唐土(中国)の許由という人物は、自分の身に備えた貯えもろくになくて、水を手に捧げて飲んでいるのを人が見て、「なりひさこ(水筒になるひょうたん)」という物を与えた。 あるとき、誰もいないことを見計らい敵が襲ってきて館をとり囲んだが、中から兵士が2人出てきて、命を惜しまず戦い、敵を全て追い返してしまった。 天下のものの上手といへども、はじめは不堪(ふかん)の聞こえもあり、無下の瑕瑾(かきん)もありき。
7人の身に、やむを得ずして営む所は、第一に食う物。
また、手に掬びて(むすびて)ぞ水も飲みける。
寿命が長ければ、恥も多い。
長くとも四十そこそこで死ぬのが無難というものだ。
増賀上人が言ったように、名声欲は仏教の教義に背いているのだ。 おほかた、ものの音(ね)には、笛・篳篥(ひちりき)。 どうして、今この瞬間の一念(意志)によって、すぐにやろうとする事がこんなにも難しいのだろうか。
命長ければ辱(はじ)多し。 よろづにその道を知れる者は、やんごとなきものなり。
すらすら読める徒然草 講談社文庫• 飽かず、惜しと思はば、千年(ちとせ)を過すとも、一夜の夢の心地こそせめ。
何とか無駄を逃れたとしても、余った時間に無駄な事をしたり、無駄な事を言ったり、無駄な事を考えるのであれば愚かだ。
さて、かたへの人にあひて、「年比思ひつること、果し侍りぬ。
例の中二病文章である。
つくづくと一年(ひととせ)を暮らす程だにも、こよなうのどけしや。
『徒然草』は兼好法師が記したという随筆。
さて、かたへの人に会ひて、「年ごろ思ひつること、果たしはべりぬ。
しかし、お参りしている方々が、みんな登山をなさっていたから、山の上でイベントでもあったのでしょうか? 行ってみたかったのですが、今回は参拝が目的だったので、余計な事はやめておこうと、山頂は見てこなかったのです」と語った。
黄色の山吹の清らかな美しさ、藤の彩りや縁取りがぼうっと霞んだような、淡い紫の花房の垂れ下がった様子など、春はどれもこれも見落とせないものばかりだ。
1166円 税込• 恐怖に耐える気持ちも無くなって、防ごうとしても力が入らず、怖くて足腰も立たなくなってしまった。 人に笑われたりすることを恐れずに、上手な人々に混じって、正当な道にのっとってコツコツやろうとするような心構え。
まだ芸がヘッポコなうちからベテランに交ざって、バカにされたり笑い者になっても苦にすることなく、平常心で頑張っていれば才能や素質などいらない。
国のため、君のために、止(や)むことを得ずしてなすべき事多し。
近代作家の定番名訳• 近所に火事があって逃げるとき、火に向かって「ちょっと待って」と言うだろうか。
(仏教の信仰について詳しくない)口取りの男は『なにを仰られているのか、良くわかりませんが』と答えたが、上人は更に怒って捲し立てた。
8そのあたり、ここかしこを見てまわり、田舎びた所、山里などは、本当に見慣れないことが多いだろう。
この四つの外を求め営むを驕りとす。
女の手足や肌がきめこまかくて、むっちりと脂ののっているのは他の色と違い女の色香だから、そこそこ人間臭さを残していた仙人が心惑わされたのも当然といえば当然であった。
『徒然草』の105段~108段が、このページによって解説されています。
助動詞とは、用言や体言などに付属して意味付け加える語です。
話に聞いたのにもまさって、尊くていらっしゃいました。
人生がこんな緊迫した状況に置かれているにもかかわらず、老いた親、幼い子、主君の恩、人の情けを、捨てにくいといって、捨てないだろうか。
2016. 」とぞ言ひける。