薬剤師のための健康行動科学／行動変容モデル1（無関心期）
同調圧力は10代の青少年の不良行動を説明するために用いられることもある。 科学的な立証が弱いことが指摘されている一方で、理解が容易で人々の実感と一致している為、広く知られた定説となっている。
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同調圧力は10代の青少年の不良行動を説明するために用いられることもある。 科学的な立証が弱いことが指摘されている一方で、理解が容易で人々の実感と一致している為、広く知られた定説となっている。
9無関心期 無関心期は、医療職からの助言に対して「あぁ言えばこう言う」といった心理的抵抗を示します。
何も言わずに渡すと、薬剤師とも関係性が形成されず、そのことがトラブルのもとになる可能性があります。
アンビバレンスが収まってきている場合は、動機を強化していきましょう。
維持期 明確な行動変容が6ヶ月以上続いている時期です。
その為、内発的、外発的の中間段階があるという考え方もある。 対象者へ健康情報を伝える方法として、例えば、糖尿病患者に対し、合併症の恐ろしさを強調するような恐怖喚起型健康教育や骨粗鬆症対策にカルシウムの多い食品の一覧を見せて指導する知識伝達型健康教育などがあるが、これのみでは、なかなか行動変容は促せない 1 ことは、薬剤師の多くが経験済みではないだろうか？ なぜなら、対象者の準備状態（後述する変化のステージ、既存の知識レベル、障害に感じていること）を考慮せず、画一的に健康情報を提供した場合、対象者は自分の問題として咀嚼することが難しいからだ。
しかし、ちょっとしたアプローチがきっかけで、生活習慣を変える患者さんが一定数いることに気づきました。 行動変容が進んでいく際、常に「無関心期」から「維持期」に順調に進んでいくとは限りません。
自己効力感の強化の仕方は4点あります。
システム上でも目標の達成率に応じて、それがどうかという「評価」は避け、ただ単に目標の達成率や活動量のみを淡々と表示するのが望ましい。
次のステージへ進むための働きかけ 最も重要なことはステージを把握し、ステージにあった働きかけをすることです。
言語的説得：その道のプロから「あなたならできる」と言われる• まずは週２回30分だけウォーキングしてみようかな。 変化のスパイラルモデル 人の行動変容の過程は、前熟考ステージから5つの段階を経て進んでいきます。
10理学療法士として働き始めてしばらくは、いろんな勉強をして、患者さんにもそれをやってもらおうとしていました。 物事をそのまま認識することもあれば、自分の価値観や捉え方などを通して解釈が行われて認識することもあります。
行動を変化できた自分を、 ポジティブにイメージさせると効果的です。
本用語集には科学論文のような厳密性もありません。
病気や健康行動に対して、本人はどのように認識しているのか、その考えや気持ちを表してもらうのです。
現実にある組織や集団を変えていくためには個々人の行動が変わる必要があるから、3. しかし翻って自分はどうでしょうか？ 会って間もない他人から、一方的にやるべきこと・止めることを指示されたらどうでしょうか。 実行期と維持期への働きかけ 継続できるように支援し、逆戻りしない対策をすべきです。 焦らず、患者さんの気持ちが揺れる時を待ちます。
17（2）短期的なゴールと長期的なゴールの両方について話し合い，相手に決めてもらう。
現在のステージからひとつでも先のステージに進むためのポイントについて、禁煙の研究から導かれたものを運動に当てはめて以下に示します。
この時期の対象者は、行動を起こすことに全く価値を感じていません。
人間は「得をする」という誘因策よりも、「損をしない」という誘因策に強く反応する。
研修を受講させても受け身で「やらされ感」がある人たちがいる• 回復のための十分な睡眠時間をとってくれない• 準備期・行動期 生活習慣を変えることに関心を持ち，実際の行動に移す約1か月前が準備期，行動を起こして行動期，その行動を約6か月続けることができれば維持期となります。 では、「自分は、その行動をうまくやることができるんだ」という自己効力感は、どこから生まれるのだろうか。 態度の変容 「自分の習慣を変えよう」とする健康行動を起こそうという気持ちになること 3. 各ステージに応じたサポート方法 目次• ！」と思ってもらえるかどうかがカギになります。
自己効力感が高い人は、自分が達成できる目標を明確に設定することができ、行動変容を挑戦として捉え立ち向かう前向きな考え方ができます。
やっぱ、やめたほうがいいっすよね」と自信のなさそうな声で男性はつぶやいた 家族歴：父：2年前に心筋梗塞で死亡 既往歴：なし、会社の健康診断で胸部X線異常を指摘され受診。
行動変容のステージ 1 人が行動を変える場合には無関心期、関心期、準備期、実行期、維持期の5つのステージを通ると考えられています。
例えば、宿題をしたくないけどやらなきゃいけないと思っている時に、親に「宿題しないとダメよ！」と言われると、急激にやる気がなくなるのと同じで、この時期には、我々医療者が進ませたい方向に押せば押すほどやる気がなくなり、行動を起こさなくなるということが起きます。
人は、良くも悪くも現状を変えるのに抵抗を覚えます。 今回は私たちの生活習慣改善のカギとなる、行動変容について解説します。 Nursing Research, 62 6 : 414—421. その繰り返しができるようになれば、行動変容はより行い易くなります。
20生活習慣病の方に、運動するように伝えても、すぐに運動する人はほとんどいません。 １．無関心期：行動を変容することに全く興味がない時期 ２．関心期：行動を変容することに関心はあるが、実行する意思はない時期 ３．準備期：行動を実行したいと思っている時期 ４．実行期：行動変容が見られるが、持続する自信がない時期 ５．維持期：行動変容が見られ、持続にも自信がある時期 ステージは時間的な経過で分類することが多いですが、気持ち（心）の変化が連動しなければ次のステージに進むことは難しいと考えられます。
しかし、そのような中でも行動を変えることができた自分に自信を持てたり、その効果を少しずつ感じるようになります。
そのため、薬局で患者さんと話すことがないと しばしば言われます。
注意しなければならないのは、治療行動に対しての「無関心期」だけでなく、薬局に対して「無関心期」でもある点です。