イクメン通信簿プロジェクト~• IT力に限らず、中高年の能力を本来あるべきように活用できない人事システムや、中高年側の 新しいことを学ぶことを厭う怠惰な気持ち、あるいは新しいことは若い人にやらせればよいという胡坐をかくような気持ちが、中高年の活力維持に問題をきたしているのではないかといった諏訪氏の見解が示されました。
しかし、実際にはまずしっかりと現状分析を行い、課題点を発見しなければ具体的な解決策を導き出すことはできないでしょう。
状況把握力• 例えば、大工さんでいうと以下のような関係性です。
最強の交渉術についてはの記事を参考にしてください。
状況把握力・・・自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力• このような「主体性」「粘り強さ」「コミュニケーション力」などといった、従来あやふやで,明確化されていなかった内面的な基本能力を、あらためて経済産業省が定義し、評価する指標をつくった、というものが社会人基礎力です。 さらに、管理職になりたい、出世したいという考えを持つ人の割合は減少しており、 「昇進」だけでは学ぶためのインセンティブにはもはや十分でないのではないかといった問題も提起されました。 特に 前に踏み出す力の需要は高そうなので、自信のある方は積極的にアピールのが良さそうです。
8今後、キャリア形成のための支援策は充実していくものと考えられますが、他人事として受け身でいるのではなく、主体的に取り組むことが大切です。 余裕が出て周りを見ると、同期との差に気がつくかもしれません。
つまり、ひらめきを生み出すには、頭の中に関連する情報が入っていればそれだけ有利だということです。
課題発見力• ものごとを改善していくためには、常に問題意識を持ち、課題を発見することが求められています。
一度身に付ければ、仕事をスムーズに進められるだけでなく、キャリアアップの際、有利につながることでしょう。