インフルエンザ ワクチン。 新型インフルエンザワクチン接種事業(平成22年度)に関するQ&A|厚生労働省

やっと厚労省も認めたインフルエンザワクチンに感染予防効果なし

インフルエンザ ワクチン

インフルエンザワクチンは本当に安全なのか、本当に必要なのかをもう一度考えてみませんか。 毎年、インフルエンザがはやる季節になると、「ワクチン接種(予防接種)はお早めに」というメッセージが流れます。 学校や会社から通達されることもありますし、自治体の広報などにも呼びかけが載ります。 そして、多くの人がワクチンを打ちます。 特にお年寄りや乳幼児、妊婦などは、インフルエンザによって重篤化するリスクが高いとして、優先的にワクチン接種ができるようになっています。 しかし、インフルエンザのワクチンにも重い副作用が出る危険性があります。 報告されている副作用には、ギラン・バレー症候群(筋肉を動かす運動神経の障害のために、手足に力が入らなくなる難病)、肝機能障害、脳炎、ぜんそく、さらにはアナフィラキシー(全身に急速に現れるアレルギー症状)などがあります。 そもそもワクチンとは、ウイルスなどの病原体を注射で体内に入れて、その病原体を攻撃する専用の抗体(免疫細胞の一種)をあらかじめつくっておく、というものです。 しかし、注射した病原体が体内で増殖してしまっては意味がありません。 そこで、ワクチンをつくる際には、病原体が体内で増殖しないように活性を抑える成分が必要になりますが、そこにホルマリンなどが使われます。 有害物質が含まれていて、重篤な副作用の危険性がある上に、インフルエンザワクチンには「効くかどうかわからない」という根本的な問題もあります。 ワクチンでインフルエンザは予防できる? 以前、朝のニュース番組でキャスターが、「うちは家族4人全員でワクチンを打ちましたが、2人はインフルエンザにかかっています。 今年ははやっていますから、みなさん気をつけましょうね」と言っていました。 朗らかに、当たり前のように。 これって、どこかおかしくはないですか。 「ワクチン打ったのに、インフルエンザにかかったのです。 かからないために打つのがワクチンではないのですか」と、怒るならわかります。 しかし、そのキャスターが怒る気配は微塵もありませんでした。 このような状況は、このキャスター一家だけではありません。 筆者が薬局に勤務していた頃、インフルエンザにかかって処方箋を持って来る患者の半数は、ワクチン接種を受けた人たちでした。 しかし、誰も怒ったりはしませんでした。 インフルエンザにかかったということは、ウイルスの型が違っていて、ワクチンの効果がなかったということです。 インフルエンザの型は、大きく分けるとA型、B型、C型の3種類ですが、A型だけでもさらに144種類の亜型に分かれています。 一方、インフルエンザワクチンに含まれているのは3種類程度で、たとえばAソ連型(H1N1亜型)と、A香港型(H3N2亜型)と、B型といった組み合せになっています。 当然、ワクチンに含まれている型以外のインフルエンザウイルスには効きませんし、しかもウイルスはすぐに変異します。 変異は、ウイルスが分裂するときに遺伝子がミスコピーされることで起こります。 人間の遺伝子(DNA)はあまりミスコピーが起こらないのですが、インフルエンザウイルスの遺伝子(RNA)はミスコピーが起こりやすく、その頻度は人間の1000倍の確率といわれています。 しかも、インフルエンザウイルスは増殖スピードが速く、1個のウイルスが1日で100万個以上になるといわれているのです。 こんなインフルエンザウイルスに、たった3つの型で対応しようとするのは、ほとんどギャンブルか宝くじのようなものではないでしょうか。 ワクチンを打っても症状が軽くなるわけではない 筆者は、ワクチン接種で病院にお金を払い、さらにインフルエンザの治療でお金を払っても怒らない患者さんをたくさん見てきましたが、本当は「自分のしたことは無意味ではない。 ワクチンを打ったのだから、たとえ感染しても軽く済む」そう思いたいから怒らない、というのが一番の理由かもしれません。 筆者は、インフルエンザワクチンの接種は必要ないと思っていますが、唯一打ってもいいケースがあるとしたら、それは受験生です。 人には、たとえ偽薬でも「効く」と思えば効くという、「プラセボ効果」があります。 「ワクチンを打ったのだから、受験当日までインフルエンザにはかからない」「人ごみに行っても大丈夫」「たとえ後ろの子が咳をしていても、うつらない」……。 そのように自信を持てば、免疫力も上がります。 ただし、「ワクチンを打ったのだから軽く済む」と信じて、インフルエンザにかかっているにもかかわらず学校や仕事に行くのは避けなければなりません。 以前、こんなケースがありました。 Aさんは医薬品会社の営業マンで、当然のことながらインフルエンザワクチンの接種をしていました。 ところがインフルエンザにかかってしまい、上司に「A型インフルエンザと診断されたので、早退させてください」と申し出ました。 すると、上司は「ワクチンを打っているんだから、大したことにはならない。 マスクをして働け」と指示したのです。 Aさんは仕方なく処方されたタミフルを飲み、マスクをして営業を続けたそうです。 営業の相手は、まさか営業マンがインフルエンザだとは思いませんから、至近距離でも平気で会話をします。 会う人会う人、みんな同様です。 もしかしたら、インフルエンザをうつされた人もいるかもしれません。 しかも健康な人をつくるサポートをするはずの医薬品会社での話です。 ワクチンを打っても、インフルエンザが軽く済むわけではありません。 タミフルは、インフルエンザウイルスの増殖を抑えますが、インフルエンザウイルスを殺してはくれません。 無理をして働き続ければ、それこそ取り返しのつかないことになる可能性もあります。 幸いAさんは若くて体力があったためか、長引きはしたものの重篤な状態になることはなかったそうです。 インフルエンザにかかったら会社や学校は休んで寝る。 それが最良の方法であり、広めないための最善の方法でもあります。 また、インフルエンザの最良の予防法はワクチンを打つことではなく、日頃から疲労を溜めず、バランスのよい食事・適度な運動を心がけ、免疫力を高める生活をすることなのです。 現在は、自らの経験と栄養学・運動生理学などの豊富な知識を生かし、感じて食べる「感食」、楽しく歩く「ハッピーウォーク」を中心に、薬に頼らない健康法を多くの人々に伝えている。 (廣済堂出版)、『薬が病気をつくる』(あさ出版)、(ベストセラーズ)など著書多数。

