流体を表す変数は,圧力 ,密度 ,粒子速度 ,温度 , ,内部エネルギー 等があるのですが,独立している変数は粒子速度 3変数 と他の2つだけです。
1レーザーを使って微小な動きを測定したり、ピンセットとして原子を掴んだり、もっと工学的な分野では例えば物の切断にも使われています。 外力については,まず圧力について考えると, と逆向きに働くので と書けます。
ベクトル演算の公式 ここで下記で使用するベクトル演算の公式を1つ紹介します。
連続方程式• したがって,運動方程式 は, , すなわち, という波動方程式になる。
ではこれの偏微分を計算してみよう。
連続の式 媒質が湧き出したり消滅したりすることはないとします。 これに対して「波動」は 振動する位置も時間とともに動いていく 伝搬していく ようなイメージです。 この音速の式に,実際の固体に応じて数値を入れれば,が求められる。
12空気の運動と言うと「」を思い浮かべる方もいるかと思いますがその通りです。
軸に平行で 断面積が の柱状の部分を考え, その中の位置が と の間にある微小部分に対する 運動方程式を作る。
では早速導出に移りましょう。
まずはこれらの関係を見てみます。
このレーザーの中でも、強度分布が光軸中心から外に向かって次第に減っていくGaussian beamというのがよく使われています。 慣性力 部分 については次のように書けます。
3波動方程式とは、「波」を表す方程式で、この方程式の形をとるような場合には空間的に、時間的に波のような性質を持ちます。 は3次元空間の位置で, は勿論時刻です。
固体の密度を とすると, 質量は である。
音を支配する方程式ですので音響分野にとって非常に重要なわけです。
また,その部分の質量は であるから,運動方程式 から波動方程式 が得られる。
長さ になったばねに改めて 座標値を割り付け,その の部分を考える。 これでを導出する準備は完了です。
ばねを伝わる縦波の場合 ばねを伝わる縦波の変位 も同様で,時刻 に,自然長のときに位置 にあった部分が 方向に だけ移動していることを表す。
このことは,ばねの部分ごとに伸びが違っても成り立つので,スリンキーのようなばねを両端で固定し,ぶら下げて実験することができる。
3つの式の線形化 ここまでで得られた方程式は分野の方程式です。
今風が吹かないような場を仮定すると音による粒子速度 は となります。
以下のような形です。
簡単な変数変換によって、全然見た目の違う方程式が出てくるのは面白い。
では実際に音圧についての3次元を見てみましょう。
ここで微分部分は定数になるので、圧力と密度は線型関係にあります。
参考 波動方程式の導出 音波は音圧、密度、粒子速度という物理量が密接に関わっています。 Maxwell方程式を受け入れれば、結構、簡単です。
続いて状態方程式、連続の式、運動方程式について考えていきます。
ここで はと呼ばれるで, のように定義されています。
ちなみにこれは ダランベールの解と呼ばれている。
そこでではある微小領域の分子の集まりを" 粒子"として,その粒子達の振る舞いを解析します。 同様に定常状態の密度を として,密度変化を としておきます。
この微小部分に加わる力は,両側の面が受ける力の差から生じる。
ここから線形化していきます。
ここで は,ばねの縦波の速さで, で与えられる。
注意点として、ここで扱うのは微小圧力で断熱過程が仮定できる無限小振幅音波の場合で、非常に高い音圧であったり、波長が著しく短い場合は有限振幅音波として扱う必要があります。
ここで はと呼ばれるで, 以外の変数も に依存する場合に現れます。 真空中のMaxwell方程式からの式変形で波動方程式を得る ここから、真空中のMaxwell方程式と上記のベクトル演算の方程式を元に、波動方程式を導きます。
Maxwell方程式 まず、一般的なMaxwell方程式を下記に記します。
その力は,フックの法則によりひずみに比例している。
固体中の縦波 固体中の縦波~波動方程式の導出 ここでは,固体中の縦波に対する運動方程式から波動方程式が得られることを示し,さらに音速が密度とヤング率で表せることを示す。
最終的にはGaussian beamを導くのを目的に、まずはMaxwell方程式から波動方程式を導出します。
「振動」と言えば皆さんイメージが湧きますよね?振動といえばギターの弦の振動や振り子の振動など色々ありますが,どれも振動する場所は固定されているかと思います。
その他に単位質量あたりに働く外力を とすると となります。
力とひずみの関係はヤング率で表せる。