対象シリーズはA90J、A80Jの2シリーズ、4K液晶テレビがX95J、X90J、X85Jと、ローエンドとなるX80Jを除くすべて(X80JはeARCのみ対応)。
6PS5を擁するソニーグループだけに、ゲーマー向けの性能に率先して取り組む形となる。 輝度スペックが非公表のため両機種の違いはわかりにくいが、X95JシリーズとX90Jシリーズの違いは画質性能。
A90Jシリーズが2. X95Jシリーズは夜景などのコントラスト、輝度感がX90Jシリーズからさらにアップしたようなイメージだ。
4K液晶最上位モデルのX95Jシリーズ(写真左)とひとつ下のグレードとなるX90Jシリーズ(写真右) X95J、X90Jに共通する特徴として認知特性プロセッサー「XR」と共に直下型LEDを搭載。
1で30W(77型のみ50W)出力だ。
【ポイント1】人の認知特性に基づく認知特性プロセッサー「XR」の登場 2021年のブラビアの最も革新的な技術が、認知特性プロセッサー「XR」の搭載だ。 ソニー・ピクチャーズ提供の最新映画10本や、名作映画2年間見放題といった特典を利用できる ちなみに、「BRAVIA CORE」はソニー独自のコンテンツ配信サービスではあるが、立ち位置的には認知特性プロセッサー「XR」を搭載するモデルの購入特典とも呼ぶべきもので、最新映画を10本で視聴し終えた後に有料で本数を追加するといった課金要素は提供されないとのことだ。 2021年のブラビア新モデル(写真左が4K液晶最上位モデルのXRJ-85X95J、右が4L有機ELテレビ最上位モデルのXRJ-83A90J) 2021年のラインアップは、有機ELテレビがA90J、A80Jの2シリーズ、4K液晶テレビがX95J、X90J、X85J、X80Jの4シリーズ。
14独自のコンテンツ配信サービス「BRAVIA CORE」も提供 2021年のブラビアは、UIについても大きな進化を遂げている。
デモンストレーションで体験した認知特性プロセッサー「XR」の画質は、映像の立体感、奥行き感が強力で、昨年までの「X1 Ultimate」の路線を踏襲しつつ、注視点の設定と横断的な分析・処理によって効果をより高めているように見えた。
なお、認知特性プロセッサー「XR」は4K有機ELテレビのA90J、A80J、4K液晶テレビのX95J、X90Jの全4シリーズに搭載される。
Googleのテレビ向けUIというと、長らくAndroid TVのイメージが強かったが、Googleは昨年10月に発売した「Chromecast with Google TV」よりUIをGoogle TVに切り替えており、ブラビアもそれに続いた形だ。
スピーカーは「X-Balanced Speaker」で、最大出力は20Wだ。 画質は、認知特性プロセッサー「XR」搭載の上位モデルということもあり、立体感と色バランスのよさはさすが。
14高画質エンジンは従来からミドル機以下で採用している「X1 HDR」。 具体的には、従来の「Android TV」から「Google TV」へとプラットフォーム自体が刷新されている。
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実際にデモンストレーションで体験してみたが、臨場感や定位感の向上といった部分がしっかりと感じられる仕上がりだった。
実際にA90Jシリーズの映像を見てみたが、暗部から明部まで、コントラスト感と輝度表現力が着実にアップしている。
A80Jでも有機ELらしい高画質は体感できるが、明るい高画質を目指すなら、間違いなくA90Jに軍配が上がる。 ダイレクトボタンにAmazonプライム・ビデオが新たに追加され、映像配信サービスとの融合もますます進んでいる このほか、認知特性プロセッサー「XR」を搭載するモデルのみの限定特典として、ソニー独自のコンテンツ配信サービス「BRAVIA CORE」が提供されるのも見逃せない。 認知特性プロセッサー「XR」で高画質化を極める4K有機ELのA90Jシリーズ、A80Jシリーズ ここからは、2021年のブラビア各シリーズの特徴を紹介していこう。