次の

インフルエンザワクチンは打たないで!【常識はウソだらけ】

インフルエンザ ワクチン

インフルエンザワクチンの効果について インフルエンザが猛威をふるう時期が迫ってきました。 毎年、インフルエンザの合併症で亡くなる方がいます。 最悪の事態にならないためにも、インフルエンザのワクチンを接種しておきましょう。 高齢の方は肺炎を起こして重篤な状態になりますし、6歳以下の幼児では最も怖いインフルエンザ脳症に罹る恐れもあります。 インフルエンザワクチンの予約は10月に入ってから始まりますが、いったいいつ頃受けるといいのでしょうか? ワクチンが効果を持続するのは約5か月だといわれています。 いつ頃に照準を合わせて受ければいいのかわかりません。 なので、一番効率のいい予防接種の受け方を調べてみました。 Contents• インフルエンザワクチンの効果について 人間の身体には、ウイルスに感染するとそのウイルスを排除する働きをもった物質(抗体)を作り、次に同じウイルスが入ってきても感染症になりにくくする「免疫」という働きがあります。 この働きを利用するのが、ワクチン接種です。 現在日本国内で使われているインフルエンザのワクチンは「不活化ワクチン」で、安全性が高いワクチンです。 インフルエンザが流行するのは、おもに12月から3月です。 この時期は空気が乾燥して湿度が低くなっています。 インフルエンザウイルスは湿度が高い環境では感染しにくいので、湿度が低くなる冬場に猛威をふるいます。 また、人の身体も寒さで鼻やのどの血管が収縮して、ウイルスが付着した場合にウイルスに抵抗する能力が落ちているのも、冬場に流行る要因になります。 インフルエンザに罹らないためにはインフルエンザワクチンの予防接種が一番の対策になります。 予防接種を受けておくと、発症した時に重篤化する(肺炎やインフルエンザ脳症などの)リスクを下げることができます。 自分自身をインフルエンザの危険から守るため、周囲の人への感染を防ぐために、できるだけ予防接種を受けましょう。 インフルエンザワクチンはいつから始まる? インフルエンザのワクチンの予約は10月から始まります。 予約がいっぱいで、医療機関のワクチンの在庫がなくなると打てなくなるので、予約は早めにしておきましょう。 ワクチンはいつ打てばいいのでしょうか? インフルエンザワクチンを接種してから抗体ができ、予防効果が出るまでおよそ2週間かかるといわれています。 毎年12月頃からインフルエンザの流行が始まることを考えると、12月頃までに接種を完了しておきましょう。 通常日本では、毎年11月下旬から12月上旬にインフルエンザのシーズンが始まり、1~3月にピークを迎えて、4~5月にかけて患者数は減少します。 毎年、人口の5~10%(約600~1300万人)がインフルエンザにかかると想定されています。 南半球では4~9月頃がシーズンです。 毎年11月下旬から12月上旬にインフルエンザのシーズンが始まり、1~3月にピークを迎えます。 インフルエンザのシーズンが始まる前に予防接種を受けるのがベストですが、もしインフルエンザが流行するシーズンに入ってしまっていても、高齢者は今からでもワクチンが打てるかどうかを医師に相談してみてください。 できれば、肺炎などのリスクを回避しましょう。 予防接種を受ける回数は? 生後6カ月以上13歳未満は2回接種します。 4週間程度の間隔をあけて2回目の接種をした方が免疫の獲得は良いといわれています。 13歳以上は1回または2回接種します。 