中井 治郎。 『パンクする京都 オーバーツーリズムと戦う観光都市』(中井 治郎):星海社新書|講談社BOOK倶楽部

京都人を悩ませる「外国人観光客が来すぎ問題」。右肩上がりのインバウンド増に潜む課題を『パンクする京都』著者の中井治郎に訊く|FINDERS

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そういうことを考えると、京都は単に天皇がいたからだけではない、ある種のブランディングをやって、一つの成功したスタイルを地域文化として作ったんじゃないかと思います。

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……しかし、人気町家旅館が感じる手ごたえとは? ーコロナ後も変わらない非日常を守りつづけるサービスー 第2章 崖っぷち国家を襲った観光危機 インタビュー2 京都観光の進化に挑むロードマップ ー危機の時代におけるDMOの役割ー 第3章 ルポ・コロナ禍の京都 インタビュー3 オーバーツーリズムが一転、いまやオンラインツアー戦国時代! そして黄昏時、ついに竹やぶから姿を現した赤い単衣を見事に射抜く。

観光都市・京都を襲った未曾有の危機と歴史的転換点 これからの「京都らしさ」(第1回)

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私も同い歳(1977年生)ですから、2000年代初頭の空気感は共感できます。

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けれども、それでは観光産業の裾野を狭めてしまう。 日本人が気軽に予約しようとしても、ホテルが満室で取れない。

幽霊屋敷を有効活用?観光から居住へシフトする京都(JBpress)

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中井:実際に問題になるかどうかは、地域性が強く関係しているんですね。

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とはいえ実際にそのブランドの内実である「京都らしさ」を支え、維持するための人々が消えてしまってはこの街には何にも残らない。

京都人を悩ませる「外国人観光客が来すぎ問題」。右肩上がりのインバウンド増に潜む課題を『パンクする京都』著者の中井治郎に訊く|FINDERS

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そして、その一方で上質宿泊施設誘致制度などもあり、高級ホテルのオープンラッシュも起きています。 しかし京都を訪れる観光客数が5000万人を突破した2008年以降、その数がピークを記録した2015年でも5600万人ほどなのである。

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『スタンド・バイ・ミー』もその系譜にあります。 これらはどれも「旅をすること」と「住むこと」の意味をドラスティックに変化させる可能性をはらんだ動きである。

創発戦略研究オープンラボ(ROLES)

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やはりオーバーツーリズムを問題視するのは京都市民の共通認識になっています。 けれども民泊は、管理者が常駐していないことも多いですから、様々な副作用が出て来ました。 まずはコロナ後の京都を振り返っていきたいと思います。

『となりのトトロ』を観たときに、あんな生活なんかしたことがないのに懐かしいと感じる。

観光都市・京都を襲った未曾有の危機と歴史的転換点 これからの「京都らしさ」(第1回)

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中井:そうですね。

そういう状況について研究するうち、京都市内がどんどん混み始めて大変になっていることにも問題意識が向いていきました。

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ただ、訪れる人の数が増えすぎるとオーバーツーリズムという問題を引き起こし、ときに地域の住民にとって迷惑な存在になる。

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中井:そうですね。 このような京都ブームのなかで「京都で暮らすように旅をする」ことに魅せられた人々が、次第にこの街で自由に使える拠点を所有したくなるのも当然といえば当然である。

『観光は滅びない 99.9%減からの復活が京都からはじまる』(中井 治郎):星海社新書|講談社BOOK倶楽部

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この街がすでに直面していた国内外の富裕層による住まいの買占めという問題も、そのような旅と居住をめぐる変化の波がいちはやく到達していたことの結果だったのだろう。 精緻な箱庭のようであり、また、果ての見えない小宇宙のような不思議な街である。

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その50戸ほどの小さな集落に、大量の観光客が来るようになりました。

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怪異譚を集めていることで電脳時代の不埒な怪談ジャンキーたちにも人気の高い第二十七巻「本朝付霊鬼」の第四話目にあたる。 日帰り観光客が減り、宿泊客が増えています。 世界中の人々が自分の街に閉じ込められることになったわけだが、僕が閉じ込められることになった街は京都だった。

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人がいなくなれば、内側から切り崩される可能性がある。