実用最大出力はX95Jシリーズが50W、X90Jシリーズが20Wだ。 X95JシリーズとX90Jシリーズはパネル仕様にも違いがあり、X95Jシリーズのみ広視野角技術「X-Wide Angle」、そして新機能として低反射パネル「X-Anti Reflection」が採用されている(65V型を除く)。
注視点とは、画面上の色・明るさ・動きなどの要素の絶対量・相対量から視覚的顕著性を検出するもので、たとえば画面中央部の人物であったり、自然を写した映像では明るく動きのある波打ち際や走り抜ける動物などが注視点として設定される。
昨年までのソニー薄型テレビから型番ルールが変更されているので、2020年の旧シリーズとの型番対応関係を抑えつつラインアップ全機種を紹介すると次の通りだ。
また、2020年のX9500Hシリーズでは55V型から存在していた「X-Wide Angle」搭載モデルが、2021年モデルではX95Jシリーズでは65V型以上のみになった点も注意したいところだ。
Google TV採用は上位機種と同じだが、ネット機能の強力なローエンドモデルとして人気が出そうだ。 2020年モデルのX9500Hシリーズは6倍だったため、X95Jシリーズは大幅にコントラスト性能アップ、X90Jシリーズは若干性能が落ちたことになる。
18ソニーが液晶テレビの高コントラスト化技術として公開している「XDRコントラスト」の数値を見ると、X95Jシリーズが10倍、X90Jシリーズが5倍となっている。
1によって規定されている各種機能への対応が進められている。
Google TVの特徴は、トップ画面の内容が従来のサービサー軸(アプリ別)から、レコメンド機能を強化したコンテンツ軸へシフトしていることがあげられる。
特典対象の製品を購入後、アカウント登録をすることで、ソニー・ピクチャーズ提供の最新映画を10本まで購入者特典として見れるほか、名作映画が2年間見放題、4Kを最大80Mbpsで配信する「PURE STREME」、「IMAX Enhanced」認定の高画質、そしてBDなどの特典コンテンツに相当する作品の舞台裏を楽しめる「スタジオアクセス(英語のみ)」といった特典を利用できるという。
2021年モデルのリモコン。 2020年モデルの高画質プロセッサー「X1 Ultimate」の後継にあたるソニーの独自技術だが、高画質プロセッサーという呼称を用いなくなったのは、映像だけでなく音も同時に扱う技術として進化を遂げているためだ。
7またゲーミング関連の新機能も対象から外れる。 高画質エンジンは「X1 HDR」とX85Jシリーズと共通だが、液晶パネルが倍速(120Hz)ではなく60Hz仕様。
ソニーの4K有機ELテレビの最新フラッグシップモデルA90Jシリーズ 最上位のA90JシリーズとA80Jシリーズの最大の違いが、「XR OLED コントラスト プロ」の有無だ。
【ポイント3】操作UIを「Google TV」に刷新。
2021年のブラビア上位モデルに搭載された認知特性プロセッサー「XR」 認知特性プロセッサー「XR」の高画質化技術のキモになっているのが、映像を複数のゾーンに分割し、独自アルゴリズムで定義した「注視点」だ。
実際にデモンストレーションでX95Jシリーズを視聴したが、特に「X-Anti Reflection」の効果が非常に高く、明るい環境下では画面の映り込み低減効果の高さを実感できた。 X90Jの立ち位置は、2019年に存在していたX9000Fシリーズの復活に近い形だ。
ちなみに「XDRコントラスト」の最高性能モデルは8K液晶テレビ「Z9H」の20倍で、2021年も販売は継続される。
「BRAVIA CORE」のイメージ。
また、リモコンのマイクを利用して部屋の音響特性に応じた最適化機能も提供。
「XR OLED コントラスト プロ」に対応するA90Jシリーズは、有機ELパネル背面に独自の放熱用アルミシートが追加されているのがポイントで、有機ELパネルの輝度コントロールのキモとなる熱管理のための温度センサーの情報も認知特性プロセッサー「XR」で横断的に分析し、有機ELパネルの性能を最大限に引き出すことで、従来以上に明るく高コントラストな映像が楽しめるようになっている。
18画質については全体の色バランスもしっかりしていて、ソニーらしい安定感あるミドル機といったところ。
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