こちらも、4週間程度の間隔をあけて2回目の接種をした方が免疫の獲得は良いといわれています。 慢性疾患があるために免疫力が落ちていると考えられる場合は、医師の判断で2回目の接種をすることもあります。 インフルエンザワクチンの効果がある期間はどれくらい? 一般にはインフルエンザワクチンは接種後、2週間め頃から5カ月間程度効果が持続するといわれています。 インフルエンザワクチンの効果の現れ方と持続時間には個人差があります。 人によっては3ヵ月程度で効果が切れてしまう可能性もあります。 インフルエンザが流行っている期間(3月まで)に効果を持たせるためには、12月上旬に予防接種を受けるのがおすすめです。 インフルエンザワクチンの副作用 インフルエンザワクチンを接種できない場合があります。 発熱していたり、重い病気になっている人は当然接種できませんが、気をつけたいのがアナフィラキシーショックを起こしたことがある人です。 アナフィラキシーとは、医薬品などによって引き起こされることのある急性の過敏反応です。 実は私はこのアナフィラキシーショックを体験しました。 原因はワクチンではなく、目の手術のために、前々日に飲んだ抗生物質です。 私のアナフィラキシーショック体験 手術の2日前、眼科で言われたとおりに夕食後に抗生物質を飲みました。 2時間ほどたった頃から、なんだか息苦しくなり、鼻が詰まったと勘違いして、耳鼻科を受診しようかと思ったほどです。 そのうちに、なんだか椅子に座っているのも辛くなり、早めに寝ることにしました。 ここからが、いよいよアナフィラキシーショックの本番です。 鼻詰まりを気にしながら横になっていたのですが、全身のけいれんが始まりました。 顔までけいれんして、口元がピクピクします。 これはおかしいと思い始めて、やっと、さっき飲んだ抗生物質のせいだと気が付きました。 救急車を呼ぼうかという話になりましたが、夜中だったし原因はわかっていました。 しばらく様子を見ることにして横になっていると、幸いに吐き気がしてきて、胃の中を空っぽにすることができました。 その後、少しずつけいれんが治まり、顔のピクピクも治まってきました。 薬を吐かなければどうなっていたでしょう。 数日後に、叶姉妹の美香さんが「アナフィラキシーショック」で入院したというニュースを聞き、私もこれだったんだとわかりました。 翌朝、けいれんがあったことを伝えた眼科医院では、残りの抗生物質を飲まないでと指示しただけでなんの説明もなく終わりです。 次の日に、目の手術は無事に済みました。 手術本番の時には「この抗生物質は大丈夫ですから。 」といわれて、違う薬を飲んで手術を受けた次第です。 こんなものなの?と眼科に対しては疑問を持っていますが、幸いに吐けたのでよしとしています。 それにしても、あのまま吐かなければ叶姉妹の美香さんみたいに、入院でしょうね。 体が弱い人だと、もっと怖いことになるかも…です。 (実際、死にかけたのかも) 嘔吐がこんなにありがたいこととは、初めて知りました。 インフルエンザワクチンの効果 まとめ 毎年、インフルエンザの合併症(肺炎やインフルエンザ脳症)で亡くなる方がいます。 最悪の事態にならないためにも、インフルエンザのワクチンを接種しておきましょう。 インフルエンザワクチン接種後、2週間め頃から5カ月間程度効果が持続するとされています。 12月上旬には予防接種を受けて、インフルエンザの流行に備えましょう。 自分自身をインフルエンザの危険から守るため、周囲の人への感染を防ぐために、できるだけ予防接種を受けてください。 インフルエンザの関連記事.

次の

インフルエンザの歴史について!ワクチンや予防接種、検査など

インフルエンザ ワクチン

殺菌作用がある水銀・チメロサール。 1回の注射量に含まれる量は5マイクログラム程です 「インフルエンザワクチンには水銀が入っている」という話を聞いたことはありませんか? 「水銀」と聞くと、「ワクチンを打ってしまったが、どんな副作用があるんだろう……」「子どもにインフルエンザワクチンを打つのは止めた方が良いのだろうか?」と、不安に感じてしまう人が多いと思います。 インフルエンザが流行する時期、健康を守るためのワクチンにもし健康を損なう有害物質が含まれているとなれば大問題です。 しかし、インフルエンザワクチンに含まれる水銀は「チメロサール」というもので、細胞毒性のあるメチル水銀とは異なります。 ワクチンにチメロサールを使用しているのは、少量で殺菌作用があり、保存剤として有用だからです。 日本では、ワクチンによって異なりますが、多くのワクチンで1回の注射量0. 5ml中に約0. 005mg 5マイクログラム のチメロサール(0. 002~0. 004mgで海外で0. 05mg)が含まれています。 多くても「0. 005mg」という数字はごく僅かな量だとイメージできると思いますが、では「5マイクログラム」は体内に入れる安全な基準として、多いのでしょうか? 少ないのでしょうか? インフルエンザワクチンを接種する上で、知って置きたい使用目的やメチル水銀との比較、危険性を判断する参考基準、懸念される合併症について詳しく解説します。 「チメロサール」のメチル水銀基準値から見た毒性・安全性・危険性 少し専門的な話になりますが、チメロサールは、エチル水銀とチオサリチル(thiosalicylate)に分解されます。 このエチル水銀は、炭素と水素を含む化合物で有機水銀です。 同じ有機水銀で、似た構造である「メチル水銀」には、人体に有害な影響があるため、かつてはエチル水銀も同じような毒性があるのではないかと懸念されていました。 これまでエチル水銀に対してアレルギー反応があることのみが報告されていて、中毒症状などの報告はありません。 その点で、エチル水銀が人体に与える影響に関しては、現在も明らかでないことは事実です。 では基準値から見た場合の安全性はどの程度と言えるのでしょうか? 体内への有機水銀の許容量は、有害であることが明らかな「メチル水銀」を基準にしたものが、アメリカの公的機関や世界保健機関(WHO)で決められています。 現在、アメリカでは、有害なメチル水銀については、環境保護庁で基準値 「0. 世界保健機関の基準値の方が高いのは、魚を食べることが大きく関係しています。 環境保護庁では日単位、世界保健機関では週単位で基準値で示されているのに加え、ワクチンは毎日接種するものではないので少し計算がややこしくなります(安全な基準値について個人で計算を試みている方もいるかもしれませんが、しばしばこのあたりでの混乱が見られるようです)。 不活化ワクチン、特にインフルエンザワクチンを2回接種する場合、1週間以上空けて2回目の接種をします。 1週間でワクチンを2回接種することはありません。 そのためまず前提として、日ではなく、週単位で見て計算するのがよいと考えられます。 前述の通り、最も多いワクチンで、1回の予防接種のワクチン0. 5ml中には、5マイクログラムのチメロサールが含まれています。 体重60kgの人が、5マイクログラムの注射をある週に1回したとすると、「0. 体重10kgの1歳の子どもでは、1回の注射量0. 25mlですので、「0. 毒性が明らかで基準の厳しいメチル水銀を基準としている環境保護庁の基準値は、週にすると「0. そもそもチメロサールにはメチル水銀のような明らかな危険性は報告されていないのですが、メチル水銀基準で厳しく見ても、危険視される量には到底及ばない量であることがわかると思います。 魚にも含まれるメチル水銀の毒性と人体への影響・リスク 魚にも水銀は含まれていますが、バランスよく食べたいものです メチル水銀に代表される有機水銀は、口から摂取した場合、消化管からほぼ吸収され、血液を介して全身に回り、脳に到達したり、胎盤から胎児に到達したりします。 メチル水銀の細胞毒性によって、細胞が破壊されてしまいます。 環境中に存在している水銀は、水中で細菌によってメチル水銀に変わり、食物連鎖の結果、上位にいる生き物に濃縮されていきます。 強くて大きくて長生きな魚ほど、体内にメチル水銀をため込んでしまう傾向にあるのです。 これらの魚を食べることによっても、人は有機水銀を摂取しています。 アメリカの食品医薬品庁(FDA:Food and Drug Administration は、魚の水銀濃度について、サメ0. 96ppm、メカジキ1. 00ppmと報告しています。 FDAは魚のメチル水銀の濃度が1ppmを超えた時に勧告を出します。 また、英国では既に妊婦や妊娠しようとしている女性、16歳未満の子どもには、サメやメカジキなどを食べないように勧めています。 では、日本ではどうでしょうか? 厚生労働省は、妊婦に対して、キハダマグロ、ビンナガマグロ、メジマグロ クロマグロの幼魚 、ツナ缶について、通常の食事では食べても大丈夫としており、下記の魚については食べる量と頻度の目安を示しています。 バンドウイルカ…1回約80gとして2ヶ月に1回まで(1週間当たり10g程度)• コビレゴンドウ…1回約80gとして2週間に1回まで(1週間当たり40g程度)• キンメダイ、メカジキ、クロマグロ、メバチ(メバチマグロ)、エッチュウバイガイツチクジラ、マッコウクジラ…1回約80gとして週に1回まで(1週間当たり80g程)• キダイ、マカジキ、ユメカサゴ、ミナミマグロ、ヨシキリザメ、イシイルカ、クロムツ…1回約80gとして週に2回まで(1週間当たり160g程度) (厚生労働省 妊婦への魚介類の摂食と水銀に関する注意事項より引用) これによれば、メカジキやクロマグロなどは、1回約80g、つまり刺身で1人前程度までとしており、妊婦は週に1回までとしています。 しかし、魚介類の栄養は健やかな妊娠と出産にはメリットもあるため、過度に制限しすぎるのも考え物です。 メカジキの場合は1. 00ppmなので、刺身1人前でメチル水銀を80マイクログラム摂ることになります。 ここで思い出してください。 1回のワクチンに含まれるチメロサールは5マイクログラムです。 もちろん体内へ入る水銀は少しでも減らしたいと思うかもしれませんが、このようにワクチンによって体内に入る水銀よりも、日常的に食物から入る水銀の方が多いという現実があるのです。 有機水銀を含まない「チメロサールフリーワクチン」とは 一方で、ワクチンには、チメロサールが含まれていない製剤もあります。 いわゆる「チメロサールフリーワクチン」というものです。 ワクチン接種には、注射器に既にワクチンが入っているシリンジタイプ、もしくはゴム栓をしたガラスの小さな瓶に注射針を刺して中身を吸い出すバイアルタイプがあります。 バイアルタイプはゴム栓をしているため無菌状態を保つことができます。 チメロサールが含まれていない製剤の多くは、シリンジタイプや1回量しか入っていないバイアルタイプです。 一方で、チメロサールが含まれているワクチンは、一斉に多くの人に使用できる10ml入ったバイアルタイプであることが多いです。 最近は、チメロサールを減量したワクチンであったり、含まないワクチンが増えています。 しかし、新型インフルエンザのように大量に多くの人に接種する必要がある時には、保存性のよいチメロサールを含む製剤が生産されます。 また、2016年に使用されるインフルエンザワクチンでは、熊本での地震の影響で製造数が減少しているため、すべてのインフルエンザワクチンにチメロサールが含まれています。 チメロサールは主にに含まれています。 チメロサールが保存剤に使用されるようになった背景 そもそもチメロサールが保存剤として使用されるようになったのは、1928年1月にオーストラリアで起こった事故に基づいています。 1週間に21人の子どもに対し、ゴム栓した瓶10mlの液の中からジフテリアワクチンを接種し、最初の使用日から10日後に、再び同じ瓶から別の21人の子どもに接種が行われました。 このとき、最初の1週間に接種した子どもには問題がありませんでしたが、10日後に同じ瓶からのワクチンを接種した21人の子どものうち、12人もの子どもが亡くなってしまったのです。 この事件の原因は、細菌感染でした。 同じ瓶から何度も薬液を取るうちに、ブドウ球菌が侵入、増殖してしまい、注射器を介して細菌感染症を引き起こしてしまったようです。 この事件を受け、「細菌の増殖を抑えるのに十分な殺菌剤を含むもの」がワクチンに望まれるようになりました。 そこで、以前より抗菌効果が知られていて、かつ当時から薬剤にも使用されていたチメロサールがワクチンに使用されるようになったのです。 ワクチンにチメロサールが含まれたことで、上記のような悲しい事故は激減し、今では保存剤としては使用されています。 一方で、保存剤だけでは完全に細菌感染を予防できないこともあるので、もちろん基本として清潔な操作が前提です。 「自閉症と水銀の関係」について今わかっている事実関係 近年、アメリカや日本では自閉症が増えており、その原因の1つにチメロサールを含むワクチンの接種回数が増えたことがあるのではないかという仮説も提唱されています。 小さいお子さんをお持ちの方は、このような話を聞くと不安になられるのも無理はありません。 一方で、2004年の米国科学アカデミーの医学協議会では、チメロサールを含むワクチンの接種と自閉症との因果関係は否認されています。 しかし現時点ではチメロサールを含むワクチンの接種と、自閉症などの神経発達障害との因果関係については、肯定するにも否定するにも、十分な証拠はないようなのです。 そのために、上記のように基準値からは十分に少ない安全な量と考えられるにも関わらず、日本やアメリカ、欧州をはじめとした世界保健機関で、チメロサールもできるだけワクチンに添加しないようすすめられてきました。 しかし現在、チメロサールを含まないワクチンが増えてきたはずなのに、自閉症が減っているわけではありません。 このようにさまざまな情報が錯綜する中、注意しないといけないことは、「あるものが増えたから、この病気が増えた」というように、理論的に無関係なものを結び付けた情報が、数多く存在しているということです。 因果関係を証明するためには、それなりに多くの根拠を積み重ねる必要があり、長い時間がかかります。 以上解説した通り、十分な検証結果が出尽くしていない以上、安全と断言はできませんが、インフルエンザワクチンに対しては、根拠のない過剰な不安は持たなくて良いのではないかと思います。 もちろん自己判断は難しい部分だと思いますので、不安を感じたら気軽に主治医や薬剤師に相談してみましょう。 最近、ワクチンの製造および安定供給が問題になることがあります。 効率よく、多くの人にワクチンを提供するためには、1本のバイアル(瓶)から、複数の人にワクチン接種する必要性が出ています。 安定供給の点で、チメロサールが入っていないワクチンにすべてしていくのは困難な状況になっています。 【関連記事】•

次の